HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

Jet Lily Starは世界一☆

2010年05月02日 | JET LILY STAR
5月1日(土)晴れ

清々しいぐらいに晴れた日。
大阪福島2nd LINEにて

私が生涯の中でもこれほど愛したバンドはないんじゃないかという
バンドの1つであるJet Lily Starの関西においてのラストライブが行われた。

今月21日の東京でのライブを最後に解散することになった彼ら。

その事情が何であったにせよ、4人ともがこんなにも音楽をロックを
愛しているんだというのがしっかり伝わったライブだった。

セットリストは

1. 願い
2. destroy
3. 17才
4. フィナーレ
5. 僕らを繋ぐ音
6. have fun
7. サンデージャーニー
8. タイムマシン
9. 最たるもの
10. シンクロナイズドスイミング
11. 千一夜
12. 手の中の未来
13. くたばれナイトメア
14. アイスクリーム
15. 青葉
16. スパイダー
17. 心臓のインベーダー
18. All I need is rock'n'roll(新曲)
19 .彼女のショコラ
20 .星のリンダ
21. Natural Born Rockers
22. 空に風、声は羽根
23. parade
24. 孤独の星
25. beautiful noise

en)
ナナ
bt fly high

楽園
yes

7時過ぎから始まって9時半ぐらいまでの
2時間半ぐらいの長いライブだったけれども
あっと言う間に感じた。

アンコールを入れると全30曲
こんなに聞けるのはほんとうに幸せなことだ。


「俺たちがジェットリリースターだ!」

っていういつもの始まりの言葉とともに
スタートした「天井裏のフェト」関西ファイナル

「願い」がトップソング。

この曲から「17才」までの流れは
ある意味彼らの音楽の今を表すものに
思える定番なセット。

最初にこれをもってくることで
ふだん通りの感覚をまずもってきて
自分たちのJet Kelly、TOKYO DROP、
そしてJet Lily Starの時代の音楽の旅を
このステージで展開する序章としたのかなって。

私が彼らを知ったのはメジャーデビューして「星のリンダ」を
出したぐらいの時だった。

ストリートでも
ライブでもなくて

深夜家で英語関係の仕事をしていて
締め切りに追われつつ、机に向かいながら
テレビがつきっぱなしになっていた時。

私は当時、なぜか仕事中、サッカーの番組を
テレビで流すことが多くて、
というもの、なぜかあのサッカーのボールの音が
心を落ち着かせてくれて、特に私はプレミアリーグが
好きだったんだけど、その関係でサッカーの情報番組も
見ていた。その流れで、CDTVになり、音楽を聞き、
その後そのアニメシャワーがあって、それは見ることは
なかったので、テレビを消すことが多かったんだけど
仕事に専念してたら、突然「星のリンダ」が耳の中に
入ってきて、書いている手をその曲が止めた。

テレビの方を見ると真田さんが歌っている姿が
見えた。セクシーな外国人の女性達が周りで踊っている。
どうして、そういう映像なのか曲との繋がりはわかんなかったけど
曲にぐぐっと寄せられて行く自分を感じた。
画面の上の方に♪Jet Kelly 「星のリンダ」♪とクレジットされてた。


それから数日後、運命の日が突然やってきた。
AUDIO RULEZ(元メンバーの本田さんは現在Magic Partyを結成活動中)
というバンドを当時好きだった私が
彼らのライブを京都のMUSEに見に行ったときだ。
その対バンの中に「Jet Kelly」という名を見つけた。

「あのバンドだ!」

その日のトリがAUDIO RULEZでその前が彼らだった。
彼らの出番が来る前に物販のまだだれもスタッフもいない場所に
Jet Kellyのコーナーもあって、そこにポスターも貼ってあったんだけど
そこに真田さんが来て、わたしといっしょにいった弟子Bに
「これ僕。」って指差して教えてたのが今でもすごく印象に残ってる。

そして、その日のライブはまるで対話するかのような位置で
ほどよい距離感の真正面の場所で彼らの曲を聴くことができた。
当時は今の京都MUSEと違って、少し、段差があって、上の段に柵があって
そこから真正面にステージが見えた。

「手の中の未来」が印象に残って、また聞きたいなぁ~って
思ってたけれど、結局、その日は彼らと話すこともなく、CDも買わずに
帰った。でも、そのあと、どうしても曲が聞きたくなって、タワーレコードの
ネットで買えるだけ、彼らの出しているCDをすべて買った。

それをすべて聞いて、こんなにどれもがすばらしい曲ばかりのバンドって
そんなにいないって感動した。

そこでこのゴールデンウィークと同じ5年前のゴールデンウィーク中に
江坂のMUSEに彼らだけを目当てで最初にライブに行ったのが
本格的な彼らとの始まりだった。

出会いから6年。

いろんなことがあって、
自分の生活環境もいろいろ変わって
いろんな出会いと別れがあって
いろんな成長もみて
彼らと思い出もいろいろあって

そんないろいろが
この日のそれぞれの曲すべてに
フラッシュバックして
私の心を揺らした。


会社に行く日の朝の太陽を
見ながら聞いた曲とか

電車から降りたプラットフォームで
聞いてた曲とか

バスターミナルを見ながら聞いた曲とか

夜苦しくて辛くてそんな中聞いた曲とか

彼らのためにっていろいろ考えて
何かを残そうって思った曲とか

最初にライブで「シンクロナイズドスイミング」を聞いた瞬間とか

そう「シンクロナイズドスイミング」の曲が生まれて、
やっと音源に残ったときの喜び。

この曲はJet Kelly、TOKYO DROP、そしてJet Lily Starと
3つの名前の変遷のもとに一生懸命泳ぎ続けた曲だ。

いろんなバンドの中の不安や葛藤を抱えて
頑張り続けた曲だ。だからこの曲が愛おしくて愛おしくて
しかたがない。

「ずっとずっと」

この言葉。

この「シンクロナイズドスイミング」にもあるけれど
「yes」にも出てくるよね。

「ずっとずっと」

本当は君たちにいて欲しかったよ。
これから先も「ずっとずっと」そこから新しい音が
季節のように当たり前のように
やってくるのを願っていたよ。

私はひとつひとつの音をこぼさないように
聞き逃さないようにって思って聴いてたけれど

まるで手のひらで水を受け取ると
指の隙間からそれが流れて落ちて行くように

聴いていく先から
その音がこぼれ落ちて、決して留められない今を
こんなにも強く感じてしまったことはなかった。

この瞬間から
「もう二度とこのバンドでこの音を聴けない。」
って思うだけで
必死でそれを自分の中に止めようとしている自分がいて

でも、一方で解散しないから次回も聴けるっていう保証も
ないんだよね。だってAvenged Sevenfoldだって
ドラマーがもういないから、もう2度と同じメンバーで
聴けないんだから、結局毎回この世に一回きりのライブしか
存在しないんだ。だから、このライブもone of themだ!って
思えばいいじゃん。って


いろんな思いがごちゃごちゃに胸の中で戦いあってたけれど
やっぱり「これで聴けないんだ。」という思いが
勝ってしまってた。

会場のファンの人には涙をぬぐいながら歌っている人もいた。

不思議と涙は出なかった。

というか今頃出て来てる。

これを書いている今、なんか涙が出て来てしまってる。


「草野球にみたいに半年に一回集まってライブって
いう方法もあったけれど、やっぱりJet Lily Starは世界一のバンドって
思っているから、このままゆっくり腐っていくのを見たくなかった。」

だから解散という道を選んだとヒデトさんは語った。

「腐る」って言った瞬間思い浮かんだのは「リンゴ」「apple」だった。

ビートルズも結局、リンゴを腐らせたくなかったんだ。
だから、なぜっていうところでバンドを終わらせた。

Jet Lily Starもメンバーの音楽的な状態は今はすごくいいし
ご本人たちもそれをわかってあえて解散をするのは
そんなビートルズと近い感覚があったんだろうね。

♪1、2、3で 僕たちは魔法をかけたように
笑えたんだ。ワンツースリーそれはまるで
夢のような・・・♪

最後の部分だけ言葉が聞き取れなかったんだけど
この歌詞は「手の中の未来」のCDの歌詞カードには
ないし、今まで聴いたことがなかった気がする。
これがオリジナルだったのかな?

最後なんて言ってるか判った人は教えてください。

このフレーズでポール・ギャリコの「ほんものの魔法使い」を
思い出しちゃった。

「最たるもの」を聴けたのはすごくうれしかった。
この「最たるもの」のアルバムが大好きだったから。

♪声枯らし何を告げよう 僕を浸す最たるものは
「ふれていたい」ただ その願い ♪

7年前に出されたこのアルバム。
この曲がいつできたのかはわからないけれど
この7年間の感情が全身全霊で歌われたような
深い熱さを感じた。

ほんとうはね。
ずっとずっと君たちの音楽に声に演奏に「ふれていたかった」んだ。
ただ その願いだけだったんだ。

「All I need is rock'n'roll」はJet Lily Starとして
最後の最後の新曲。

それがロックンロールっていうのが彼ららしい。

「ロックンロール」で始まって
「ロックンロール」で終わる。

♪ハッピーエンドが・・夜に溶けてくる

そうだね。この関西ラストの「天井裏のフェト」は
確かにハッピーエンドが夜に溶けて行ったよ。


「星のリンダ」

「ナナ」が人の名前じゃないなら
唯一人の名前がついた曲がこの曲なのかな?

彼らの愛するミッシェルガンエレファントのチバさんは
女性の名前をタイトルにするのがお得意だったけれど
私の最初のイメージはそういう方向へ行くのかな~って

でも、Jet Lily Starは彼らしかできない
彼らしか鳴らせない
彼ら以外考えられない音楽をこの世に放った。

だから誰とも比べられないし
誰にもその替わりができない。


だからさ


だからさ


いなくなるのがとっても悲しいんだ。


「parade」
「孤独の星」
そして
「beautiful noise」

へ繋がるラスト。


Jet KellyもTOKYO DROPも
超えて、Jet Lily Starである今を
最大限に表現して、
最高に知らしめた曲たちだ。

今日のこの日が信号待ちの交差点で
明日から、背中を押されてまた
歩き始めなきゃならないんだって
「parade」を聴きながら思った。

それぞれの道をそれぞれが歩いていく。
ファンもそれぞれに
メンバーもそれぞれに

でも、いつかどこかの交差点でまた出会うかもしれないね。

♪明日に世界が終わっても
庭にりんごの木を植えよう♪


明日にJet Lily Starがいなくても
心に音楽の木を植えようって

そう思った。音楽を愛し続けたら
絶対にあなたたちと繋がっていけるもの。
音楽は不滅だから
永遠の切れない赤い糸だから

「beautiful noise」

ヒデトさんにしか絶対に書けない曲。
そしてバンドでしか表現できない
奥深いパノラマを見せてくれる
力強い曲。

これで本編締めくくりであった。
彼らJet Lily Starとして最高の音源を残した
この曲を誇らしげに彼らは歌い、演奏した。


そしてアンコール。

「ナナ」で始まり、
「bt fly high」へ

これはライブの定番曲でもあったね。
みんなが盛り上がる曲で
会場をさらにヒートアップさせる。

そこへ「雷」

ほんとうに
ほんとうに

私の愛すべき曲。

一生ものの曲だ。

さらにJet Kellyの中で
最も思い出深い名曲
「楽園」

♪36℃探した

こんな詩書ける人なんて
世界中探したっていないよ。

だから世界一のバンドなんだ。


これで
最後なんだねって
思いながら聴いた曲

「yes」

ほんとうにいろんなことが
走馬灯のように回ってきた。

自分の東京に行った訳が
わかったような気がした。

最初会場との合唱から始まったこの曲。

♪今夜 宇宙の片隅で約束するような歌を歌う

今夜 この宇宙の片隅のセカンドラインという
すばらしいライブハウスで絶対に嘘のない歌を
君たちは歌ってくれたね。約束果たしてくれたよ。


♪あなたこそが素晴らしい


そうJet Lily Star あなたこそが素晴らしい


そして、終わった。
すべて終わった。
私の中で終わった。

ただ、今が終わっただけ。

また明日から
あなたたちの曲とまた生き続けるよ。
だからやっぱり終わりじゃない。



「僕らの生まれ落ちた場所はあまりにも素晴らしい三次元だった」

そうアルバムの帯に書いてあったね。


昨日のセカンドラインはまさにその三次元だった。
電車のガタゴトいう音がまるで世界中に
あるいは銀河鉄道のように宇宙まで
このライブハウスの音とメロディと愛を
忙しく運び続けている気がした。


今までどうもありがとう。

そしてこれからもよろしく。


あなたたちの音楽は永遠に終わらないから
もう走りだしてるよ。
いろんな場所へと

それぞれ走り始めた線路は
またいつかどこかで同じ場所に向かって
繋がっているかもしれない。


そう願いつつ

感謝を込めて、
私の最後のJet Lily Starのライブの感想を
終わります。


愛してます 

親愛なるJet Lily Star殿☆

















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DETROX at 京都MOJOに追記

2010年05月01日 | DETROX/栄喜/SIAM SHADE
長々と前回の日記にDETROX及びSIAM SHADEの思い出を
書かせてもらいましたが、あっこれも書かないと・・・って
思ったことがありましたので、追記します。

「Out of the Shell」っていう曲はまさにヘヴィメタというか
ハードコアっていうか重量感たっぷりの曲だし、それを歌う
栄喜さんのボーカルも重量感たっぷりなのに、その合間に
入ってくるメロディックラインではその荒々しい声が透明な
せせらぎのような声に変わって、そのシンメトリーに歌の
立体感が生まれて、でっかく自分の方に押し寄せて来る気がして
すっごく迫力がありました。


あと、書こうと思ってうっかり書き損ねてしまったことですが
栄喜さんの書かれた文字はとっても魅力的な文字で
きっと私の大好きなフランス人の画家(ビッフェ)
が日本語を書いたらこんな字だろうな
っていうような画家が書くような芸術的で美しい文字でした。
(これは本当に書こうと思ってたことなので、慌てて書いたのではないですよ!)


曲に戻りますが
「hooligan」もすっごく深みがあって、心を頂点にまであげて
くれて、あまりの熱さにライブ中胸がはりさけそうなくらい
でした。素敵な曲です。

また、思い出すたびに追記が増えるかもしれませんが

記憶のあるうちに書いておきたいと思って。






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