HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

村松拓氏の詩について

2010年06月07日 | Nothing's Carved In Stone
昨日というか今日というか深夜に再放送されてたモンスターロックを見た。

実は最近、仕事ですごい展開があり、かなり責任の重い仕事が私のもとにやってきた。
前任者はナーバスブレイクダウンでその座を降りたそんな仕事だ。

「うそだろう?」っていう感じでいる私に
「はい、あなた明日からそれ引き継いでやってね。」の世界。

実はプライベートでも結構ヘヴィな事があって
自分が安らぐ場なんてどこにあるの?って感じだけれど

人間っていうのは不思議なもので
しんどいことがあっても、そこにさらにしんどいことがやってくると
前者はそれほどしんどく思えなくなるという適応性があるということを知る。

おそらく、この仕事とプライベートのヘヴィバランスが
案外それなりに仕事に向き合える状況を作っているんだろう。


ゆえに、細美くんのラジオもこの一ヶ月ほどぜんぜん聴けてなくて
スカパーとかもチェックできてなかったんだけど、
たまたまツイッターを始めてた私が通勤途中に見てたら
フォローしてるモンスターロックのツイッターに
ナッシングスのインタビューをしたっていうのがあったのと
村松くんがそのことをツイッターしてたのを思い出して、
そろそろそのインタビューあるんじゃないかと見てみたら
ドンピシャだった。

ウブさんと村松くんの2人がそれぞれ個別にインタビューを受けていた。

「Cold reason」はセッションから生まれたと生形さんは語っていた。
この曲はとても好きで、特にベースラインが好きだ。こういうベースラインが
きっと私は一番好きなんだと思う。レッチリのフリーが好きなのも
こういうベースラインを彼も弾くからだと思う。

だから日本ではひなっちが一番好きなベーシストであるゆえんだ。

「Sunday Morning」をmy spaceで聴いたけれど

なんて素敵な曲なんだろうって思った。

ナッシングスはやっぱりUKテイストのバンドだと思う。
あの湿気のある曇り空の多い国。雨の日の草の香り。
朝露にぬれる花。空を見上げてもそこにおいかぶさる
木々が立ち並ぶ森。

オーイングランド マイライオンハートの世界。

私の愛するUK。


ナッシングスでもアブストでも最近村松くんは
すべて英語詩になった。

以前はアブストの曲では日本語も混じってたのに。

でも、全部日本語ではなくて英語と交互に
パッチワークのように出てくる感じで。

でも、そういうことするより英語で書いた方が
より伝わりやすいと思ったのかな?


私は彼の書く詩を読んでいていつも思うんだ。

彼は海を見てるのかな?って


彼の詩にはどこか海のイメージがする。

それはただの海ではなくて
もっと深いもの。

人間が海から生まれたってことに
関係があるような

そんな遺伝子の叫びのような


彼の書く英語で印象に残る単語は

skin
wave
sand
time
world
life
heart
soul

そして

inside


彼の詩にはいつも深い心の扉の中から
出ようともがいている何かを感じてしまう。


skinという言葉は私にはとても痛いイメージがある。

アブストでもナッシングスでもこの言葉を彼は何度か使ってて
それが私に痛みを訴える。

彼はナッシングスに加わる前はタトゥーをしてなかったけれど
今は腕とかにタトゥーを入れている。絵と文字が彼のスキンに
刻まれた。


細美くんのタトゥーが昔に比べてすごく増えたのを見てて
彼がどれだけの心の痛みをかかえていたのかがわかる気がした。

心の痛みはタトゥーによって緩和されるのだろうか?って思ったことがある。

そう痛みのバランス。


村松くんは話をしているときはとっても明るくて
こんな歌詞を書く人には思えないんだけど、
そんな姿と裏腹に、深い何かを抱えているのかな?


魂を絞り出すような
そんな歌い方。

彼が詩を書くときに何を思って書いているのかはわかんないけど
私には感じることがある。その痛みを私も知っているかもしれないって。

同じぐらいの年齢のころに。

もしかして今もなお、自分のインサイドに苦しめられているのかも。

いまだに解放してあげてないものがあるのかも。


だから、彼の書く詩に泣きそうになることがあるのかな?


私は海が好きだ。

泳ぎが達者なわけでもなく
魚がすごく好きなわけでもない。

むしろ魚は気持ちわるいって思う方が多いけど、

イルカとかシャチとか鯨とかに惹かれる。


deepestとか
sinkとか
sufferingとか
downとか
breathとか

やっぱり海の感覚でしょう?

今読んでいる小説「マラコット深海」(コナン・ドイル作)
はまさに深海の話。とてもおもしろいんだ。ただそれほど
分厚くない本なのに仕事が忙しくてまだ読め終えてない。
でも少しずつでも、読んでいて深い海を感じて、心がやすらぐ。

これはとあるプロデューサーさんが「きっと私が好きだと思う」
とオススメしてくれた本で
彼はさすが人の特徴を見極めるプロだなぁ~って
改めてその凄さを感じた本の一つでもある。


話を戻すけれど、


これらの詩がすべて村松くんではないかもしれない
生形さんも書いているのがあるから。

でも、私は生形さんもきっと海系の人だと思っている。
それはサーファーとか海でスポーツするのが好きっていうのではなくて
どちらかというとヨーロッパの海水浴に向いてない海を好む人。

見る海。
岩場に波打ってくる海。
悲しみを包み込む海。

そういう海。


おそらく、ELLEGARDENの描く海とは違う海。

サーファーやオレンジカウンティを感じる海じゃない。
アメリカの海じゃないヨーロッパの海。

時としてそれは日本海とも通じるものもあるかも。

おもしろいのは、エルレを今離れている細美さんも生形さんも
どちらもサウンドがそんな海水浴に向いてない海のイメージの
歌を作っていることだ。

アイスランドやアイルランドやそういう場所の海を
思い浮かべてしまうような歌だ。


エルレのときは生形さんはどういう人なのか
謎が多かった。歌詞を書くことはないし、
ギターでしか彼を知れなかった。


でも、今ナッシングスで彼を知り、
ギターで大好きになった彼をもっと好きになった。


そういえば、村松くんの書く詩にNothingもよく出てくる。

Nothing's Carved In Stoneというバンド名は確か生形さんが
考えたんだよね?


Nothing
何もない。


何もない絶望を
何もないから今が始まりだという希望にしたのが

このバンドなんだろうね。

来週69の日に出る彼らの2ndアルバムがすごく楽しみだ。















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