HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

bye-bye circus at 京都MOJO

2013年08月10日 | bye-bye circus
2013.8.4(Sun) 晴れ(夕立)晴れ

ずっとbye-bye circusのライブ行けていなかったのに
今回は2daysとなんて極端な展開!

しかも京都で大好きなライブハウスの1つのMOJOでのライブ。
ここでFoZZtoneと出会い
ここで当時ABSTRACT MASHで現在Nothing's carved in stoneの村松拓氏と出会い
ここでSEKAI NO OWARIと出会い
ここでwinnieと出会い
ここでNorthern19と出会い
ここで99radioserviceと出会ったわけです。

これらのバンドの初ライブを見たのがすべてここなのです。

そもそも私はある時期までライブはホールとかの
ライブしか行ったことがありませんでした。


イエモンを観に大阪ドームや大阪城ホールとか
SIAM SHADEを観に厚生年金会館(現・オリックスホール)
あるいは洋楽ばかり観に行ってました。

そんな私があるインディーズのバンドとの縁で
初めて訪れた場所が京都MOJOでした。
今は改装されて少し当時とは変わってますが
ステージの雰囲気は昔のままで
あの重い内側のドアを開けた時に飛び込んで来る
音楽たちに衝撃を受ける感覚。あの感覚は
今も変わりません。

あのちょっと洞穴っぽいステージ。
そこのなんとも妖艶なライティング。
あそこでの思い出は数知れません。

いろんなバンドやアーティストの写真を
アーティストの許可のもと撮らせてもらったことも
当時ありました。

そういえば私はカメラを撮っていたのです。
ここで思い出すまでそんな事してたのを忘れてましたが(笑)
一応、カメラでは過去2度賞を受賞して賞金ももらったことがあるのです。
新聞にも名前が載ったという(笑)
それは一眼レフのフィルムカメラででしたけどね。
(遠い昔の話です。いやだな~年寄りの自慢話(笑))

その写真をバンドのHPにあげてくださったバンドもいて
そのバンドさんが「いいバンドで人間的にすごい可愛い連中だよ。」って当時
お話してくれてたバンドが実はこのbye-bye circusのボーカル真田さんの
最初のバンドのJet Kellyでした。

その時からもう10年ぐらい経ったのかな?
今、その真田氏をMOJOで観れるのは感慨深いというか
何かが始まる!そんな気がしました。

<セットリスト>

  bye-bye circusのテーマ
 裸になって
  good night
 ナイトライダー
 キャッチミー
 ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う
 yes
 悪魔はラッパを鳴らさない
 beautiful day
 巨人と小人
 寿司と芸者とRock'n Roll

この日も前日もいっしょだった
fringe tritoneのツアーの対バンとして登場したわけですが
キャリアの長いfringe tritoneがこうしていっしょに回らせて下さって
そのファンの方達もすごく好意的にbye-bye circusを受け入れて下さって
ほんとうれしかったです。このfringe tritoneのステージは
このMOJOで観ると余計にあったかい感じがしました。
会場の誰かが空調のことで「寒い」と行ったら
ボーカルの斉藤洋さんが「ライブで寒いっていうのはな~」って
ちょっと気分悪いぜみたいな(本気ではないですが)感じで
さらに飛ばして下さって、思いっきり乗れました。
楽しかったです。最後は熱かった!

このfringe tritoneとそのファンの皆さん素敵です!

bye-bye circusのファンの方で京都っぽいというか
夏らしいというかで浴衣をお召しになって来られた
方達も浴衣もなんのそのでノリノリで楽しまれてました。
そういうのもイロドリがあっていいですよね。

あと、この日はしかも2マンということで11曲も聴くことができました。

「裸になって」は初めて聞いた曲ですが
ちょっとセクシーな歌詞だけどメロディがキュートというか
不思議な歌でありつつ、東洋的な旋律があると思えば
洋楽っぽかったりいろいろとクロスオーバーしていて
私の好きなタイプの曲です。


「good night」
この曲大好きなのです。ロックンロールの王道というか
真田暎人の王道というかそういう曲だと思っています。
曲が進んで行くにつれてどんどん
感情が高められて行くという感じ。
最初のイントロの部分は海外のバンドみたいで
そこも好き。

変拍子になるところがアクセントになっていて
そこも洋楽っぽくて洋楽ファンであった私には
キュンとなるところです。
さらにエンディングの終わり方もこういうのに弱いです。

「ナイトライダー」も初聞きでしたが
「あ~あ~あ~」という手法というのかが
60年代のロック風で楽しい曲でした。

「キャッチーミー」
この曲も名曲ですね。これも初めて聞いたのですが
最初のイントロがやっぱり洋楽みたいで
ぐぐぐっとそこでまずひっぱり込まれます。
これを全部英語で歌ったら
「アメリカのバンド?」ってなるかも。

♪神様よりも広い宇宙で私をつかまえて

っていうところがすごく好きです。

この歌詞はどのようにしてできたのかわかりませんが
神様より広い宇宙というところに
宗教や国境を超えてっていう意味合いがあるように
勝手に感じました。

この曲をただのラブソングと思ったら間違いのような
気がしてしまいます。考え過ぎかもしれないけれど
恋愛もある意味、宗教や国と国のすれ違いみたいな
誰にも解決できない何かがあるわけで
それを超えてひとつになるという奇跡を
願っているような歌だなと思いました。

これは彼らが最近出したCDの中に入っているのですが
歌詞がほんといろいろ考えさせてくれるので
また、この曲についていつかちゃんと書きたいなと思います。

あとギターのインストもすごく好きです。

「ハーモニカを吹くようにあの娘は笑う」
これは真田氏のソロでは聴いたことがあったのですが
バンドで聴くとまた違う印象になるのと同時に
何重も音が重なったりドラミングやベースが加わることで
こんなにも奥行きのある歌になるんだと
聴いていてこの日一番感動した曲かもしれません。

こういう歌詞を書けるのはやっぱり真田暎人しかいないなと
ほんと思います。

これを聴いているとたとえばアフリカの貧困や内戦の中に
生きている子どもたちの姿が見えるようです。
もちろん、行ったことはないけれど、テレビなどで
見たドキュメンタリーやニュース、
マグナムフォトで見た子どもたちの写真などの
そういうシーンを思い出すのです。

インストの部分でもこの歌は感情をかきたててきます。
とても社会的でありつつ、優しい目で見つめている曲だと感じます。

「yes」を久しぶりにバンドで聴けてほんと泣きそうになりました。
大事な大事な曲。真田暎人氏の歌としてもしかして一番好きかもしれない。

♪風に揺れるバラのようにわがままに咲いててよ

この部分を聴くといつも「星の王子様」を思い出します。

♪あなたこそがすばらしいとスピーカーは叫ぶよ

このフレーズを聴くとだからライブにみんな行ったら
幸せな気持ちになって帰ることができるんだなって。
スピーカーから流れる音楽はどれもが
聴き手に「大丈夫、君は最高だから」って言ってくれてるからなんだって。
どんな曲でもみんな本当は同じ事をスピーカーから叫んでくれてるんだって。
ひとりぼっちでも
仕事に失敗しちゃっても
勉強できないって思ってても
「OK!君は素晴しいから」って
ここでは言ってもらえるんだね。ライブハウスではいつも平等に!

この曲から「悪魔はラッパを鳴らさない」の流れは最高ですよね。
この曲はbye-bye circusの中でも一番好きだといえる曲!

さらにここから「beautiful day」に行くなんてほんと夢のような流れです。

ラストの「寿司と芸者とRock'n Roll」もタイトルだけは知ってたけれど
こんな曲だったとは!

これを海外のライブハウスでやってほしいな。
会場と一体になって「すし!芸者!」ってな感じで
コール&レスポンスをするのを見てみたい。
絶対に外国人がこの曲を知ったら歌いたくなると思うし
小さな子どもから大人まで口ずさめると思います。
ある意味、逆説的に外国人が作りそうな歌を
あえて日本のバンドが歌ったというか。
こういう発想そうないと思います。

ラストにこれがくるとすごく盛り上がりますよね。
ほんとうに真田さんの作る曲はバラエティに富んでいて
いろんな顔を見せてくれるのでほんといつも感動してしまいます。

そして歌詞。彼の詩は彼しか絶対に書けない。
昔から絵を描くように
それも平面的に見える絵じゃなくて
奥行きがあるように見える絵を描くように
詩が書ける人です。


いろいろ書きたい事はあるのですが
ほんと長くなりすぎて
(ここまででもかなりですが)
また、折をみて曲については書きたいなと思っています。

彼らを4人組になってバンドになっての彼らを
MOJOで見れたことはほんと幸せなことでした。

MOJOの壁には過去にライブしたバンドの写真があるのですが
思い出の写真もいっぱいありました。

このライブ会場ではやはり初めてお話した方もいらして
ここを読んで下さっているという方にもお会いできて
なんか恐縮しつつ感激しました。

音楽がふつうでは出会わない人とこうして
結び合わせてくれるんだなと
改めて感じた日でした。

私はこれからも「素晴しい」と思うバンドやアーティストを
メジャーインディーズなどジャンルにかかわらず
多くの人に知ってもらいたいとそれなりにしかできないけれど
応援していきたいと思っています。

次世代にも繋げて行くように

FALL OUT BOYが言ってました。
「日本人は音楽にほんと集中して聴いてくれてる」

そういう日本だからこそ、テレビだけに惑わされないで
本当の音楽っていうのを自分自身で探さないとね。

NHKのあまちゃんでも言ってたでしょ。

歌はヘタでも他の人に歌わせたらいいっていう話。
ああいうのは本当に存在するわけで
レコーディングでいくらでもうまく作れちゃう。
だからこそ、ライブで本当の演奏と歌を聴かないとね。
わからないのです。本物かどうか。

ライブの方がCDより数倍いい!っていうのが
本物のバンドの姿なのですよ。

bye-bye circusもそんなバンドのひとつです。
是非、一度ライブに行ってみてください。








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