HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

カメラアイ

2011年03月21日 | 細美武士/the HIATUS
細美くんのブログにあったように
テレビで見る映像も
新聞の記事も
すべてをそのまま受け取るのは危険だ。

カメラマンが撮影するときに
自分の考えでその風景を選ぶからだ。

劇やライブをテレビで見るときに
わかるようにカメラが場面を切り取って
見るものはそのとおりに見るしかない。

でも、実際に劇を見に行っている人や
ライブに参加した人は自分が見たいところを
見ているはず。

だから、戦争の風景も災害の風景も
ほんとうのところは自分がその場に
行かないとわからない。

私は昔、それが疑問だったので
フォトジャーナリストになりたかった。
実際にその場で自分の目で見て
ほんとうのところを伝える人になりたいと
思っていた。

きっと、テレビ局にも新聞社にも
そういう方は多いと思う。

でも、たまに視聴率を考える人もいるのも確かだ。
それが悪いとは言えないかもしれないけれど
見る側はテレビの向こうを想像しながら
見ないといけないと思う。

とにかく想像力を持とう。
自分がそこにいたら何をしてほしいかとか
自分がそこにいたらどんな気持ちで今いるとか

細美くんはCNNよりBBCの方が個人的には
いいと書いていたけれど、私もそう思う。

なぜならBBCはジャーナリズムにおいては
一番信用出来るメディアだからだ。
今まで世界各国で戦争や内乱、事件があるところで
BBCのジャーナリストたちがどれだけ命を落としたか
わからない。でも、彼らはいつも真実を伝えるために
命がけでいろんな場所に自ら飛び込んで行く。
BBCが作るドキュメンタリー番組は地味だけれど
上質だ。淡々としているけれど温かい。

テレビを見ていたら、
東京とかの街で何人かにインタビューしていた。
みんな、自分の無力さを感じつつも何かしたいという
気持ちで溢れていたし、みんな泣きそうな表情をしていた。
そういう人を選んでテレビで映したのかもしれないけれど
今はきっと誰にインタビューしても涙ぐんでしまうと思うんだ。

日本人は今だれもが人の心の痛みを自分のことのように感じられる状態にあって
誰かが救助されるたびにうれし涙も流すし、まだ見つからない家族を探す人と
いっしょに涙を流す。

被災された方たちは今とても悲しくて苦しいのに
いろんな人に「ありがとう」と言う場面をテレビで見る。

なんて素晴らしいんだろうって。
どんな状況でも人に感謝する気持ちを失わない日本の人。

危険を顧みずに原発をどうにかして元に戻そうとする人々。

何か自分にできることを探している人々。


どんな危機がきても
みんな礼節を忘れずに
プライドもなくさない。

これが大和魂なんだと

あらためて

日本という国の人たちの魂を感じた。


日の出づる国は

必ず太陽が昇って
人々は立ち上がって
強く生きて行くんだ。
コメント
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