HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

UESAの思い

2011年03月14日 | 真田暎人/UESA
UESAという2人組のユニットは関西出身の真田暎人氏と植田健一氏の2人から成る。
この2人は今は東京に住んでいて、音楽活動をしているんだけれど
今回の大震災を東京で体験した。もちろん、東北地方に比べたら
東京はまだ、ずっとましだったかもしれない。

でも、それはあくまで東北のあの凄さに比べてで
実際のところのマグネチュードはすごいもので
東京だけ見ても、ものすごい地震だったんだ。

どうしても、人間っていうものは比べてしまうのだが、
どんな状況であれ、人が「自分はもうだめかも。」と
思う恐怖を感じるレベルというのは差はないし
それを比べることはできない。

だから、彼らが横浜ベイシスでライブをする日に
そこで震災にあってしまったときに、かなりの
ショックと恐怖を受けたのは当たり前であり、
その後、さらにひどい東北の状況を知って
何かをしなくちゃと思ったのは当然だと思うんだ。

自分たちが住む東京の家もかなりの古さで
もしかしたら、危険かもしれない。
そういう恐怖もありつつも
命ある自分たちが多くの辛い状況にある人に
何ができるかと一生懸命に考えて
やろうとしたことに対して、
いろいろな意見が飛び交った。

それは彼らがストリートライブをして
そこで、急遽、手作業で作った音源を
販売することでその売り上げすべてを
被災地に義援金として寄付するという
彼らの行動に対してだった、

少しでも協力したいからその
ストリートライブへ行きたいと言った人もいれば
今のまだ余震もある状況で
ファンを危険な目に合わせて
ストリートライブなんてしていいのかと言った人もいて
それぞれに
誰もがちっとも悪くなくて
誰もが本当は人の命を大事に思って
このストリートライブへの思いを綴っていた。

私はそんなファンのみなさんの気持ちが
あたたかく感じられたし、
UESAの2人がいろいろ考えた様子も想像できたし
一生懸命CDを作り続けてくれたスタッフのエビちゃんも
(彼女の実家も確か福島だったかと)すごいと
思っている。


客観的に考えると、
やはり思いが強い分、
急ぎ過ぎた部分もあるかもしれないし、
それは多くの人があの現状を映像等で見たら
いてもたってもいられなくのもよくわかる。

でも、どのタイミングでそれを行えばいいかと
少し自分をクールダウンして考えてみるのも
いいかもしれないと思うんだ。

きっと時間の経過の中で
やるべきことが見えてくると思う。

すぐに助けたいと思う気持ちはみんないっしょだし、
そのために海外からも救援隊がどんどん
到着して、世界中の人たちが
ひとりでも多く助けたいと願ってくれている。

今、この大変な震災の被災者の方々に対して
世界の思いがひとつになっているというのは
すごいことじゃないかって思うんだ。

痛みをみんなが分かち合おうとしているのが
今なんだ。

すごい悲劇だし、すごい災害だ。

でも、人間の心は今一番素敵だ。


福島や宮城でもライブをしたことのあるUESAにとって
そこで今大変な状況にあるファンのためにも
何かをしてあげたいと思うのは
他のいろいろなミュージシャンと同様な気持ちだ。

でも、ストリートライブをやる場所自体は
安全であったとしても、そこにやってくるファンの
道中は不安だ。

ファンというのは時として危険を冒してでも
好きなミュージシャンに会いたいと思うことがあるからだ。
ファンはそうしてでも救いを求めることもある。


私はUESAの気持ちが痛いほどわかる。
だから、思うんだ。

こういうことはどうだろう?って

危険を冒さずにあなたたちの演奏を見れる機会を
与えてあげる。


あるいは

東北地方にいて、今携帯しかもっていない人が
ほんの数分だけでもあなたたちの歌っている姿が
見えることで、元気になれるのなら
それを見せてあげてもいいんじゃないかな?って


たくさん作られたCDはまた機会を見て
販売し、その売り上げを寄付するチャンスは
まだまだいっぱいあると思う。

この震災の復興のためには
どれほどのお金がいるか
果てしないぐらいだから。

少しでも
少しでも
多くの人の心のこもった義援金が
集められることが
復興を早めて行ってくれるのかもしれないと
私は思うんだ。


だから、今はこの映像で東北地方あるいは
関東周辺に住むファンの方にUESAの思いが
伝わるといいなと思う。

「Where is love」by UESA





コメント (6)
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