HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

『楽園』by JET KELLY

2005年04月27日 | JET KELLY
今月出たばかりのJET KELLYのデビューアルバム『CUBISM EXPERIENCE』のラストにこの曲が入っています。イントロの部分からもう引き込まれてしまうパーカッションと太鼓の調べ・・・マーチングドラムというのかな・・・背筋がなぜかまっすぐになってしまう(笑)でも、それがこの曲が訴えるものを静かにでも力強くおごそかに伝えてくるんですよね。タイトルに反して詩の内容は人類への警告なのでしょうか?一見、ラブソングのように聞こえるかもしれないけど、その奥深さと言葉の1つ1つに熱いものを感じました。こういう詩を書けるって、ただ者ではないな~(笑)って感じました。

「ねぇ、息をとめていたよ。溢れる人の中で」というフレーズがあるんですが、これがすごく心に響きました。他にも大好きなフレーズがいっぱい詰まっているんですよ。これはこの曲を作っている真田さんしか絶対に書けない言葉のパズルだと思います。聴いていると心が浄化されるというのでしょうか。

私は毎日通勤で駅とか人の多くいる場所に立つことがあります。そういうとき、なんかこの人の海に溺れてしまいそうな気持ちになることもあるし、逆にこの海の中で失った何かをまた見つけるかもしれないという希望ももつことがあります。ふと、息継ぎをしたくなったり、何かにしがみつきたくなったりするそんな感じをこの歌を聴いていると「そういうことあるんだよ」って優しく言われているような気になるんです。

一方でどこか絵画が浮かぶんです。そうゴーギャンの「楽園」という原色がきれいに配合されたタヒチが舞台の絵画。自然の溢れた場所と都会の対比もこの歌を聴いているとイメージされるんです。

メロディもほんと涙が出そうなくらい・・・心に染み渡ります。

このアルバムを聴いて思ったのはメロディや演奏もすばらしいけど、詩が言葉が本当にきらきらしていて、しかも1つ1つが意味ある言葉で繋がっていってるということ・・・

まだあまり名は知られていないかもしれないけど、こういうバンドが出てきてくれたのは本当にうれしいことだと心から思いました。是非聴いてみてください。

彼らのライブは去年の12月に一度だけ見ましたが、実にロックなバンドで、すごく個性的なメンバーで味がありました。大阪出身のバンドなので、やはり関西ということで親近感もあります。
コメント
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