○アイネム ピアノ協奏曲第1番 ヘルツォーク(Pf)、フリッチャイ/ベルリン放送交響楽団 1961年2月7日
一言で言うと現代風の格好いい曲・・・です。
出だしのダ、ダ、ダ ダ、ダ、ダ からして勇ましく、そして集中力が高さを感じます。時々、ティンパニがずっしりと叩かれ、アクセントになっています。
この曲は、1957年のザルツブルク音楽祭で演奏されたのをフリッチャイが聴いて感激し、自分のレパートリーに加えたということです。ピアノのゲルティ・ヘルツォークはこの曲の初演者で、この録音について、「すでに重い病気の兆候が現れていた指揮者フリッチャイの示したとてつもない集中力と、作品に対する精神的な献身の姿によって、けっして忘れられないものになっています。」と、後年、述べています。