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フリッチャイ同曲異演、同演異盤 その37

2024-07-16 11:53:18 | フリッチャイ
○J.シュトラウス 美しく青きドナウ
セッション録音と放送録音各2種の4種があります。
(1) RIAS交響楽団 1949年9月16日(セッション録音、DG)(M)
 ア tahra盤
 イ DG盤(日本盤)

(2) ベルリン放送交響楽団 1961年2月2、8、9日(セッション録音、DG)(S)

(3) RIAS交響楽団 1949年11月1~8日(RIAS放送録音、MELODRAM他)(M)

(4) RIAS交響楽団 1950年6月6~8日(RIAS放送録音、audite)(M)


演奏時間
 (1) 8’15
 (2) 9’38
 (3) 9’30(一部(1)、(2)にない反復あり)
 (4) 9’21(一部(1)、(2)にない反復あり)

演奏について
(2)は晩年のゆったりしたテンポのもと、練りに練った、考えに考え抜かれたようなテンポの変化や楽器間のバランスのきめ細かな設定など思い入れたっぷりな演奏ですが、ウィーン風というのとは異なります。また少し大きく構えているような感じも受け、聴く方も畏まらなくてはならないという気持ちになってしまいます。プーフェンドルフは、フリッチャイの晩年のJ.シュトラウスの録音について「これらの珠玉の音楽を、そのいきいきとした軽妙さを失うことなく、モーツァルトの交響曲を指揮するのと同じように、細部にまで精密で愛しみ深い注意を払って、透明度の高い演奏」(「フェレンツ・フリッチャイ 理想の音楽を追い続けて」)をしたと評しましたが、この「青きドナウ」はまさにそれを感じます。
一方、(1)、(3)及び(4)の演奏は、若い頃の速いテンポによる演奏です。(1)はベルリン・フィルが強靭で立派な演奏ですが、これも(2)と同様、畏まってしまいます。(4)は爽快な感じで、また細部まで音を大切にしているような印象を受け、良い演奏と思います。私はこれが一番リラックスして聴けます。(3)は「こうもり」全曲演奏の中の舞踏会の場面として録音されたもので、(4)ほどの明晰さはありません。

(1)の音質について
アは最初にCD化されたものですが、イと比べると若干ですがノイズが気になります。
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