mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

満点の紅葉……白砂山・野反湖西岸(1)キャンプ泊を愉しむ

2020-10-15 08:40:45 | 日記

 10/12から昨日まで野反湖へ足を運んだ。お目当ては白砂山と野反湖西岸の縦走。テント泊。kw夫妻が同道する。昨年からプランにあった。だが野反湖テント場は、宿泊も含めて水曜日と木曜日は休業。曜日の制約と天気の続き具合とがうまくマッチしなくて、ここまで持ち越した。雨続きの中、10/12(月)と12/13(火)が晴れ、10/14(水)が曇と予報が出る。10/10に山の会の皆さんに案内する。10/12(月)の午後3時、現地集合。
 わが家からの車の行程は4時間とあったから、3時間で行けると余裕をもって出発した。ところが高速を降りてからのnaviは、おや? と思うような道を案内する。とうとう八ッ場ダムの祈念館脇を通って、野反湖へ入った。野反峠からみる湖と周囲の山は、低い雲に頭を抑えられてはすでに全山高揚にまとわれて、雲間の陽ざしを受けて美しく輝く。湖沿いに、黄色や真っ赤に染まった木々の葉が現れて、本格的な秋にやって来たなあと思う。集合時刻の15分前であった。先着していたkw夫妻が要領を教えてくれ手続きを済ませて、大きなリアカーに荷物を積んで800mほど離れた湖畔のテント場へ向かう。
 洗い場と大きなトイレとゴミ置き場が設えられたテント場は、二段に分かれて湖畔へつづく。上の森にはバンガローがあるが、樹林に囲まれて山に溶け込んでいる。すでに3張ほど張られている。その一つは煙突があり、「SAUNA」と「看板」を立てかけ、その向こうにタープを張ったテントがある。後で分かるが、30代のSAUNAの日本販売代理店を起業した方。ロシア製のSAUNAテントの営業でテント場を経めぐっているらしい。ロシアやフィンランドで盛んなSAUNAを広めようと考えている。薪をストーブに焚き、それに水をかけてテントの中をSAUNAにする。「日本製のストーブがほしいですね」と元気だ。
 そうそう記しおかねばならないことがある。テントを張っていてはじめて、テントポールを家に忘れてきたことに気づいた。参ったねえ。kw夫妻は心配してくれたが、私は、昔のツエルトでビバークしたことを思い出していた。「平気、平気」と言いはしたが、ポールの無いテントがなんともみすぼらしい。
 寝るときは、ディレクターズチェアをテント内の片隅にたてて持ち上げ、対偶の隅に食糧入れの段ボールと冷蔵用の発泡ウレタンを立てかけ、両脇にザックや着替えを入れた袋を置いて、何とか寝るときに顔にかからないようにして過ごした。最初の夜、雨が落ちて来たときにはこれはたいへんと思ったが、そうひどくならずに済ませることができた。ところが二日目の夜、今度は結構な雨が降った。幸い寝袋には(防寒用に)シュラフカバーをかけてあったから良かったが、テントとぴったりくっ付いたところから水滴が浸入し、濡れにぞ濡れし状態になった。
 kw夫妻は日本酒をもってきている。それも美味しかった。私は寒くなるかもしれないから焼酎のお湯割りを用意していた。豚肉とナスの炒め物を、レトルトの味付けでお酒のつまみにした。これからは、ちょっとは食べ物にも気配りをした方がいいかなと、思っている自分が面白い。これまでは、軽くて調理が簡単、カロリーのあるもので十分と考えていた。
 kwrさんは焚火をするために一式を買い入れ、天下の新聞紙を用意し、薪を調達して火をつける。なかなか要領がいい。これが冷え込む空気に馴染んで、身体を温めるのに絶大な効果を発揮した。しかも彼は、燃えた残り火に加える炭を用意していて、それでお湯が沸かせる。夕飯もそれで大半の手間が省けた。山用のテント泊しか知らなかった私には、キャンプの楽しさという、一つ次元の違う世界をみているような気分であった。歳相応に、老後の楽しみにしようかな。


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