カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 1月17日 ワクチン4回目接種始まる

2022年01月18日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少しています。しかし、オミクロン株の市中感染が確認され、今後の感染拡大が懸念されます。1月16日の保健省の発表によれば、死者は累計3015名(1月9日から0名増)です。累計陽性者数は12万796名(同175名増)となっています。治癒数は11万7102名(同88名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は63名、海外帰国・入国者の新規陽性は112名でした。
 カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が少しずつ拡大しています。1月15日発表で国内での市中感染は64例(1月9日から63例増)が確認されているとしています。
 1月10日、フン・セン首相は、オミクロン株の感染者が増加していることを受けて、感染防止対策の強化を指示しました。マスク不着用等についての罰金適用も強化するとしています。国民に対しては、これまで通り3密の防止等の対策を徹底してほしいと述べています。また、追加接種用のワクチン500万回分の追加購入も指示しました。1月14日から4回目接種が始まりましたが、フン・セン首相夫妻は同日に接種して、国民に対しワクチンの安全性を示し、積極的な追加接種を要請しました。
 1月14日、日本政府は、入国時の自宅等での待機期間を14日から10日に短縮すると発表し、1月15日から適用しました。しかし、外国人の入国は引き続き原則禁止となっています。「世界一厳しい」入国規制については、日本の一般国民からの支持は高いようですが、入国を待ち望んでいる留学生や技能研修生等、本当に困っている人たちへの配慮も必要であり、諸外国に準じたバランスの取れた規制を求める声も強まっているものと見られます。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了しており、未接種は0歳~4歳の幼児のみと言ってもよい状況と見られます。1月15日現在で、1430万7437人(うち12歳~17歳181万4287人、6歳~11歳200万3394人、5歳31万4222人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の89.4%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の101.8%に第1回接種を、98.3%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。1月15日現在460万102人が3回目接種を完了しています。これまでは成人のみが対象でしたが、1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、23万8262人が接種を完了います。また、オミクロン株対策の一環として、医療関係者や軍関係等については、ファイザー製のワクチンで4回目の接種を1月14日から開始しました。更に、最後の接種から原則4カ月以上経過した人について、1月21日からは60歳以上、2月1日からは成人全てを対象に4回目接種を実施する計画です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。日本大使館は、「カンボジアへ入国する際や日本へ帰国の際に、入国後又は帰国時の日程に影響が及ぶ措置が導入されることも想定し予定を計画することをおすすめします。」との注意喚起を発出しています。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、4回目接種を受けるフン・セン首相夫妻。プノンペンポスト紙より)

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