カンボジア経済

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新型コロナ カンボジアの状況 1月3日 首相が経済社会活動の維持を明言

2022年01月04日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少しています。1月1日の保健省の発表によれば、死者は累計3013名(12月26日から5名増)です。累計陽性者数は12万510名(同61名増)となっています。治癒数は11万6940名(同79名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は8名、海外帰国・入国者の新規陽性は53名でした。
 12月14日、カンボジアで初のオミクロン株の陽性者が確認されました。1月1日発表で69例が確認されているとしています。今のところ、全て海外からの入国者で市中感染は確認されていません。フン・セン首相や世界保健機関は、国民に対しパニックとなる必要はないと述べ、引き続きこれまでと同じ感染対策を徹底することを求めています。また、12月26日、フン・セン首相は経済社会活動の再開を維持することを再度明言しました。
 12月26日及び28日にオーストラリア提供のファイザー製ワクチン合計約235万回分がカンボジアに到着しました。12月26日の式典には、フン・セン首相も参加して、感謝を表明しています。
 困難な状況が続いている観光業界を支援するため、カンボジア政府は、アンコール遺跡の入場料金の割引キャンペーンを1年間延長して、2022年12月31日まで実施することを発表しました。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了しており、未接種は0歳~4歳の幼児のみと言ってもよい状況と見られます。1月1日現在で、1426万2589人(うち12歳~17歳181万1243人、6歳~11歳199万6556人、5歳30万3857人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の89.1%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の101.5%に第1回接種を、98.0%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。1月1日現在359万5496人が3回目接種を完了しています。これまでは成人のみが対象でしたが、1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っています。また、医療関係者等については、ファイザー製のワクチンで4回目の接種を行っていく方針です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。日本大使館は、「カンボジアへ入国する際や日本へ帰国の際に、入国後又は帰国時の日程に影響が及ぶ措置が導入されることも想定し予定を計画することをおすすめします。」との注意喚起を発出しています。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペン中心部の高層ビル群)

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