カンボジア経済

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国道48号線再整備へ 韓国支援で

2022年01月14日 | 経済
 1月3日、国道48号線の改良工事の起工式が開催されました。起工式には、フン・セン首相、スン・チャントル大臣等が参加しました。国道48号線は、国道4号線とコッコン州を結ぶ道路で、コッコンでは、タイとの国境を通じてタイの東部臨海地帯とも連結されていいます。また、ベトナムとタイをタイ湾沿いの海岸で結ぶアジアンハイウェイ123号線の一部を形成しています。以前は、陸の孤島であったコッコン州と国道4号線を結ぶ全長148キロメートルの重要路です。
 2008年までに、タイの支援で主要橋梁4カ所が整備され、全線の舗装も完了していました。しかし、タイの企業により施行された簡易舗装(DBST)であったこともあり、その後劣化が進んでいました。今回の再改良工事では148キロのうち25.1キロを現在の2車線から4車線に拡幅し、4橋梁を建設するとしています。また、舗装もこれまでのDBSTからコンクリート舗装に改良されるとのことです。総工費は、1億69万ドル(約116億円)で、このうち8743万ドル(約101億円)を韓国の対外経済協力基金(EDCF)の支援で賄うとしています。工期は約32カ月で、2024年6月の完工を目指すとのことです。
 韓国や中国による道路工事は、完成後すぐに穴だらけになる等、低品質工事が目立っています。スン・チャントル大臣は、国道2号線整備工事を行っている韓国企業の品質が十分でないとして、昨年厳しい指導を行っています。そこで、国道48号線の工事では徹底的な品質管理を行うとしています。なお、国道48号線は、米国が中国軍の進出を懸念しているダラサコ―空港にとっても重要な道路インフラであり、安全保障面でも注目されます。
(写真は、国道4号線と48号線の分岐点。クメールタイムズ紙より)

ブログ「カンボジア経済」2008年6月9日「南部回廊を走る(その5:コッコン~プノンペン)」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/7e402d112671eeec982acede40f6be5d


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