カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

交通事故 2021年は減少

2022年01月19日 | 経済
 内務省のソー・ケン大臣によりますと、2021年の交通事故の件数は2020年の3196件から16%減の2670件、死亡者は2020年の1646人から9%減の1497人、負傷者は2020年の4686人から23%減の3615人となりました。なお、届出されていない事故や負傷も多数あると見られます。新型コロナの影響で交通量が減ったことと、2020年5月から交通違反罰則金を大幅に引き上げる等の交通法規の厳格化がなされたこと等が減少の要因と見られます。
 交通事故の主な原因としては、スピード違反(38%)、逆走(24%)、無理な追い越し(8%)、右折・左折時の不注意(8%)、飲酒運転(4%)等が挙げられています。また、オートバイの死亡事故、特にヘルメット不着用の死亡事故が目立つとしています。
 日本国内における2021年中の交通事故による死者数は過去最低の2636人です。車の台数等を考えると、カンボジアでは日本と比較して約100倍も死亡事故が発生していると言われます。
 交通事故は、カンボジアにとって重大な問題となりつつあり、交通安全教育や交通インフラにおける安全対策等によって、交通事故を減らしていく努力が引き続き必要とみられます。フン・セン首相も1月3日の演説で「1月2日だけで交通事故による死者は14人である。新型コロナによる死者よりずっと多い。」と述べ、交通違反を発見した人は誰でも通報できる専用アプリを準備する等の対策強化を指示しています。また、海外からの支援についても、今のところ交通安全対策は重点となっているとは言い難いところがあるため、ドナー各国や国際機関にその重要性を訴えていく努力も必要と見られます。特に、交通事故死亡者数を大幅に減らしてきた日本のノウハウをカンボジアで活かす機会も十分にあるものと見られます。
(写真は、プノンペン中心部の交差点。信号無視も多数です)



↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする