世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

一宿一飯の恩

2016年05月16日 | 100の力
久留米のある築90年の老舗旅館でお世話になっている。

ここ久留米には100人を超す被災者が疎開してきている。

ただ、多くの方がいつ収まるかしれない余震に怯え、

梅雨を前に先の展望が描けなくて不安を隠せないでいる。

ボク自身も例外ではない。

今日も梅雨の走りともいえる雨が続く。


     渡り廊下を雨が濡らす

帰れる日をただただ首を長くして待ってるだけでは退屈してしまう。


PTSDで心療内科に通う人、

身体に不調を訴えて整骨院に通う人、様々な人間模様が見て取れる。

同じ旅館に身を寄せておられるご夫妻もまた同じ。

先日、新聞にも取り上げられた。


     仲睦まじいご夫婦だ


昨日、Wi-Fiの入ってないこの旅館にルーターを設置してあげた。



ついでに、オフィスにお邪魔してエアビ(aieBnB)の設定のお手伝いをした。


    これで、外国のお客様も増えるだろう

同時に日常英会話の指導も。

少しでも集客の力になれれば本望だ。
     

お世話になっている旅館にささやかな恩返しといったところか。


タビストには、家庭も家も似合わない。

その日のねぐらが家であり、出会った人が家族である。

そして、縁あって出会った人に少しでも喜んでいただければ、それだけでうれしい。


見通せない先のことをくよくよ心配しても、大自然の営みをどうすることもできない。

置かれた境遇でできることを精一杯やるだけだ。

気負わず、気を抜かず淡々と。



【追記】

今回の熊本大地震では、国を上げて未曽有の支援態勢が敷かれつつある。

こうした県を越えた受け入れ態勢、

医療機関の協力などなど。


ただ、こうした情報が行き届いていないのが実状だろう。

避難所で長期間苦痛に耐えながら凌いでおられるお年寄り、

身寄りのない一人暮らしの方々など、

事情が許せばこうした新たな支援制度を利用されることをお勧めします。

ネットやSNSに触れられない方には伝わりにくい情報です。

ぜひ、お近くのそういう方々にお知らせください。

まだまだ日本は捨てたもんじゃないことを。