世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

娘と父

2015年11月17日 | 100の力
二人の娘がいる。

母親は違う。

二人の娘は、一緒に暮らしたことはおろか、

言葉を交わしたこともない。


だがどちらもボクにとっては可愛い娘だ。


それぞれに隔たりがあった。


片や、23年間の空白を経て、いい関係を築いている。


      長女との2ショット(今月15日、大阪にて)

3人の可愛い孫たちにも囲まれて最高に幸せな2日間を過ごした。




片や、18年間手塩にかけて育てきて、今は断絶状態。

3年以上音信不通。

これはいったい何なんだ。


2012年7月11日

それは起こった。

場所は、ニューヨーク・セントラルパーク

次女の結婚式に出席すべく、式の一週間前にニューヨーク入りして

ニューヨーカーの相手の家族(プエルトリコ系アメリカ人)との対面を待った。

その間、一切の連絡も来ず。

当の相手も、式の2日前に一度会っただけで、食事すらせず。


で、結婚式当日、あまりの非礼さに式場であるセントラルパークでブチ切れた。

ボクは式に参列することもなく、

ましてや娘と手を組んでバージンロードを歩くでもなく、

涙ながらに一人式場を後にした。


      ここにボクの姿はない(2012年7月11日)

そのとき息子だけが気遣ってくれた。


息子と長女は、その数年前、サンフランシスコで劇的な対面を果たしている。

アメリカで暮らす息子は寛容だった。

長女の旦那とも、大学(サンフランシスコ州立愛学)の先輩後輩ということもあり、

すぐに打ち解けた。

その家族とも、家に泊めてもらうなど親交を深めた。


今でも長女と息子はいい関係を保っている。

次女の安否は息子(次女の兄)に聞くありさま。


元気でやっていると聞くが、夫婦仲が心配だ。


3人の子供のことを思わない日はない。

それぞれ立派に成長してくれた。

それは、母親の力が大きい。

父親であるボクは、飲んだくれて好き勝手やってるだけに過ぎない。


そういうボクに、神様はボクの人生のどこかに

常に不幸と思われる何かを隠している。


本当は不幸どころか、

それがボクを強くそして優しくしてくれているのだが。

世間一般で、不幸と思われることが、実は最大のギフトなのだ。


何も可にも順調に行く人生なんて、かえって怖いし、

第一、面白くない。


人生山あり谷あり。

紆余曲折。



【追記】

ボクがこの世に生まれてきた最大の功績と財産は、

3人の子供たち。

そして、その子供たちを産んでくれ、

立派に育ててくれた二人の母親に感謝。


おかげで飲んだくれオヤジは最高に幸せ。