世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

転ばぬ先の杖より、転んだ後の松葉杖

2013年03月07日 | 苦境
人生はサバイバル力で決まる。


なぜなら

人生には、予測不能な思いがけない出来事がポッカリト口を開けて待っているから。


どんなに用意周到に準備しても、事故や事件は起きる時には起きる。

というより、必ず身に降りかかる。

そんなときのために準備しておく必要がある。



人はすべからく、大なり小なり問題を抱えている。


問題を起こさない、問題を無くすという考え方より、

問題が起きた時どう対処するかを常々考えておくことの方が重要となってくる。




告白しよう。



ボクは、問題児だ。


ボクが問題を引き起こすというより、

ボクの周りはいつも問題が起きている。


どうやら問題を引き寄せる力が備わっているようだ。



常に人間関係や金銭問題で悩まされる。

今までのところ、健康問題が然程起きていないことが救いといえるが。


人生で起きる問題は、ほとんどこの三つに集約されるからだ。



だが恐れることはない。

危機とか問題と言われるものの中には、

貴重なチャンスが隠されていることを知れば

それは歓迎すべきものに変わる。



離婚の危機、破綻の危機といえば、人生最大の問題のように見受けられる。

何かを得ようと思えば、何かを捨てなければならない。


考えようによってはそれは新たなチャンスなのだ。


今持っているものを維持しつつ、

さらに新しいものを得ようとするからうまくいかなくなる。



一昔前、特に日本では失敗を認めない風潮があった。

失敗を恥ずかしいものと思う雰囲気も漂っていた。


今は、失敗や挫折が勲章になる。

昔から身体の傷や弾痕は、修羅場を潜り抜けてきた証とされた。


心の傷は見えないが、

深ければ深いほど、多ければ多いほど人は鍛えられる。


だが、ただ一度の失敗で挫折したり、トラウマになったりして

再起不能に陥る柔な輩が増えていることも否定できない。




一方、情報が飛び交い、世界が広がれば広がるにつれ、

想定外のことが起きやすくなることは避けて通れない。


車がない時代は交通事故もほとんどなかった。

騒音も公害もなかった。


今や過剰な情報も思いがけないところで人を傷つけることがある。

いくら防いでも、情報は漏洩する。


――――――――――――――――――――――――――

特に日本では、ハングリー精神が無くなるとともに

新たなことに対する挑戦力が希薄になってきている。


石橋をたたいて渡ろうとする輩や

転ばぬ先の杖を肩身放さず持っている輩が増えている。



まだ起きてもいないことを、頭の中で思いめぐらせては心配し、悩む。

挙句の果て、コンフォートゾーンに引きこもり、身動きが取れなくなる。


そうして動いた途端、転ばないための杖にさえ躓(つまず)くのだ。

そうして、再び再起不能に陥る。



それより、転んでもいいように松葉杖を用意しておいた方がよっぽど役に立つ。

松葉杖をついてでも歩こうとする気概が漲(みなぎ)っていれば

不幸の女神も近づけまい。


死んでもやり抜く(死んだらやれないが)といった気迫が必要なのだ。


そうして、セカンドチャンス、サードチャンスをつかみ取ろう!


七転び八起き、

現代は再起可能な世界なのだ。