デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

AT編集会議

2008-01-18 18:46:28 | お仕事日誌
富岡駅近くまで来たところで携帯を忘れたことに気づく。今日は外での打合せ、そしてアートタイムスの編集会議がある、外での電話連絡は必須なのだが、取りに戻ることはやめ、そのまま出社。大野さんは明日からロンドン出張。そんな時に急に提出しなくてはいけなくなった企画がでてきたので、その見積もり作成のお手伝い。チュルタギの件で、電話で打合せ。16時すぎに会社を出て、横浜で現場の下見。会社から電話が入っていたようで、携帯を借りて電話。やはり携帯を忘れるとこうなる。家に電話、携帯の不在着信を調べてもらう。一件だけであった。そのまま野毛に移動。今日はアートタイムス3号の編集会議。万里へ。責任編集をしてもらう桑野先生は、いろいろ資料ももってきてくれた。テーブルの上に並べきれない。「新・レフ」の表紙が実にいい。原稿も大体集まり(残りは自分の原稿)あとは頁たてとレイアウトの作業になる。4月上旬の発行を目指して作業ということになる。途中から福田さんが例によって参加、ほら話に耳を傾ける。それにしても万里はすごい人、入れず帰るお客さんもたくさんいた。桑野さんと別れて、野毛通信社へ。あわもりのお湯割を2杯飲んだところで最終の時間。1時すぎに帰宅。モスクワに電話してくれとのことだったが、電話しても応答なし。寝ることに。

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暗殺・リトビネンコ事件

2008-01-17 13:55:04 | 観覧雑記帳
作品名 「暗殺・リトビネンコ事件」
原題:Rebellion: The Litvinenko Case
監督:アンドレイ・ネクラーソフ
製作:オルガ・コンスカヤ
撮影:マルチン・ビンターバウアー、セルゲイ・ツィハノビッチ
音楽:イリーナ・ボグシェフスカヤ
2007年ロシア映画/1時間50分
配給:スローラーナー

出演・アレクサンドル・リトビネンコ、マリーナ・リトビネンコ、アンナ・ポリトコフスカヤ、ボリス・ベレゾフスキー、アンドレイ・ルゴボイ、ミハイル・トレパシキシ、ウラジミール・プーチン

この映画は見なければならない映画であった。ここには命を賭けて、闇のロシアと闘った男のその闘いざまが描かれている。よくぞネクラーソフは、ここまで撮って、そしてこれを公開したものだと思う。
そして見て良かったと思う。もしもこの映画を見なければ、リトビネンコのことを単に政争に巻き込まれた男としか思わなかったろう。
彼が、プーチン政権の闇の組織であるロシア連邦保安庁の腐敗を告発したのは、ロシアがこのままでは犯罪国家になるということへの警鐘であった。彼はインタビューの中で、「スターリン時代には共産主義と、犯罪があった、いまは犯罪だけだ、このままじゃダメなのだ」というような趣旨のことを言っていた。この信念のもと、彼はあえて自分の上司を告発し、その闇の実体を明らかにしようとした。この映画の中心となる生前のロンドンでのインタビューの中で、ネクラーソフに向かって話す彼の姿は、実に真摯であった。それだけでも十分に説得力をもっていた。
彼が何故殺されなければならなかったのか、誰が殺したのか以上に、彼が何故祖国を告発をしたのかということに焦点を定めたこと、これは監督のネクラーソフが、リトビネンコの遺志をどうしても伝えたいという思いがあったからなのだと思う。
映画の中のインタビューでもしばしば出てくるが、こうした事態になっても、人々が無関心でいること、これも大きな問題である。
ロシアでは政権がマスコミの実権をすべて掌握し、国民がもはや事実を知る権利さえもていないということもあるのかもしれないが、やはりどこかで知らんぷりしているところがある、それはロシアばかりではないだろう。
その意味で、映画でも出てくるアンナ・ポリトコフスカヤが、懸命に事実を、真実を伝えようとして、まさに命を削って書いているのに関わらず、それは国民のもとに届かない、そして知っても無視されている。やはりこのことは大きな問題である。それはロシアだけの問題でなく。
この映画の影の主人公は、プーチンである。随所に挿入される彼の映像は、実に効果的であった。
冒頭ネクラーソフの家が、何者か(もちろん保安庁の息がかかったものであろう)によって荒らされたシーンが流れた。この映画をつくることは、ネクラーソフ自身、大きな危険があったと思う。身近に接したリトビネンコだけでなく、アンナも殺されているのである。それでも彼がこの映画をつくらなければと思ったのは、死んだリトビネンコやアンナの思いを伝えなければならないということだった。その意味で、この映画は見なければならない映画なのである。

お薦め度 ★★★★★

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天国の日々

2008-01-16 13:38:58 | 観覧雑記帳
タイトル 「天国の日々」(原題 Days of Heaven )
監督 テレンス・マリック
製作 バート・シュナイダー
ハロルド・シュナイダー
脚本 テレンス・マリック
出演者 リチャード・ギア
音楽 エンニオ・モリコーネ
撮影 ネストール・アルメンドロス
ハスケル・ウェクスラー
編集 ビリー・ウェバー
公開 1978年
1983年5月
上映時間 95分
製作国 アメリカ
言語 英語

いつも自分の本を装丁してくれる、映画通の西山さんが激賞していた映画で、気になって衛星で放映されていたとき録画しておいた。いまビデオをDVDに落とす作業をしているのだが、ついでだから見ていないものは、見ながらダビングしている。西山さんが賞賛するのがわかる。いい映画である。映像が、とてもいい。あの大平原にぽつりと立つ家と、四阿のような建物がきいている。ストーリーよりも、この映像美を堪能する映画だろう。
そして一番自分が気になったのは、4人で生活することに次第に倦怠感が漂い、それぞれぎくしゃくしてくる時に、不意にプロペラ機で出現する道化師の存在であった。道化というよりはサーカスの小さな一座なのだが、出演シーンはとても短いのだが、なかなか強烈な印象を与える。とにかくボケとつっこみのふたりの道化師は、出演中ずっとクラウニングをしているのである。主人公たちとは一切関係なく、ただただギャグをしている。そして農場主に、兄妹といっていた関係が、実は恋人同士だったということを見破られるきっかけを与え、リチャード・ギアを乗せてまた草原から飛び立って消えていくのである。見ていて呆然となってしまった。なんじゃこれはということなのだが、このスパイスはかなり効いていた。衝撃の場面であった。サーカスは忽然と現れ消えていくことは、サーカス映画でもいろいろ描かれているが、このような唐突にその出現と消失を描いた映画は他にないのではないだろうか?びっくりした。
満足度 ★★★★


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大川周明の大アジア主義

2008-01-16 13:21:34 | 買った本・読んだ本
書名 「大川周明の大アジア主義」
著者 関岡英之  出版年 2007年 出版社 講談社 定価 1700円

このところ話題の佐藤優がとりあげたり、新しい原稿が発掘されたりと、昭和史の中から掘り起こされようとしている大川周明についての本格的な論考ということで、かなり期待して読んだ。もうひとつは、大川が、いま執筆中の長谷川濬の満洲行きに、大きな影響を与えたということもある。いわいる国家主義者としての大川像ではなく、アジア全体を視座に置いた彼の思想の実態と、戦争中に南アジアで展開された、インド独立運動との連帯に奔走した、大川塾の卒業生の活躍と合わせて書いている。確かにユニークな視点であったと思うし、大川塾と呼ばれた東亜経済調査局付属研究所についての記述には興味を惹かれたが、いささか平板であった。もう少し大川の思想と実践を掘り下げる必要があったのではないか。インドとの関わり合い、終戦間際の中国との工作については、ポイントになるはずで、そこがなぞられていただけなのはちょっと期待外れだった。大川の塾生たちのアジアでの活動はもう少しさらっとでよかったと思う。巨人を描くには、やはり表と裏をきっちり書かないと、どうしても平板になってしまう。
それと大げさな表現が気になった。インタビューのところでも、もう少し簡潔にまとめた方が良かったのでは・・・

満足度 ★★

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走っていてひらめいた

2008-01-15 10:40:51 | お仕事日誌
朝ジョギング中に、訳していたベルチンスキイの詩で、意味がわからないところが、突如理解できて、思わずガッツポーズ。このところ走っているとよくアイディアが浮かんでくることがある。飲むより、走っている時の方が、なにかひらめくことが多い。いいことである。早速訳文を打ち込む。
ローマから愚痴メール。ローマの教え子のビタリーとナターシャが、所属していたアスタナサーカスを首になったという。すべてはフライングのリーダーのワーシャの策略とのこと。嫌な話しである。カザフサーカスでは、悪が滅びるのではなく、善が淘汰されるところが問題である。
モスクワにFAX。
韓国の金さんのマネージャーのユーさんから返事。そろそろこの件もクリアにしないと。
18時退社。

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