デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

菅江真澄遊覧記1-5

2008-01-11 17:10:08 | 買った本・読んだ本
書名 「菅江真澄遊覧記」1-5
著者 菅江真澄 編訳 宮本常一 内田武志  出版社 平凡社(東洋文庫) 出版年 昭和43年

菅江真澄のことを調べよう、できたら彼が歩いたところを自分の足で歩いてみよう、まずはその第一歩として現代語版を読んでみようとこの選集5巻と随筆集を購入したのが、1年前。結局1年がかりで読むことになった。別に必要もなかったので、気の向くまま読んだのでこんなに時間がかかってしまった。
いきなり古文の原典にあたるというのはきつかったが、こうした現代語版で読めたことはありがたかった。その意味で宮本常一と内田武志の訳、さらには詳細な解説・注は、自分のような一般の読者に広く知ってもらいたいという意図はじゅうぶんに生かされたといっていいだろう。
自分にとっては菅江の何にやるのか、そのとっかかりを知るために読んだわけだが、なんとなくおぼえろげに見えてきた。すでに序章ということで書いて、石巻若宮丸漂流民の会の会報の最新号に発表したが、漂流民と菅江真澄というテーマがある。彼が下北半島を放浪していたときに、ラックスマンが来航し、菅江は、かなり近いところでこの騒動を体験していた。また海外に漂流し、日本に帰還した漂流民ふたりと会っている。さらに佐井の多賀丸に関しては、ロシア人が伝えた佐井の盆踊り唄についても書き留めている。漂流民と菅江という視点でまず見ていこうと思う。もうひとつは菅江が書き留めている、庶民のさまざまな仕事についても気になった。マタギ、遊女、芸能民など、下層でしぶとく生きる姿を生き生きと書き留めている。まずはこのあたりから菅江を追いかけていこうと思う。そしてまたこの遊覧記をもって、菅江が歩いた東北を、歩いてみたい。

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私家版・ユダヤ文化論

2008-01-11 15:34:46 | 買った本・読んだ本
書名 「私家版・ユダヤ文化論」
著者 内田樹 出版社 文藝春秋(文春新書) 出版年 2006年 定価 750円

ユダヤ人の問題にそれほど興味はないのだが、半ば押しつけられるように渡されてしまい、読まなくてはいけないハメに。ということで読みたくて読んだ本ではなかったのだが、結構面白く読めた。著者は、奥さんが絶賛していた「寝ながら学べる構造主義」でも知られる学者さん。なかなか巧みな語り口で、ユダヤ人とは一体何者なのかという難問に、迫っていく。ユダヤ人という民族も宗教も存在しない、ユダヤ人とは、非ユダヤ人が、規定した概念であったという、最初の問題提起から、何故ユダヤ人は迫害されなくてはなからなっかたに絞って説き起こす語り口は、非常に明快でわかりやすい。織り込まれているエピソードも知らなかったことばかりで、興味を惹かれることがいくつかあった。特にシベリア出兵のときに、日本人が初めて知ることになる「シオン賢者の議定書」の存在と内容、のちのナチのユダヤ人虐殺の前触れといってもいい、19世紀末の大ベストセラー書でユダヤ人を一方的に揶揄したドリュモンの「ユダヤ的フランス」について、さらにはこの本の最後の予言に従うかのように現れるモレス侯爵についての記述は非常に面白く読めた。
満足度 ★★★



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ヘビ消える

2008-01-11 12:24:46 | お仕事日誌
新しくサーカス学校で教えてもらう先生の査証入手のために、協会の謄本が必要なため渋谷区の法務局に立ち寄る。その前についでだから近くのたばこと塩の博物館でやっている「幕末NIPPON」展を見学。100円の入場料なのだが、中身は相変わらず濃い。ここで漂流民展なんかやったら面白いかも。携帯にPCに入ったメールが転送されてくる。なんと決定で動いていたヘビ使いの公演がなくなったという。ショック! すでに決定ということでヘビのレンタル手配をし、お金まで振り込んでいたのに・・・。すぐにクライアントに電話。状況はわかったが、辛いなあ。
歩いて会社へ。18日からキエフのサーカス学校に短期留学するJaるかーのなおに、新しい先生の航空券代をもっていってもらうように手配。キエフのナージャ先生にもその旨連絡する。
春のイベントの契約書を作成、クライアントに見てもらう。OKということで収入印紙を貼り、捺印。18時すぎに退社。


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