デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

懐かしのB6カード

2020-04-08 11:44:00 | デラシネ日誌
10日にグランドオープン予定のベイサイドまで歩く。本来は今日からプレ営業だったらしいが、もちろんこの状況では無理で、中止の看板を立てるため三井の社員が来るまでやってきた。ほぼというか完全にオープンを待つばかりの体制になっているが、この調子ではしばらくはオープンは無理だろう。
NHKのニュースはほんとうにどうしようもない、一番ひどいのは安倍の国会発言の切り取り方で、あれでどんだけいいことを言っているだみたいな印象を持つ人は多いと思う。ただ朝のワールドニュースだけはいい、他のチャンネルが朝のワイドショーで見るに耐えないことをコメンテイターとかが無責任に偉そうに解説するのを見るのにうんざりして見始めたのだが、客観的に世界のニュースを流してくれるので、コロナに対する各国の対応ぶりがよくわかる。そしてそれを見るつけ、いま日本がいかに遅れ、甘い対応しかしていないことがよくわかる。
ひたすら原稿書き、といいたいところだが、どうしてもそこまでは集中できないところもある。気晴らしにずっと机の右袖のファイルケースにしまったままになっているB6カード、通称京大カードを整理してみようかと見始める。このカードにはいろいろ思い出がある。梅棹さんの「知的生産の技術」を読んで、これだということですべてのノートをB6カードに記入するようにした。梅棹さんがここで書いていたように退路を絶つために箱でカードを購入、さらにはこのフォルダーケースの代わりにB6カード専用のファイルキャビネットを買った。実際に何枚ぐらい書いたのだろう。パソコンを使いはじめ、ファイルメーカーで読書カードをつくりだしたときに、このB6カードは使わなくなった。この自分がつくった貴重なデーターベースの存在がずっと気にはなっていた。家籠りが始まって、書斎の整理を始めて、ファイルボックスを片づけた勢いで手をつけ始めた。真面目だったのだとおもう。よくもまあ手書きで、これだけのカードをつくったものだと思う。見始めているうちに、なんであの本を書くときにこれを見なかったのかと悔やまれることも何度もあった。最初は処分しようかと思っていたのだが、とんでもない、こんな貴重なもの、捨てるわけにはいかないし、十分活用できるはずだ。項目を整理しておけば、今回見直すことによって、今後使えるケースも多々できてくるように思える。
サンクトのサーカス博物館からお願いしていた雑誌スキャン資料が届く。学芸員のユリアもずっと自宅で勤務だという。
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太神楽

2020-04-08 09:51:25 | 買った本・読んだ本
書名「太神楽 寄席とともに歩む日本芸能の原点」
著者 鏡味仙三郎 出版社 原書房 出版年 2020

この本の意図は太神楽をたくさんの人に親しんでもらうおうというところにあるのだろう。とても楽しく読めた。子供の頃友だち(のちに相方になる)と一緒に太神楽の家元小仙のもとで学んだことから、この道に入った著者の太神楽をやって良かったという思いと、この伝統芸能を将来に伝えていきたいという思いが込められた一冊で、さわやかな読後感をもつことができた。幼なじみで親友だった相方と一緒に舞台に立つようになるまで、その相方のあまりにも早い死でひとりになったあと、弟子たちと社中をつくりいまの地位を築くまでの一代記を淡々と回想する。著者はほとんどを寄席で演じているというが、その寄席芸である太神楽の芸のひとつひとつを解説してくれているのも、多くの人たちに馴染んでもらいという思いからなのだろう。こうした解説を読んでいるうちに、ロシアに渡り、天才的ジャグラーラステリに影響を与え、ロシアアヴァンギルド演劇にも出演していたタカシマのやっていた技はどんなものだったのだろうという思いに駆られた。この本の中で一番難しいのは一つ毬と書いてあったが、タカシマが残した毬とバチを著者に実際に見てもらったらいろいろなことがわかるのではないかという気にもなってきた。そういった面でもとても勉強になった。一度どこかでお目にかかりお話を聞きたいな・・・
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