10日にグランドオープン予定のベイサイドまで歩く。本来は今日からプレ営業だったらしいが、もちろんこの状況では無理で、中止の看板を立てるため三井の社員が来るまでやってきた。ほぼというか完全にオープンを待つばかりの体制になっているが、この調子ではしばらくはオープンは無理だろう。
NHKのニュースはほんとうにどうしようもない、一番ひどいのは安倍の国会発言の切り取り方で、あれでどんだけいいことを言っているだみたいな印象を持つ人は多いと思う。ただ朝のワールドニュースだけはいい、他のチャンネルが朝のワイドショーで見るに耐えないことをコメンテイターとかが無責任に偉そうに解説するのを見るのにうんざりして見始めたのだが、客観的に世界のニュースを流してくれるので、コロナに対する各国の対応ぶりがよくわかる。そしてそれを見るつけ、いま日本がいかに遅れ、甘い対応しかしていないことがよくわかる。
ひたすら原稿書き、といいたいところだが、どうしてもそこまでは集中できないところもある。気晴らしにずっと机の右袖のファイルケースにしまったままになっているB6カード、通称京大カードを整理してみようかと見始める。このカードにはいろいろ思い出がある。梅棹さんの「知的生産の技術」を読んで、これだということですべてのノートをB6カードに記入するようにした。梅棹さんがここで書いていたように退路を絶つために箱でカードを購入、さらにはこのフォルダーケースの代わりにB6カード専用のファイルキャビネットを買った。実際に何枚ぐらい書いたのだろう。パソコンを使いはじめ、ファイルメーカーで読書カードをつくりだしたときに、このB6カードは使わなくなった。この自分がつくった貴重なデーターベースの存在がずっと気にはなっていた。家籠りが始まって、書斎の整理を始めて、ファイルボックスを片づけた勢いで手をつけ始めた。真面目だったのだとおもう。よくもまあ手書きで、これだけのカードをつくったものだと思う。見始めているうちに、なんであの本を書くときにこれを見なかったのかと悔やまれることも何度もあった。最初は処分しようかと思っていたのだが、とんでもない、こんな貴重なもの、捨てるわけにはいかないし、十分活用できるはずだ。項目を整理しておけば、今回見直すことによって、今後使えるケースも多々できてくるように思える。
サンクトのサーカス博物館からお願いしていた雑誌スキャン資料が届く。学芸員のユリアもずっと自宅で勤務だという。