大福 りす の 隠れ家

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僕と僕の母様 第64回

2011年04月18日 13時26分43秒 | 小説





                       日の元 大和の民が 一つの大きな和になりますように










僕と僕の母様 第64回



みんなと打ち上げに行かなかったことで 今回母様に言われたけど それと同じで 時々言われる言葉がある。

「陵也は性格が悪い その上頑固で意固地で暗い。 ついでに言うなら 根性も悪い。 だから弾けるとか 皆とおバカな事で 盛り上がれない。 せっかく生きているのに もったいない。」 などと言われる。

この事を今回も言っていたのだろう。 でも無理なものは無理だ。 コレは性格の問題だ。

母様の憎まれ口を ついでに言うと

「陵也はたくさんの 上澄みの優しさだけを 沢山持っている。 それが本当の優しさなら良いけれど あくまでも上澄みだけに 長く続かない。 もっと他人の立場になって 多くなくてもいいから 本当の優しさを持ちなさい」 とも言われた事がある。

この他にもまだまだある。 このあたりが 母様の憎たらしいところだ。 

母様の方こそ 相手の気持ちを考えずに キツイ事を ポンポン言う根性悪だ。 

その言葉を聞く度に 僕は随分と 傷ついているんだ。 

だいたい普通 自分の子供に向かって そんなことを言うだろうか それに僕はすごく傷つきやすい ナイーブな性格なんだ。 母様は僕のことを あんまり知らないんだ。 

確かに人見知りはするし あんまり人と騒ぐのは 好きではない。 だからといって 暗くは無いつもりだ。 だから

「そんな事は無い 現にクラスメートや上級生、下級生もみんな「優しいね」 と言っている」 そう言い返した事がある。

母様の返事はこうだった

「子供は皆そういう言い方をする。 ほんの一人でも二人でも 居てれば『みんな』 って言う。 同級生に一人、上級生に一人、下級生に一人 合計3人なのかな~? どっちにしても あまり親しくない 友達の言葉でしょう、それこそ長く続かない 優しさがあれば十分だわ」 

そう言って また斬ってくれる。

本当に憎たらしいのだ。 

そりゃ、みんなといっても そんなに多い人数ではない。 

でも3人じゃないし 大体僕自身 そんなに多くの人間と喋らないから 人数的に少なくても 仕方がないことで 比率でいえば 八割方くらいには なっているはずだ。 

でも母様の言い分を 認めた訳では無いけれども いつもどこかで それを言い返せない僕が居た。



夏休みの間は 順平と一度も会わなかったから 順平がどれほど ギターが上達したのかは分からない。

どちらかというと 順平とは学校つながりという感じで メールが入れば 返事はするけれども 僕からメールを送る といったことは あまりないし 学校の帰りに 順平の家に寄ることはあっても 一度家に帰ると 会うことが殆どないのだ。

だから勿論 普通に学校の休みの日に会って 遊んだことは殆どない。

そういう雰囲気に なれないのだ。

僕が休みの日や 平日の夜といった時に会うのは 中学三年の二学期から 仲良くし始めた 他の高校に通う 母様お気に入りの正太だ。

正太とは夏休みの間 殆ど毎日会っていた。



こんな感じで僕の二年生としての夏休みが終わった。






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