キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

哲学書ブームにつられて

2008年01月22日 | Weblog
今日の横浜は寒い朝を迎えております。昨夜は8時過ぎに二宮駅にの降り立ったのですが、小雨に混じり雪がちらついておりました。それでも今朝の横浜はか弱いながらも冬の日が差しており、陽だまりでは多少の暖が期待できるかもしれません。

最近は哲学書の出版ブームらしいのですが、先日読売新聞を読んでいましたら、木田元さんの記事が出ておりまして、実は今まで分からなかった事が随分ありましたが、そんなことを言ったら飯の食い上げになってしまうので、商売上わかった振りをして講義を重ねてきたと書かれておりました。いやビックリいたしました。木田元と言えばハイデカー研究の第一人者の碩学、私なんかビンボーワイン業者の浅学、ソクラテスもプラトンもニーチェもハイデカーもちんぷんかんぷんで当然ですが、木田元たるものそんな大切な商売の秘密ばらしちゃっていいものなんでしょうか。氏に拠れば西洋と東洋は元々考え方が違うので、我々日本人が西洋哲学がわからなくて当たり前、なんら苦にすることは無いとのことです。その考え方を分かりやすく昨年暮に上梓されたのが「反哲学入門」、昨日関内駅前の芳林堂をうろついていたら平台に並んでいたので思わず購入してしまいました。関内は有隣堂以外にもそこそこの規模の本屋がある誘惑の街なんです。

お陰さまで木田元さんの指摘で永年の憂鬱が随分とはれましたが、この言は日本人たるもの東洋思想について解るのが当たり前ともとれます。はたして東洋思想についての見識が有るのかといわれると何とも心もとなく、仮に最大最古のシナの思想について多少なりとも知っているのかと言われれば、孔子は弟子の子路が塩辛にされてから塩辛を口にしなかった偉い人であるという事くらいで、その思想について何ら思い当たる事がありません。

はたして「反哲学入門」を読んだら、こんな私でも救われる事がありえるのでしょうか。より深い憂鬱が襲ってくる可能性があるんじゃないか、このまま積読ほうが精神衛生上良いのではないか、フィロソフィの原義が知にたいする愛とすれば、今知が身についている必要はなく、ソフィストではないかも知れませんが、フィロソファ足りえているのかも知れません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 赤と黒に出てきたワイン | トップ | ミクロクリマ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事