キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ミクロクリマ

2008年01月23日 | Weblog
今朝の湘南は春雨かと思わせる明るい雨が降っておりましたが、東海道線に乗って戸塚へ近づき足元がやけに冷え込んできたなあと、ふと窓の外を見るとうっすらと雪が積もっておりました。さらに横浜が近くなると、空から盛んに白いものが舞っております。大磯、二宮、国府津は、前が相模灘後ろが小高い山が迫った地形で、神奈川県でも特異的に温暖なところ、雪はめったに降りません。冬の平均気温は神奈川県の平均より2,3℃高いところで、夏は逆に涼しく過しやすいところです。私の体感では、電車に乗込んだ二宮と降り立った横浜では5℃位温度差があるような気がいたしました。

ワインの生産地で盛んに論議されるミクロクリマ=小気象というのが有りますが、まさに湘南の西、いわゆる西湘地区は東の平塚、西の小田原から隔離されたミクロクリマを持った地域です。はて、ここで生産される特殊な農産物が有るのかといわれるとすぐには思いつかないのですが、なまくらな人間が生産されている事は間違いないようで、生まれ育った人間で世間を動かすような大人物は輩出していないと言われております。

ところが温暖な気候のため、既に世間で名を成した人物が別荘を構えたり、仮の住まいにすることは多く、伊藤博文、島崎藤村、吉田茂、大岡昇平、立原正秋、阿川弘之、羽仁五郎、堤清二、村上春樹、変わったところでは猫に出てくる金田さんが別荘を構えておりました。

仮にこの地でワインが造られるとすれば、フルーティーで飲みやすく、万人に好まれるものの、酸に乏しく、奥行きが無く個性に乏しいワインが出来るのではないかと思われます。ただし、海が近いので塩っ辛い顕著な特徴があると言われるかも知れません。
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