五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

シルクロードの歌声

2016年04月24日 | 第2章 五感と体感
シルクロードの歌声2016年4月24日

出会って40年経つ友人がブルガリアの伝統的な歌を歌っています。
昨晩、ようやく聴く事が叶いました。
身体に沁み入る素敵なduetは、先日聴いたラテン語とドイツ語の中世の典礼音楽の延長線上にあることを思い、その微妙な違いを心地よく愉しみました。
チグリスユーフラテス川流域をギルガメシュ中心に八方に広がり、シルクロードを辿り、それがそれぞれの土地の表現を織りなしながら個性化していく過程を、今の時代は曼荼羅を見るように直に体感できることはなんと幸せな事でしょう。

東大寺二月堂で行われる修二会では、同じようにシルクロードから伝う呂律が裏打ちされた声明は、どこかグレゴリオ聖歌的でもあり、ブルガリアの歌声にも似た所があるのです。特にシルクロードを東に向かう内に、単音の響きではなく、違う音を幾重にも重なることで、多重な響きが深さを増してゆくのです。
日本の能楽の謡にもそんなところがあります。
音符に慣れている私達は、音符に無い音に戸惑うのです。
一人の声で多重にも聴こえる声を求めても、なかなかその域に達しません。
きっと難しいのではなく、身体の中にある音符の概念がまだまだ私には取り払えないのかもしれません。人の身体を楽器に例えると、その楽器を上手く使いきっていないと云う事にも繋がりそうです。
人の身体は、宇宙そのものであり、森羅万象に含まれているものであることを思うと、私には囚われている事はまだまだあるようで、自分の身体から宇宙を体感できるまでの修行の道はまだまだ続くな。。。と、思うシルクロードの夜でございました。


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