香を焚く 2018年2月20日
暦通り、雨水の頃になると、空気に草木の香りが含まれて、鼻がムズムズします。
花粉症の人がマスクをつけ出したので、電車の中はマスク人口が一気に増えたように思います。私も花粉症の一歩手前で足踏みしていますが、空気の中の花粉に反応して、鼻がムズムズしています。
もともと匂いに敏感なので、ちょっとした空気の変化で天候や季節を読み取るのが癖になっているようです。
雨の匂い
雪の匂い
土の匂い
森の匂い、
海の匂い、
自然界の匂いは、ほっとするものがありますが、乾燥した冷たい空気から春に差し掛かる頃の、まさにここ数日からの匂いは、あまりにも色々な芽吹きの香りが混ざり過ぎていて、実態が掴めないそわそわ感が湧き上がってくるのです。
梅の香りだったら梅の香り、水仙の香りだったら水仙の香りだとわかるような香りを嗅がないとなんとなく落ち着きません。
そのようなわけで、この季節になると、家では香を焚きます。
願わくは、炭に落とした香が、一番落ち着くのですが、その設えが無い我が家は、奈良の唐招提寺や薬師寺の御線香を長らく愛用しており、今年は友人の京都土産の香を焚いて、一貫した空気を嗅いで落ち着きを取り戻しています。
アロマの香りなんぞというオシャレ感はありませんが、やっぱりこの匂いが落ち着くのです。たぶん、自分の遺伝子にある祖先の寺院の香りが、アイデンティティの統合に一役買っているのだとも解釈しています。
「芽吹きの季節は、好みの香を敢えて焚くと、お外の空気に振り回されずに落ち着く」というのは、神経質すぎるかもしれませんが、人の五感は、そのように仕組まれているのかもしれません。
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