五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

唐崎という聖地

2015年04月14日 | 第2章 五感と体感
勉強会の会場はノートルダム教育修道女会の修道院を使わせて頂いています。
修道院の庭はそれほど広くないのですが、テラスから10歩も歩くと琵琶湖の水辺です。護岸工事をしていない水辺ですので、敷地と湖が一体となっているのです。お隣のメリノール会修道会の敷地は広大で、唐崎の波止場の跡がそのまま残されています。その名残の燈篭はとても大きく、その脇に一本だけ桜の木が植えられており、その花吹雪が印象的でした。
今年の私のお花見の一等賞はこの桜です。

西行法師が独り占めしたいと思った桜に対する思い入れが桜の花びらからひらひらと伝わってくるようでした。

メリノール修道会の庭のお隣の水路を隔てた所にあるのが唐崎神社です。
修道会の庭の一部のようであり、唐崎神社からは、神社の境内の延長のように感じ、互いの共存が唐崎の美しい風景を守っているのです。

近江八景のひとつ「唐崎の夜雨」の場所でもあります。

この唐崎神社の松は、昨年のブログにも書いたと思いますが、三代目の松です。丁寧に管理され、枝の広がり具合の形象はバランスが取れていて素晴らしいです。
この神社は比叡山の麓の日吉大社の末社であり、4月12日からみたらし祭が行われ、御輿も出ます。丁度祭の最中でありましょう。

大津に遷都した天智天皇のモガリの地でもあり、その習いが平安時代の貴族の禊ぎの場所でもあったようです。京都から禊ぎのために訪れる観光スポットであったといっても過言ではなさそうです。

歴史の旅を意識し出してから随分経ち、ここ数年琵琶湖の魅力に取りつかれているわけですが、まだまだ訪れたい場所がたくさんあります。

唐崎の松の袂で呼吸を整えると、清浄な空気が身体に廻り、振り出しに戻る様な陽の気を体感します。4世紀あたりからの古墳も多いこの地域が祈り重なっているからこそ、ほんものの聖地と感ずることができるのかもしれません。

歴史を知れば知るほど、自分の体感の裏付けができることが面白いと感じます。

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