五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

源氏物語の面白さ

2011年11月27日 | 第2章 五感と体感
12月に公開される映画がきっかけで、源氏物語を読み始める方もいらっしゃることでしょう。

源氏物語は、光源氏の母である桐壷の巻から始まり、光源氏が亡くなった後の子供や孫の物語に至るまで、およそ80年間の月日を描いています。

読まずして「男女のどろどろした関係の物語よね」と、言われると、「もうこれ以上話をしても無駄だな」と思い、話題を変えることにしています。

光源氏の出生と男女の関係は、主人公である光源氏の出世を表現するための媒体とも解釈することができ、登場する人物のそれぞれの性格や生き方は、読み手自身の生き方を投影しているような感覚になっていきます。

物語の平安貴族の優雅な暮らしぶりは、単に豪華さを表現しているわけではありません。平安貴族の風習、習慣、衣装、芸術、食、官位制度、学問、地理等を臨場感を以て知ることができます。
登場人物の感情の湧き出し方まで、想像できるのがこの物語の面白さだと思っています。

登場人物の男性にしても、女性にしても、それぞれの精神的及び物理的に自立した生き方を描き、自らの意思で良くも悪くも「自己実現」を実現させていくのも紫式部の描きたかったものではないか、と思います。

身近な誰か、と思う事もあるし、

これは、自分のことを言っているのではないか、と思う事もあるし、

物語に惹き込まれていくと、長編であることを忘れてしまいます。

物語を読み、その現場に立ちたくなるのが私の悪い癖^^;です。源氏物語、平家物語、太平記、万葉集、、、生きているうちに制覇するのは難しいかとは思いますが、その土地に立ち空気を吸うと、物語の内容が深く身体に浸透してくる体感を得るのです。
出来得る限り、現場に立つことを望み実現しつつ、この世から離れていくのも私の生き方かもしれません。

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