五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

震災と卒業式

2017年02月28日 | 第2章 五感と体感

写真:ウィーン ハプスブルク家の礼拝堂

震災と卒業式2017年2月28日

3月に入った途端、方々で卒業式が行われます。
3年間、4年間、6年間という区切りの儀式に臨む方々は、それぞれの思いを携えて次の扉を開いていかれる事でしょう。
私の関わる学校は、6年間という月日を共に過ごして旅立っていかれます。
中学生から高校生という時期は、アイデンティティを育み、ある程度自分の個性の美が見えてくるとても大切な時期でもあり、または、新たな信頼関係を持ちつつ再構築していくには一番柔軟性のある時期でもあるように思います。
今年の卒業生は、東日本大震災の年に入学した人々です。
小学校の卒業式が延期や中止になったり、茫然とした状態で入学式を迎えた人も多くいらしたはずです。
そのような意味で、今年は例年とは違う6年前の思いが湧いてくる儀式になりそうです。
この6年間で震災を通して出会った方々とのお付き合いも7年目に入ります。

一日一日の自分との向き合い方も東日本大震災の体験故のものかとも思います。
劇的に自分が変わったと云うわけではありませんが、自分自身との向き合い方が丁寧になったかもしれません。やるべきことに追われて、バタンと倒れ込む傾向にあった自分の傾向から自己管理を意識する方向に向いていったのもこの頃からかもしれません。加齢による体力や免疫力が下がることで管理することで、日常の平淡さが成されていくと感情の処理も良い塩梅に上手くなっていくのです。自分の身体の状態を見据える事は、精神的な余裕を表すと言っても過言ではないように思います。

毎年やってくる同じ季節と儀式に、自分の変化を窺い見てみるのも良い機会です。
多大な不安やざわついた状態であった6年前の春を思い起こし、6年後の祝の日を改めて心に留めたいものです。

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