五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

感情転移・防衛機制5

2009年09月21日 | 第2章 五感と体感
14の防衛機制

5感情転移

家族が毎日揃っていれば、言うことなし!とは、言いきれません。
父親不在の生活は、パラダイスでした。反面、サザエさんのような家庭は憧れでした。
私は毎日帰宅する父親という環境を知らないで育ちました。しかもほとんど海外赴任で年に一度父帰る、、、という生活でした。
高度成長期、海外赴任する父親は、会社から黒塗りの車が用意され羽田空港に向かいます。おめかしした家族に見送られ、出かけて行きました。
たまに帰ってくる父との会話は「無し」に等しいものでした。他人以上に他人という感じです。

そんな娘を不憫だと思った母は(ほんとうは母が不憫だったのだ)、小学校にお願いし、小学生活の担任を男性にしてもらいました。その話は、ずいぶん後になってから聞きました。
今から思うと、余計なお世話です。感情転移を強いられたという解釈もできます。どちらかといえば、母以外の女性に担任をしてもらった方が、もう少し素直に育ったかもしれません。
熱心に関わってくれた若い熱血の男性教師の愛情は、今だに感謝するものでありますが、小学校の男性教師の男っぽさが刷り込まれたおかげで、横浜の中学校に入学した私は教師の幻想を持ちすぎていたせいか、それが崩され一層思春期が深くなりました。

本来ならば父親と育ち合いながら父の愛情を素直に感じる時期にそれが成されなかった私は、どういった男性を信じたらいいのかわからなかったように思います。雲をつかむような男性の理想像は、今だにあります。

感情転移、これが私の事例です。
(生き甲斐の心理学)

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