五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

映画ダウト

2009年03月07日 | 第9章 愛
メリルストリープが主演している「ダウト」を観てきました。
時代ははケネディ暗殺やカトリックの変革の時期の1964年頃。
舞台はニューヨーク郊外の厳粛なカトリック校。

メリルストリープが扮するのは厳格さを美徳とする修道女の校長。
その彼女が、一人の神父に疑惑(ダウト)を持ちます。二人は互いの良心をかけ、ストーリーが展開していきます。

もともと戯曲であるがゆえに魅力有りの密室劇のような映画です。

本日封切されたばかりなので、内容に関しては観てのお楽しみですが、確信と疑惑、信仰と信念、良心と感情、愛と真実、これらのキーワードが人の生きた言葉として、観客である私に迫ってきました。

一人の人間が生き抜くために必要な自分の身体と心と魂の問題を少ない出演者を通して、それぞれの立場で真実を語っていきます。

何が正しくて、何が正しくないか。
私に解って、あなたには解らないこととは、何のことなのか。

自分にとっての真実とは?
個性の美がもたらす正直さとは?

揺れ動く自分の心を中枢に向かって見据えようとしたときに見る映画かもしれません。


それにしても、マンマミーアとダウト、同じ女優が演技しているとは思えない迫力に脱帽です。

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