五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

執着する心

2010年06月18日 | 第2章 五感と体感
14の防衛機制は、日常の「思考と感情と行動」に常に表れています。

私の「執着心」って何だろう?と、ふと思いました。

W杯の結果が気になり、朝起きると観戦できなかった試合結果を確認しないと落ち着きません。

心理学の勉強も私の執着の一つです。特に日本人として生まれた自己のアイデンティティを探る学びは、学べば学ぶほど知りたい事が増えてきます。

思春期の頃の執着心は、他を知らないゆえの執着心でしたが、齢半世紀近くなってくると、執着心も散漫になり、その代わり比較考察できる術が身についてきました。

「時がある」とよく云いますが、本当にそうだと思います。

「源氏物語」を読み、「万葉集」「古事記」を読み「修験道」について学び始めると、どうしても「平家物語」と「太平記」が外せなくなってきます。

「平家物語」と「太平記」は、今まで自ら本のページを捲ることすら考えていませんでした。ここにきて、自分の執着心から欲したものはこれらの読破です。

今年後半の課題となりました。特に平家物語は能楽の謡本から紐解きながら身近なものにしていける、と確信しています。

執着しながら学び深める今現在の幸福感は、小学生、中学生の頃の委縮した防衛機制をようやく解き放っているように思うのです。

自分と向き合うための思索には終わりはないとしみじみ思います。

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