五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

たいせつなもの

2015年07月23日 | 第2章 五感と体感
たいせつなもの2015年7月23日

「旅する八百屋・ミコト屋」を読み進めるうちに、画家・故有元利夫のお嬢さんがお母様と共に料理の道を歩んでいることを知りました。
御父上が亡くなられて随分時が経つのに、職種は違えど、心身に持つ根本の同質性に、心地よさを覚えました。
あの頃は、安井賞といえば具象画家の登竜門であり、学生の頃からその力を発揮していた有元利夫の絵は、ロマネスクと現代の時空を軽やかに跨いだようにも見え、当時学生だった私に大きな影響を与えてくれました。

中東の砂漠に建つミナレットを上る女性に花を降らした「花降る日」は、あの頃の私のツボに思いっきり嵌りました。
いつか砂漠の灯台を見たいと願っていましたが、戦争によって行くことの叶わない場所となり、その灯台を彼が描いていることに繋がりを強く感じたのでした。それ以来、表現されたものを機会ある毎に拝見してきましたが、惜しくも若くして亡くなりました。しかし、根強いファンがいることで、時々回顧展が開かれています。

カタチが違っても、その明度が一緒であることで共感する事が私にとってのツボなわけですが、つまり大切にしているアイデンティティにピタリとくるものがあると、それは五感を通して心地よさに繋がってゆくのです。

たいせつなものをダイレクトに掴むことも大事なことかもしれませんが、何かを通してたいせつなものを感じ取る感性を育むことも自分の生き甲斐に繋がってゆくのかもしれないと、「旅する八百屋」を読んで思った次第です。たいせつなものを繋げるお仕事、私もそんなお仕事を大切にしてゆきたいと思うのでした。

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