五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

百年の佇まい

2013年06月27日 | 第2章 五感と体感
昨日、ある学校の修道院に招かれました。
某所の広大な敷地に足を踏み入れるのは初めてでした。

フランスの修道会が母体となっているので、佇まいはフランスの田舎にあるロマネスクの教会がそのまま現れた様な聖堂であり、第二次世界大戦の空襲にも耐えた強さがそのまま息づいていました。

上智大学のクルトハイムを大きくしたようなオーク材?の深い茶色に囲まれた壁は、ロマネスクの石にドイツ的な厳格さを兼ね備えた様な雰囲気を醸し出していました。

ヨーロッパを旅すれば当たり前の様な空間が、百年の時を重ねた日本の地にぶれることなく継承されていることに薄紙を重ねるように積み重ねてきた文化と祈りが、より深い空間へと作り上げられていることをよくよく感じ取ることができました。

創建当初に植えられたヒマラヤスギがまっすぐと伸びていることが戦災を免れた稀有な場所であることを物語り、空襲で焼け野原になった東京の光と影が見えたように感じ切なくなりました。

10年20年と経過する「時」によって、必ず人の思いが籠められて、それが重なり深まっていくのが特に祈りの場所の特徴でもあるのです。その思いをひしひしと心に留めさせていただきました。

このような場に佇む自分の体感を大切にし続けていてこそ、本質的な体感が養われるのかもしれません。

浅い虚飾と本質的な深みを感じ取る感性を養う岐路の場所でもあるやもしれぬという思いが湧き、私自身が糺された様な気分にもなりました。
つまり、天から見透かされていることをひしひし感じ、身を糺したというほうが素直な私らしい表現かもしれません。

招いてくださった方のお人柄がどこまでも本質的であり、生き甲斐と喜びに満ちていることにいつも元気を頂きます。
感謝の気持ちでいっぱいです。

ふとパリに住む人生の先輩である友人の声が聞きたくなりました。

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