五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

忠犬ハチ公新作能

2015年06月28日 | 第2章 五感と体感
忠犬ハチ公新作能2015年6月28日

東京都表装内装協会の展覧会は、昨日が最終日でした。表装が如何に日本の文化を担っているかを示すためにも大事な展覧会でありましょう。
技術はもちろんのこと「発信」という課題を工夫していくことが特にこれからの継承者の役目でもあることを強く思うのでした。

都立美術館を後にし、
友人と上野公園を散策しながら蓮の咲き出した不忍池の弁天様を抜け、本郷の金魚坂へ。江戸時代から続く金魚屋さんは想像以上に大きく、金魚の釣り堀まであります。金魚に魅せられた友人の楽しい話で、このところの忙殺をきれいさっぱり洗い流して頂き、せっかく本郷に来たので東大に設置された「忠犬ハチ公と上野博士との出会いのシーン」彫刻にも会ってきました。
いい味を出している実力派の彫刻でした。
ハチ公と先生の愛を感じつつ、渋谷のハチ公のその後を愛を籠めて制作したことをひしひしと感ずる作品です。渋谷駅と東大を結ぶ役目を果たした彫刻家のお人柄も窺い知れます。
能楽ならば、
「愛おしい人が亡くなったことも知らず来る日も来る日も待ち続け、願い叶わずハチ公は亡くなり、それから数年後、旅の僧がその場所を通ると里の女がやってきて水をください、と僧に願うのです。様子のおかしい女の話を聞くと、自分は待ち続けた主人に会えず命が尽きた犬であることを打ち明けます。女は僧に自分の苦しい思いを消して成仏させてくださいと願うのです。
僧は一心に祈り、その祈りが通じ、女は天に昇り、成仏が叶います。
そして、僧はその場所に一体の石の仏を刻みその場所を後にするのでした。」
等と、こんな感じの謡曲が仕上がるのでは、と、妄想が膨らむのでした。
こんな新作能を東大農学部でお披露目したら、都市伝説ならぬ継続中の今昔物語がどんどんとふえてゆくやもしれませぬ。

もうひとつ妄想するならば、道行は渋谷の駅から本郷、そして東大までの名所を登場させましょう。金魚坂の金魚も登場させたいものです。旅の僧が女に出会う場所は東大農学部の門のあたりとでも致しましょう。

あ、忠犬ハチ公は、男の子なのですが(笑)

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