五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分の感情と自分の眼差し

2012年05月16日 | 第2章 五感と体感
湧き出す感情が、そのまま出て、相手を混乱させたり不快な思いをさせてしまう経験は誰でもあるはずです。

湧き出す感情を静かに自分の胸の内で考察し吟味できてくると、「あーーー、またやっちゃった!」という自分の反省が半減してくるようです。
「わかっちゃいるけど、湧き出した感情を素直に外に出さないと気がすまない!」と居直ることも、或る程度必要なことかもしれません。

つまり、「自分がどうしてこのような感情が湧き出すのか」自己分析できていれば、いつも同じパターンで人にストレスを与えたり、自己嫌悪に陥ることを回避できるのです。

「自分の考え方、解釈の仕方、捉え方が、どうしてこのようなパターンになっているか…」と気付くだけでも大きな進展です。
自己嫌悪は、自分の生き延びる力でもあると思いますが、適度で適当な自己嫌悪に留めておきたいものです。

自分の感情を自分自身が捉えきれていない時、自分が見えている現象が、彼方のものをみているような遠い距離に自分が居るような感覚になったり、眼差しに表情が無くなるのを感じます。

現象に対しての、自分の感情を最低限でも捉えられると、だんだんと具体的な感情が見えてくるかもしれません。

そのためには、空を見て、風景を見て、人の動きを眺めている自分の心に何が見えてくるか自分自身に問いかけてみることから始めてみると、原初感情である「好き・嫌い」が、浮き上がってくるように思います。

遠い眼差し、
膜が張ったような眼差し、
濁った眼差し、
動かない眼差し、

見つめ合う眼差し、
見えてみるものも見えないものも見ようとする眼差し、
他者の目の動きに反応する眼差し、

はてさて、今の自分は、どんな眼差しでいるでしょう?

そして眼差しの奥にある感情は、、、?

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