五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

心の抱擁

2007年06月19日 | 第5章 和解と平和
お見舞いの病室で、
「父が病気になって初めて父が見えてきました」
そして、葬儀にて、
「父が亡くなって、初めて居なくなってしまったと実感しています」

そう言った仕事仲間のご子息の素直で透明な言葉に、改めて彼の生き方を観たような気がしています。

死に逝く人と関わる「ターミナルケア-」、ご家族の心の抱擁は大切な時間です。
そのご家族の感情に添うことが、私の役目であろう、と思っています。

若い頃から、どう言うわけか人の死、そして生死の狭間を生きる人に出合うことが多く、これも私にとって意味のあることだと最近は感じるようになりました。

カウンセリングの学びを始めたのもそんな私の境遇をなるべく健全にするためでもありました。

心を尽くすことには決意が必要です。

人の死と関わることは、生半可な気持ちではできません。
かといって自分の決意は、静かに心に秘めるだけで充分です。

言葉に出さなくて態度に出さなくても、決意があると何故か通じ合うのです。

ご家族との心の抱擁と手厚い介護、悔いの無い行動を全て果たし、永遠の魂へと導かれた0氏のご冥福をお祈り致します。

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