五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

慌てない

2014年04月29日 | 第2章 五感と体感
「慌てる乞食は貰いが少ない」
という故事通り、慌てると目の前のことしか見えず、その先にある大きなものに行き届く前に、返って入ってくるものが少ししかなかったり、色々な意味での生命を断たれたり、ろくな事はありません。

生き甲斐の心理学の学びと共に仕事の現場で学び育んできたものは、知識だけではありません。
「態度」も、学びの内です。

自分の態度が周りに及ぼす影響は、自分が思ったよりも大きいようです。

どんなことがあっても「慌てない」と、何度も心に意識化させた経験は数え切れないほどあります。

慌てると、判断を誤ります。

どんなに早い決断が必要でも、「口から先」ではなく「心に思い、思い巡らせる」ということは、早急な判断を求められた時こそ、意識化しなくてはなりません。

聖書の中に、マリアが受胎告知を受けた時に、誰にも云わず、何度もこの現象と意味を自分の中に留まり思い巡らせたと書かれてあります。
随分昔に、この箇所を読んだ時、思い巡らす意味が私の中でストンと落ちた事があります。

自分の身体の症状が問題なのか。
自分の生育史上の考え方が問題なのか。
それとも魂の問題なのか。

生まれてから今日までに育まれた考え方は、湧いてくる感情をも生んでいます。もちろん、それによって自分が起こす行動も自分の考え方と結びついています。

他者に対することへの判断も同じことです。
他者のことをあたかも自分のことのように思ったところで、自分の判断がその他者にとって正しい答えであるとは言えません。

自分が他者に対し、どんな立場なのか。そして、自分は他者に対してどこまで関われば良いのか?、それはどんなことか?つまり、自分の役割を整理することで、慌てる気持を抑制することもできそうです。

心の中で慌てていても、慌てない態度を取るだけで、慌てない雰囲気が醸し出されます。
慌てない訓練を意識的にしていくと、無意識に慌てることは避けられるようになるはずです。

新年度始まりの四月がそろそろ一カ月経とうとしています。
まだ、一カ月です。

慌てることによって、「まだ一カ月しか経っていない」事を忘れているとしたら、一カ月しか経っていないことを思い巡らせてみるのも落ち着くための意識化に繋がるかもしれません。

空を仰いだり、
木々の木漏れ日の中を歩いたり、
潮風に吹かれたり、
いつもとは違う安らぐ環境に身を置くだけで、高ぶる気持ちが治まることもありそうです。

突っ走らないで、一旦止まって、「身体と心をお休みする日」を過ごすことを心掛けてみるのも「慌てない自分」の修業の仕方であるかもしれません。


☆☆
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