五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

表装のしつらえ

2015年10月29日 | 第2章 五感と体感
表装のしつらえ2015年10月29日

表装のお話
先日ある場所で、何とも設えの良い掛け軸を拝見させていただきました。
姿良し。風合い良し。柄も良し。色も良し。
本紙は経の一部、金泥で書かれたもの。室町時代あたりのものかと思います。
表装は最近仕立てたものと推察しましたが、裂は、江戸時代ぐらいのものでしょうか。「ああ。。。こんな表装を手掛けたいのよぉ」と、嫉妬心も出る始末(笑)。

聖書に書かれてある「古い葡萄酒は古い革袋に、新しい葡萄酒は新しい革袋に。」の一節を思い出し、本紙から醸し出す時代の層に見合った裂との掛け合いが何とも浸透圧的だ。。。と感じました。
有り難いことに私も古いものを表装させていただく機会をぼちぼちと頂き、最近は、この浸透圧的な取り合わせに学びの足りなさと学びの情動が沸々と湧き出しています。
裂を求めて、復刻を手掛ける作家に問い合わせても、なかなか譲ってはくださらない現状もあり、ならば、古いものとの出合いの為に足を使うことに精を出そうと思うようになりました。
20代の頃、母と収集した古道具屋巡りの感覚が蘇り、やはり、やることは繰り返されるし、好みの嗜好は一貫性があるものだと納得しています。裂に手を出し始めたらいくらあっても足りそうもありませんが、これもまた私の生き甲斐のようです。繋がるものはどんどん繋がってゆく。そんな感じです。


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お知らせ:2015年1月から3月まで、東急セミナーBE雪谷教室が改装工事に入ります。その間、「生き甲斐の心理学」は、東急セミナーBE二子玉川にて行います。日時は今まで通り第3金曜日13時半~15時半まで。
尚、表装教室は、1月から3月までお休みします。

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コメント
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