五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

「ねむの木・・」美術展

2007年06月07日 | 第2章 五感と体感
ひとりの人間が長年かけて愛し続けた「愛のかたち」を観たような展覧会に行ってきました。

人は濁りを嫌います。

「私」という個性でもある「思考と感情と行動」が自分の「自己実現」もしくは「イメージ」に近づけば近づくほど、だんだん濁りのないものになっていくように思います。
この道程の感触が、喜びとなり、まぎれもなく「自分の生き甲斐」になっているのです。

宮城まり子さんという個性は、この濁りの無い人の象徴でもあるよう思います。

「自分がどうしたい。」というヴィジョンがはっきりしていて、そのためには濁りの無い自分の個性を出し惜しみすること無く発揮していく。

子供たちは、その濁りの無い「愛」をひしひしと感じ取っているのです。

ひしひしと感じ取った愛が自己の開放へと導かれ、開かれた心の情動が魂を知覚して、一人一人の個性の美しさを絵を描くという行為で発揮し表現しています。

「愛のかたち」だな、と思いました。

教育や介護、福祉に関わる人々はすぐにおわかりでしょうが、「ロジャーズの6条件をこの展覧会で、私が体感した」と伝えたほうが分かり易いと思います。

会場が広いので、混んでいてもあまり不快感は感じません。会場に佇み、大切にされている自分を知覚してみるのも良い経験かもしれません。理論・理屈ではなかなか体得できないものです。
宮城まり子さんの壁に書かれた子供たちへのコメントは、正直で、体当たりで、直感的で、読んでいる私の魂に染み渡るように響くものでした。

濁りがありません。
澄んでいます。

「ねむの木の子供たちとまり子美術展」
日程:6月1日~7月1日
場所:六本木ヒルズ森タワー52階
料金無料

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コメント (4)
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