五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

桜を愛でる

2007年02月22日 | 第4章 愛とゆるし
今年の桜の開花予想が発表されました。
東京はなんと3月19日です。

カレンダーをみると、2月は28日までだから ひな祭りが間近に迫っていることに気付き、慌てて小さな雛人形を飾りました。
我が家は、女の子?は私一人なので 慌てることもないのですが。

桜の思い出をつらつら思い出し、それを綴ろうとしましたら 幼少期の頃の桜の思い出が希薄なのです。それよりも菜の花や蓮華のお花畑のほうが鮮明に記憶に残っています。
子供は背丈が低いので、自分の目線に合ったものに気を取られるのでしょうか。
つくしんぼや杉の子、タンポポ、田んぼの稲、おとなの目線から眺めるよりも、子供の方が 断然見え方に迫力があるはずです。
桜は綺麗だけれど、花びらが散った後に、無数に落ちている毛虫を踏んづけながら小学校に登校しなくてはならないのが憂鬱でたまりませんでした。

ハラハラと落ちてくる花びらや曇り空に淡いピンクを混ぜたような色の花びらを心底美しいと思うようになったのは、10代の頃です。
私が出合った桜を題材とした小説や映画が 桜という存在に色気を付けて、美意識を高めたのかもしれません。

今では、桜の季節になると、近所の桜並木や公園に足を運んだり、車窓から淡いピンクを探したりして、桜気分を気楽に楽しんでいます。

さて、今年はどこの桜と出合うことができるできるでしょうか。

歳を重ねる毎に、散る桜の儚さと美しさを自分の人生と重ねたいと思う願望が強くなるのは、多分私だけではないと思います。

生きること、終えることを桜と重ねる感性は美しいとしみじみ想い、暖冬で目覚めの早い開花を今から心待ちにしています。

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コメント (3)
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