Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Melbourne での掘り出し物

2009-09-27 | Aussie & Kiwi
約3カ月ぶりで訪れた Melbourne 。ここに来た時は必ず寄るところがある。
街の中心街を走っている Flinders Street を少し歩いて行くとMelbourne Cricket Ground が見えるところに1軒の本屋がある。スポーツ関係の書籍を専門店でここはオーストラリアのマニアの間でちょっと有名らしい。
私が来た時も遠方から来られた馴染みの方がおられ、店長さんと仲良く話し込んでいた。
私も年に数回しか来られないのだが店長さんは覚えていてくれて、6月のワールドカップ予選の前日はここで翌日の試合に就いて1時間近く話し込んでしまった。
彼の話だと A-League 発足後ずいぶんとサッカーファンが増えたらしいが、発足してから数カ月後に32年ぶりのワールドカップ出場を決め、更にワールドカップでは決勝トーナメントに進出するなど今オーストラリアのサッカー人気は追い風が吹きその風は“台風並み”だったそうだ。
前に1974年西ドイツ大会の時に日本の専門誌に掲載された Socceroos の写真をコピーしてあげたりすると
“ I’m almost crying !! “ と大変喜んでくれた。
ここには70年代のオーストラリアサッカーを知る人達も訪れるらしい、一度その人達と私を引き合わせたいと言ってくれた。

今回の話の話題は年末に行われるワールドカップの組み分け抽選。
“この前みたいに日本と同じ組になる事はない。今まだ世界各地では予選が行われているが、アルゼンチン、フランス、ポルトガルが苦戦している。強豪が消えてくれればオーストラリアにもチャンスが生まれてくる。”
こう言っていた。
“前回のオーストラリアは見事に決勝トーナメントに進んだ。しかし日本だって最後の8分間を凌いでいればチャンスだったんだけど…”
まぁ終わった事を言っても仕方がない。今回も話は尽きない。 A-League そして Asia Champions League…..
名古屋に行った Kennedy はどうしている….
店長さんはあらゆるスポーツに精通されており、何とか鈴鹿で開催される F1 に観戦に行ったさいに J-League の試合を観たい、出来れば Kennedy のいるグランパスも一緒に観たいけど鈴鹿と名古屋は近いか….とも訊かれた。
鈴鹿と名古屋は近いけど上手くスケジュールが合えばいいけど、J-League は東京付近にもチームが多いからホームでなくてもスケジュールさえ合えば…….ってな話をした。

そしてここに来る楽しみは何といてもレアーな“文献”を探しだす事。今回は結構な掘り出し物があった。
尊敬する Johnny Warren と Andrew Dettre が監修する Soccer in Australia という写真集だ。
ここには Warren が出場した3大会に渡るワールドカップ予選の模様が写真と Warren のコメント入りで紹介されている。そのコメントの中には試合の様子が詳細に書かれており、ゴールを決めた選手がオーストラリアのみならず対戦国の選手の名前まで詳細に…..
もっとも有難かったのは1965年11月13日と21日にカンボジアのプノンペンが行われたアジア・アフリカ地区予選の唯一(実際には2試合)の試合、朝鮮民主指示人民共和国との試合も写真付きで紹介されていた事だ。
当時の国家主席シアヌーク殿下が試合前に両チームの選手達に挨拶をしている写真もあった。
う~ん、涙が出そうなほどの掘り出し物だった。

そして1996年 Sydney と Brisbane で行われた The International Travellers vs The True Blues という試合のプログラムもあった。
これは当時海外でプレーしいていたオーストラリアの選手達 ( The International Travellers ) が国内リーグ National Soccer League 選抜の選手との“オールスターマッチ”だった。
International Travellers には Aurelio Vidmar ( 現 Adelaide united 監督: 当時 Sion Switzerland 所属 ) Mark Bosnich ( 当時 Aston Villa , 現解説者 ) Zeljko Kalac ( 当時 Leicester City , 現 AC Milan, 2006年ワールドカップメンバー ) らの名前があり、 Lucas Neil, Paul Agostino そして Mark Viduka と云った今でも顔なじみの選手達の名前があった。NSL 選抜となる The True Blues の中にも Paul Wade, Frank Farina と云ったベテラン選手達そして Tony Popovic, Craig Foster, Clint Bolton らの名前がある。あぁこの試合のビデオないかなぁ……

前にも1998年2月に開催された Optus World Series のプログラムを見つけたのもここだった。
1997年11月に MCG の悲劇でイランと引分けワールドカップ出場が叶わなかったオーストラリア協会が“再出発”とシドニー五輪に向けての強化の一環として日本、韓国、チリを招いて国際試合3連戦を組んだ。日本代表の紹介ページには“ King KAZU “ が大きく取り上げられていた。そして12年前の岡田監督….若いなぁ…..
日本代表は2月15日に Adelaide の Hindmarsh Stadium で試合が組まれ 3-0 で勝っている。ただこの時のオーストラリアは若手主体と云うよりも“国内組”主体で Kewell, Viduka と云ったシーズン真っ最中の欧州ベースの選手がいなかった。

代金を支払おうとするも店長さんは受け取ってくれない。 “日本からはるばるやって来てくれた。その上、写真やDVD(オーストラリアがらみの昔の試合)を持って来てくれた…..
私が上げたものは元手がかかっていないから支払いは受けてくれよ……..

結局私の支払いは受け取って貰えず、日本に来る時は事前に必ず連絡をくれる事と次回私が Melbourne に来た時は必ず立ち寄る事を約束し店を後にした。

帰国したら神保町を回ってみよう。そしてオーストラリア関連の資料を探そう…次回の訪問までに…..
そして国会図書館にも行こう……..

温暖化が感じられる暖かい Melbourne の夕暮れを歩きながらそう想った…….


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