Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

6月22日 ハンブルグにて チェコ敗退

2006-08-07 | FIFA World Cup
やがてピッチに選手が現れる。チェコはポボルスキーに替わってドイツ、ハノーファー所属のシュタイナーが投入される。イタリアは交替は無かった。すると目の前でデルピエロとインザーギがアップを始めたではないか。至近距離とはこのこと。試合よりもそちらの方が気になる。Nさんに“彼ら2人はとても有名な選手なんですよ”と説明すると“じゃぁどうして試合に出ていないのですか?”と素朴ながら的を得た質問が。“インザギは怪我からの回復が。デルピエロは代表では最近、スタメンは少ないんです。監督の構想と違うのかな?”と苦しい?説明を。後ろを振り向くとミラニスタの2人がインザギを指差し親指を立てる。ピッチ上ではリードされているチェコがやや優勢か?というよりもネドヴェド1人が頑張っているように見える。60分頃にインザギが呼ばれてベンチに向う。デルピエロはまだジョギングを続けている。広告看板の外でチェコの選手がストレッチをしていると、場内警備員らしき人に看板の中に入るように促される。そしてインザギがジラルディーノに替わって今大会初めて投入された。場内は大歓声だ。その直後、チェコはまたもや決定機を逃す。ロシツキのCKをネドヴェドがドンピシャのタイミングで頭で合わせるがGKブッフォンの正面に。頭をかかえるネドヴェド、そしてチェコのサポーター達。63分何とか打開したいブリュックナー、チェコ代表監督はバロシュを下げてこのグランドをホームとするHSVハンブルグ所属のヤロリムを投入する。昨シーズンはHSVドル監督の信頼を得てリーグ戦31試合に出場した中盤の選手。2ゴール6アシストを記録した27歳の右肩上がりの選手だ。この選手の好調に期待したいところだ。しかしイタリアの攻撃が目立つようになる。65分には波状攻撃を見せ最後はトッティが右からシュート。67分にはカウンターからこぼれ球をインザギがミスをして追加点を免れる。そして69分、またもチェコは同点チャンスを逸する。左から右にボールが渡りシュタイナーがヒールで残しそれをネドヴェドが狙い澄まして放つがGKブッフォンがまたもファインセーブ。ワールドクラスのプレーの一連であった。72分にイタリアの選手が1人倒れて外に出された。後ろのイタリア3人組は口々に誰だ誰だ?といっている様だった。交替枠はまだ1人残っているが。背番号8が見えたので“ガットゥーゾ。ナンバーエイト”と教えた。すると左端の男性が他の2人になにやら“ミラニスタ”だの“ジャポネーゼ”だの言っているのが聞こえた。おそらく“お前達はミラニスタなのになんでジャポネーゼ:日本人が先にわかるんだぃ?”と言ったのだろう。振り返ると2人が私に“シィー、ガットゥーゾ”と笑みを返してきた。その直後リッピ、イタリア監督はカモラネージを下げてバローネを投入した。そして目の前でアップをしていたデルピエロは消えてしまった。交替枠が無くなったからだ。試合はイタリア陣内で進むがチェコのシュートまでは至らず、イタリアがカウンターを仕掛けるという展開。78分チェコはMFコバチに替えて188cmのFWハインツを入れてくる。だが1人少ないチェコをイタリアはカウンターでチャンスを作る。82分にはカウンターから最後はペロッタのパスを受けた、どフリーのインザギが外せば、83分には今度はペロッタが無理な体勢から自ら撃つ。チェコも最後の力を振り切るかの様にカウンターのカウンターでイタリアゴールに迫る。84分にはブラシルが大きく弾んだバウンドにあわせて放つがGK正面に。85分にはネドヴェドの右からのクロスに長身ハインツが頭で合わせるがこれもGK正面。そしてついに試合を決めるゴールが生まれる。87分、イタリア陣内からペロッタがスルーパス。これをインザーギが受けてハーフウェーラインを少し過ぎたあたりから完全にフリーでドリブルでチェコゴールに進む。さえぎるものは何も無く、ゴール裏にいたイタリアサポーター達が総立ちになる。最後はもう1人イタリア選手がフリーで上がってきたが、自らGKチェフを外して流し込んでワールドカップ初ゴールはイタリア待望の追加点となった。後ろのイタリア人が“今のはナンバー18のインザーギだ。ちゃんと書いといてくれよ。”と私の肩を叩く。 そして数分後タイムアップ。イタリアの選手の多くがネドヴェドに駆け寄るのが印象的であった。ブッフォン、カンナバーロ、カモラネージそしてデルピエロ。彼らはみな同僚だ。いや同僚だった。デルピエロ以外。この時彼らメンバーが四散するなど誰も予期出来なかった。DFヤンクロフスキはACミラン所属。ガットゥーゾと肩を組んでいる。やがてコーラーも足を引きずって出て来て、ネドヴェドを初めチェコの選手達と共にがピッチ上でサポーター達に手を振る。チェコでさえ1次リーグで消えてしまうのがワールドカップなのか?ならば日本は?? イタリアにとっては色々な意味でこの試合が大会のターニングポイントになったと思う。
帰りにイタリア人達と記念撮影をして、“チャオ”言葉を投げかけ球場内の土産物屋に向う。そこで数十分時間を潰したせいか、駅までのシャトルバスはそれほど混まなかった。車内ではチェコの赤いレプリカとイタリアの青いレプリカを着た人が多くいた。Nさんが着ていたのは日本代表の青色のレプリカ。遠目にはチェコとイタリアのサポーターが話をしている様に見えたのではないか? だが我々の話題は夜に行われる日本対ブラジル戦であった。奇跡は起こるのだろうか?…..


最新の画像もっと見る

コメントを投稿