Mr.コンティのRising JAPAN

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Wカップサッカー・バーレーン戦直前の展望

2005-03-30 | FIFA World Cup
いよいよ今日、さいたまスタジアムでバーレーンとの戦いが行われる。平壌でのゲームを凌ぎ、ついに勝ち点では日本を上回ったバーレーン相手にホームでの戦いに負けると、残るホームは8月のイラン戦まで無いので、ここは勝ち点3が必要だ。

バーレーンの戦い
25日、イラン対日本の試合に先駆けて金日成競技場で行われた北朝鮮とのゲームは完全に彼らの狙い通りであった。開始早々から北朝鮮の猛攻をしのぎ、6分にはカウンターからワンチャンスをものにして先制点を上げると、後はゴールマウスを固めて失点を許さなかった。
前半のシュート数は北朝鮮の12に対してバーレーンは4であったが、これは狙い通りであっただろう。選手層の薄い北朝鮮はホン・ヨンジョ、リ・ハンジェが不在であったのが痛かった。
この試合というよりはボールが早く走る人工芝のピッチはカウンター、スピードを身上とするバーレーンには有利であった。そして先制した後の10分にパク・ソンファが倒されたのはPKでもおかしくは無く、後の試合展開を優位にした判定であった。だが、堅い守備は定評通りで、恐らくこのグループでは最強の守備を誇ると考えられる。ハイクロス、1対1でもその強さを見せた。だが、ゴールマウスでは北朝鮮お得意のダイレクトでショートパスを繫がれると簡単に好機を進呈するところに日本の攻撃の鍵があるかもしれない。 
後半も最初のチャンスをものにすると残り約30分の北朝鮮の猛攻を1点に押さえ貴重な勝ち点3を得た。
そのバーレーンのフォーメーション。FWはアジア杯の日本戦で2得点を挙げたアリ=フバイルが負傷欠場なので、北朝鮮戦で2得点のフセイン=アリの1トップか。もう一人、アリの2得点をお膳立てしたユースフは日本戦は累積警告で出場停止だ。おそらくアジア杯同様、ワントップにダイヤモンド型を形成する攻撃陣を形成するであろう。2列目の左にはアジア杯ではボランチのポジションであったサルミーン、右には同様にボランチのポジションにいたMフバイル。そして底にはドサリ。このドサリはDFの前で敵の侵入をチェックする。そして北朝鮮戦で途中出場したフムードがボランチに入ると思われる。DFは4バックであるが、しばしばサイドにスペースを作ってしまい、伝統的にサイド攻撃の得意な北朝鮮に両翼を何度も抉られていた。三都主、加治のサイド攻撃から好機を伺えるか? アジア杯の日本戦には出場しなかったGKハッサンは好守で何度も北朝鮮の決定機を防いだ。クロスへの飛び出しも判断良く、93年のドーハで相対したサウジアラビアのアルデァイエを彷彿させるアジアでは屈指のGKだろう。
そして、ユリチッチ前監督の突然の辞任を受けて、北朝鮮戦から指揮を執り始めたドイツ人のシドカ監督は前回のワールド杯予選では同代表チームの指揮を執っておりイランを破るなどの手腕もあり、選手間での信望も厚かった。日本にとっては厄介な監督の返り咲きと言えるであろう。

日本のフォーメーションは
先のイラン戦。4バックが批判の元となったが、私はむしろトップ下に誰もいなかった事から、前線へボールが回らなかったことそして1対1の局面やこぼれ球のケアーで競り負けていた事が原因と考える。明日の試合は中澤、宮本、田中の3バックに戻し、中田をボランチに起用するとのこと。(もう一人は福西)そしてトップ下には中村俊輔。得意なポジションなのでイラン戦よりは見せ場を作れるであろう。2トップは高原と鈴木。だが、イラン、バーレーンと比較すると少しパワフルさに欠けるか?そろそろ高原には爆発してもらいたい。また鈴木はジーコジャパンでは最多得点を(6得点)挙げているのだが、負傷が完治しているか? こうしてみるとFWにタレントが少ないと言う感は否めないが、ここはアジアでは最高クラスの中盤で攻撃を形成して貰いたい。
北朝鮮戦を見ると、細かいパス回しに翻弄されるシーンが続いたので、2トップ、中盤でショートパスを回し好機を見出せると考えているが。 

この試合に.....
ずばり、今の状態はバーレーンが有利だ。まず、時差調整と言う点では、平壌で数日を過ごしているバーレーンはコンディションが日本より良いだろう。日本は5時間半の時差をどう解消するか?また、勝って移動するバーレーンは精神的にも、負けて長時間かけて移動してきた日本よりかは優位であろう。
だが、バーレーンばかりに優位は点があるわけではない。アウェーに北朝鮮に勝てたのは、まずレフェリーの加護があった事は事実で、被シュート数20本が示すとおり圧倒的に北朝鮮が押していた。そして、2得点をアシストしたユースフ、左の中盤ジャラルが累積警告で出場できない。そしてさいたまスタジアムのピッチは金日成競技場と異なりボールが走らない分、スピードを身上とするバーレーンの攻撃には有利とは言えない。
しかし、もっとも気にする記憶も。昨年3月、私がこの競技場で観戦した五輪予選のバーレーン戦で何と日本五輪代表は 0-1 でバーレーン五輪代表に敗れている。 
過去、日本はバーレーン相手に2戦2勝( 78年アジア大会 4-0 04年アジア杯 4-3 )明日は3勝目を我々にもたらして欲しいものだ。
頑張れニッポン!


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