Mr.コンティのRising JAPAN

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Major Semi Final 1st Leg Adelaide 0-0 Melbourne

2007-02-01 | Aussie & Kiwi
1月28日、Adelaide Hindmarsh Stadium で行われた Major Semi Final の1st Leg は 0-0 の引分けに終わった。 
試合は 15,575 人の観衆を集めた Adelaide United が開始から攻勢に出る。 Adelaide は前節アウェーで Central Coast Marines を 3-1 で破ったスタメンと同じメンバーが名を連ねる。一方 前節Newcastle Jets に0-4 と完敗した Victory は右のMF Vince Lia, ブラジル人左フルバックの Alessandro が外れ、Steve Pantelidis, Simon Storey といったディフェンシブな選手が起用される守備的な陣容。5バックに更に中盤の元 Scotland U-20 主将で Scotland Premier League の名門Dundee United1 からやって来たセンターハーフ Grant Brebner と このKevin Muscat も深い位置にポジションを取る。これでラインが下がったのか、Adelaide が Victory 陣内に深く攻め込む。
開始4分にはオーストラリア代表 Soceroo のTravis Dodd からのクロスをペナルティ-エリア内の左側に現れたMiami FC からやって来たブラジル人MF Diego Walsh が 至近距離からショットを放つがゴール枠に飛ばない。 32分には主将の Ross Aloisi が20mの強烈なボレーを放つが Victory GK Michael Theoklitos がブロック。 Aloisi は 1994年のキリンカップで来日している。(マラドーナが薬物使用の前科があった為法務省が入国を許可しなかった為に来日をキャンセルしたアルゼンチン代表に代わって来日した Socceroo のメンバーであった。)。38分には Nathan Burns のヘッドはわずかにポストをそれ、43分には Matthew Kemp のクロスにもう一人のブラジル人MF Fred が頭で合わせるがわずかにバーを越えてしまった。 しかし、Victory もRobby Vargas,Adrian Leijer らのDF陣が必死の守りで失点を許さない。しかし、攻撃陣は Muscat, Brebner が守備に腐心するので自慢のFW陣 Archie Thompson ( ワールドカップメンバー ) Daniel Allsopp が前線で孤立。見せ場はわずかにMark Byrnes が強烈なロングシュートをはなった84分のシーンのみ。しかし、 Adelaide もゴールを割れずにスコアレスドローに。スコアレスと共に Adelaide の John Kosmina 監督を悩ませるのは21分の Bobby Petta の負傷退場。替わって投入されたJason Spagnuolo も多くのチャンスに絡んだが後半に警告を受けてしまった。他にも Adelaide はAngelo Costanzo, Bruce Djite が警告を受け、Victory は Thompson, Roddy Vargas がイエローカードを貰ってしまった。

John Kosmin vs Kevin Muscat 第2ラウンドは
この試合、Adelaide 対 Melbourne は因縁の対決だ。 Adelaide は昨季のレギュラーシーズン王者。そして Victory は今季のレギュラーシーズン覇者。しかし、それよりも今年両者が相対した試合で、試合中、サイドラインを割ったボールを巡り( Kosmin が拾い上げたのを Muscat がむしり取りに行った時に Kosmin が転倒してしまった。)小競り合いがあった。この Major Semi Final での Muscat がボールに触れる度に観客席から一斉にブーイングが飛ぶ。 Adelaide 監督のJohn Kosmin は1976年から12年間に渡りオーストラリア代表としても活躍。ワールドカップ予選は3大会(アルゼンチン、スペイン、メキシコ)経験し、ソウル五輪にも出場した。代表45得点は最高記録だ。(オーストラリアの釜本だ??) 一方の Muscat もオーストラリア代表暦は半端ではない。昨年のワールドカップはHiddink にメンバーに選んでもらえなかったが 2001, 2005年のFIFA Confederations Cup, 1994年5月(キリンカップ)9月(アジア大会壮行試合) 1996年2月の日本代表オーストラリア遠征の際に行われたAマッチ等に出場を果たしている。そして Scotland Premier League の名門 Glasgow Rangers でもプレーをし、 SPL 優勝にも貢献した。かれら新旧の(とっても Muscat もいい年なんだけど)オーストラリア代表重鎮の二人のあの時の小競り合いはある意味 A League を盛り上げようと言うお互いの意図もあったのではないか?

Victory 今年はまだ未勝利….
開幕3戦、Adelaide United , Sydney FC と言った強豪を連破し最高のスタートを切った Melbourne は更に勝点を積み重ね、早々と Final Series 進出を決め、4試合を残して首位を決めたが、昨年大晦日に Central Coast Mariners を 2-1 で破って以来4試合勝ち星が無い。 2007 年はまだ勝利が無いという事だ。そして第19節の Queensland Roar 戦の 79分に Thompson がゴールを決めて以来2試合、通産191分ゴールが無い。Victory は今季はこれまで22試合で失点は僅かに20。これは Sydney FC と並んでリーグトップ。そして Adelaide より7点少ない。初戦をスコアレスドローで終えたことから、第二戦で Adelaide がゴールを挙げて引分けると Grand Final 進出を決める。 Roddy Vargas, Adrian Leijer, Steve Storey, のDFラインを崩すのは容易ではない。
しかし、得点を挙げられないと試合には勝てない。早々と Final Series 進出を決めた Victory は勝負勘が鈍っているのではないか?一方 Adelaide は Major Semi Final 進出をかけて最終戦までもつれ込んだ。昨シーズン、一昨シーズン、プロ野球のセリーグ覇者がプレーオフを重ねてきたパリーグのチームに翻弄された日本シリーズが頭に浮かぶ。 Vince Lia, Adrian Leijer, Leigh Broxham の3名が 1st Leg 後に五輪代表キャンプに取られたのも Victory の Ernie Merrick 監督も頭が痛いところだろう。
次の試合は Melbourne の Telstra Dome で2月4日に開催される。 この試合に敗れても続く Preliminary Final に進むことが出来て Minor Semi Final 勝者とホームゲームの1発勝負で Grand Final 進出を争う。
地元4万観衆の後押しを受けて Victory が今年の初勝利を目指す。


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