Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Socceroos 世代交代は進んだか…..

2011-06-26 | Aussie & Kiwi
日本五輪チームはクウェートに敗れたが、韓国、オーストラリアの五輪代表チームと共に最終予選進出を決めた。
まだこの時点で負けて貰っては困るチームばかりだけど80年代の事を振り返ったら ( もうこんな事ばかり云っているけど。)
かつてシードされていたのはクウェートの方だった。モスクワ五輪、ワールドカップスペイン大会にアジア地区代表で出場を果たしたクウェートはあのイラクの侵攻が無ければイランあたりと肩を並べていたのではないかな…。そしてイランイラク戦争が無ければアジアの勢力図はもっと違っていたかもしれない。

今年にはもうワールドカップ予選が始まる。こうして五輪、ワールドカップ予選を追い掛けていいたらすぐに時が過ぎてしまう。
Asian Cup 決勝戦で日本に敗れた Socceroos の課題は何と言っても世代交代。もっと言えば若返りだ。
前任者の Pim Verbeek がチームを引き継いだ時にはもうワールドカップ予選が始まる数か月前だった。しかし今の Osieck 氏がSocceroos の監督に就任したのは Asian Cup 前。4年前とは異なり決勝まで進出したが頼りにしたのは Kewell, Cahill, Neil そして Schwarzerらワールドカップドイツ大会組だった。
Asian Cup 後何人かの若手選手を入れて臨んだ主力抜きのドイツ戦では勝利を収め世代交代を世間にアピールした Osieck 監督率いる Socceroos が6月初旬に New Zealand そして Serbia 代表と試合を組んだ。
Ricki Herbert 監督率いる All Whites にとっても Socceroos との一戦は重要だった。
この Tasmania 対決…. 本当に見たかったなぁ…….

Uncapped duo picked for All Whites tour

6月1日メキシコ、5日オーストラリアとの連戦に臨む All Whites 23人のメンバーが発表された。
そこにはJake Gleeson , Craig Henderson ら初選出の選手達も含まれていた。
GK Gleeson は3月の中国戦のメンバーに選ばれていたが所属先の MLS Portland Timbers がシーズン中だった為に合流できず Henderson は 昨年のメキシコ戦ではメンバー入りするも国籍問題からワールドカップメンバーに入れなかった。
“彼ら2人は選ばれるべき選手達で代表チームの将来を担う選手と思っている。いくつかの理由で代表入り出来なかったが今彼らをメンバーに選べる事は素晴らしい事だ。試合の日程はタイトなので23人の選手を選んだ。 オーストラリアでは出来ないがDenver ( メキシコ戦が行われる ) では3,4回のトレーニングが出来るそこで若い選手にチャンスを与えたい。しかしMichael Fitzgerald, Michael Boxall, Kosta Barbarouses そして Marco Rojas らは既に経験済みだ。“ Herbert 監督はこう語った。

南アフリカワールドカップで中心だったRyan Nelsen, Rory Fallon, Leo Bertos そしてJeremy Christie らは負傷の為遠征に参加出来ない。しかし3月の中国戦に参加出来なかったTim Brown, Ben Sigmund, Winston Reid, Mark Paston そして Simon Elliott らはメンバー入りとなった。メンバーには13人の A-League ベースの選手達が含まれている。

選ばれたメンバー達は5月24日に Auckland に集まり合宿に入り25日に地元クラブチーム Waitakere United 招待イレブンと練習試合を行う。

メンバーは下記の通りであった。

All Whites squad for June Internationals (Club - caps/ goals)

Goalkeepers
Jake Gleeson (Portland Timbers, USA - 0/0) Glen Moss (Gold Coast United, AUS - 17/0)
Mark Paston (Wellington Phoenix - 28/0)
Defenders
Andrew Boyens (Chivas USA, USA - 17/0) Michael Boxall (Vancouver Whitecaps, CAN - 1/0)
Michael Fitzgerald(Albirex Niigata, JPN - 1/0) Tony Lochhead (Wellington Phoenix - 34/0)
Winston Reid (West Ham, ENG - 8/1) Ben Sigmund (Wellington Phoenix - 16/1)
Tommy Smith (Ipswich Town, ENG - 8/0) Ivan Vicelich (Auckland City - 72/7)
Midfielders
Jeremy Brockie (Newcastle Jets, AUS - 22/0) Tim Brown (Wellington Phoenix - 27/0)
Aaron Clapham (Canterbury United - 3/0) Simon Elliott (Chivas USA, USA - 68/8)
David Mulligan (Auckland City - 26/3) Michael MCGlinchey (Central Coast Mariners, AUS - 8/1)
Marco ROJAS (Melbourne Victory, AUS - 1/0)
Forwards
Kosta Barbarouses (Brisbane Roar, AUS - 2/0) Craig Henderson (Mjallby, SWE - 0/0)
Chris Killen (Shenzhen Ruby, CHN - 37/18) Shane Smeltz (Perth Glory, AUS - 35/18)
Chris Wood (West Bromwich Albion, ENG - 15/1)

Non travelling reserves
Kris Bright (Budapest Honvéd, HUN)
Cole Peverley (Charleston Battery, USA)
Luke Rowe (Birmingham City, ENG)




そして私が個人的に注目をしているツェーゲ金沢所属のMichael Fitzgerald も中国戦に続いて選抜された。


Big names missing for Socceroos squad May 24, 2011

Lucas Neill, Brett Emerton そしてLuke Wilkshireらは含まれていたいが Tim Cahill, Harry Kewell, David Carney そして Mark Schwarzer 抜きで選ばれた Socceroos 23人のメンバーは3月のドイツ戦にメンバー入りした12人が含まれていた。
注目は Schwarzer の替りの GK . Adam Federici, Nathan Coe そしてMitch Langerak らが召集されたが彼らの代表試合出場数は3人合わせても4試合にすぎなかった。
New Zealand 戦の行われるAdelaide 生まれの James Troisi が3年振りに選出され久しく召集実績の無かったDario Vidosic そして Michael Zullo らの名前もあった。
そして元 Sydney FC ストライカーで清水エスパルス所属のAlex Brosque も昨年のAsian Cup 予選のバーレーン戦以来の選出となった。
シーズンオフ中のA-League からはMelbourne Victory のArchie Thompson とBrisbane Roar のMatt McKay. そして昨シーズンまでVictory でプレーし新シーズンはFortuna Dusseldorf への移籍が決まっているRobbie Kruse も選出された。 

Squad: Alex BROSQUE (Shimizu S-Pulse, Japan), Nathan COE (gk) (Sonderjysk Elitesport, Denmark), Brett EMERTON (Blackburn Rovers, England), Adam FEDERICI (gk) (Reading FC, England) Brett HOLMAN (AZ Alkmaar, Netherlands), Mile JEDINAK (Genclerbirligi SK, Turkey), Josh KENNEDY (Nagoya Grampus, Japan), Neil KILKENNY (Leeds United FC, England) Robbie KRUSE (Melbourne Victory, Australia), Mitchell LANGERAK (gk) (Borussia Dortmund, Germany), Jonathan McKAIN (Al Nassr, Saudi Arabia), Matthew McKAY (Brisbane Roar, Australia), Mark MILLIGAN (JEF United, Japan), Lucas NEILL (Galatasaray SK, Turkey), Sasa OGNENOVSKI (Seongham Ilwha Chunma, Korea Republic), Matthew SPIRANOVIC (Urawa Red Diamonds, Japan), Archie THOMPSON (Melbourne Victory, Australia), James TROISI (Kayserispor Kulubu, Turkey), Carl VALERI (U.S. Sassuolo Calcio, Italy), Dario VIDOSIC (DSC Arminia Bielefeld, Germany), Rhys WILLIAMS (Middlesbrough FC, England) Luke WILKSHIRE (FK Dinamo Moscow, Russia), Michael ZULLO (FC Utrecht, Netherlands)

Rhys Williams は2009年6月 MCG で行われた日本とのワールドカップ予選で久方の代表入りを果たしたがその後は負傷の為メンバー入り出来なかった。 McDonald は召集されなかった。
Brosque ( 清水 ) だけでなくKennedy ( 名古屋 ) Spiranovich ( 浦和 ) そして Milligan ( 千葉 ) と合計4人のJ-League 所属の選手達が選出された。 Brosque の選出は前から Osieck 監督が浦和レッズ時代に ACL で対戦した Sydney FC で印象に残っていたとの事で目に留められていた。 そして個人的には Mark Milligan の選出も嬉しかった。J-League まで視野に入っているとはさすが元浦和レッズ監督。でも Verbeek も愛する京都で指揮を執っていたんだけどなぁ….短すぎたか??

Neill, Emerton spearhead Aus football squad Tue May 24

“欧州ベースの選手達の殆どは長く過酷なシーズンを終えたばかりで怪我のリハビリや休息が必要な召集が難しい選手が多い。 3人程の新たな戦力を招集出来た事は喜ばしい彼らが我々の期待に応えてくれる事を望んでいる。”
そのうちの1人は Melbourne Victory のエース Archie Thompson 。昨シーズンは長期間怪我で離脱していたが復帰後は好パフォーマンスを披露していた。それが召集に繋がった。 

Socceroo takes bets drama with pinch of salt June 4, 2011


今般もメンバー入りした Carl Valeri が所属する Seire A の Sassuolo は八百長疑惑に巻き込まれている。
“不運な事にチームメートの1人の名前が一連のスキャンダルに連座したとの疑惑がある。それは良い気はしないが彼はとても良い奴だと知っている。それは単なる噂話と信じている。そしてクラブもプロフェッショナルのチーム。そういう事に絡むとは信じていない。”

10代の時に Inter Milan と契約を結びイタリアにやって来た Valeri は移籍を急いではいない。
“いつもここで多くの人達が移籍話を薦める。しかし私はここが好きだ。例え最悪のシーズンでもクラブには野心がある。自分達で建て直してこの厳しい時代を乗り越える事を考えている。” 

Seire A の八百長疑惑は何度目だろう….
1980年シーズン終盤にも八百長事件が発覚。イタリアは地元開催の欧州選手権を控えており一時は大会の延期か開催地変更まで噂された。欧州選手権は予定通りに開催されたが一連の八百長疑惑に欧州選手権の前にも名前が上がっていた当時のエースストライカー Paoro Rossi も処分の対象となり欧州選手権はプレー出来なかった。2年前にワールドカップアルゼンチン大会で彗星のごとく現れ大会4得点を挙げ4位になり前回1次リーグ敗退に終わったその汚名を晴らす立役者になった。
それだけに地元開催の欧州選手権での活躍を期待されていたがロッシ抜きのイタリアは4位に終わった。
2年後のワールドカップでは2次リーグからロッシが活躍。見事優勝を果たした事を知る人は多い。
そしてこのロッシを最後の最後に選んだデアルゾット監督の凄さをこの時に感じた……


Osieck set to experiment against weary All Whites June 4, 2011

All White は6月1日(オーストラリア時間では6月2日)に Denver でメキシコ戦を行い 0-3 で敗れ翌日移動。Socceroos との試合が行われる Adelaide 入りするのはキックオフの24時間前になる。
New Zealand の Ricki Herbert 監督は今や使えるフィールド選手は14人だけであると冗談にもならない発言を。その中には負傷で遠征に参加出来なかったRyan Nelsen は含まれず, メキシコ戦に出場したSimon Elliot, West Ham United 所属のWinston Reid そしてベテランIvan Vicelich らも出場出来ない見込みだ。

Kewell, Cahill のいないチームに於いて Josh Kennedy が戦術変更を含めた攻撃の重要な役割を担う。
日本でプレーするストライカーは Asian Cup を負傷で棒に振った。そして今Osiek 監督に違ったオプションを申し出る。
“私は監督は多くの選手を使わねばならないと思う。何人かの選手はシーズンを終えたばかりだが我々アジアでプレーする選手はシーズン真っさい中だ。2日間で2試合をこなすのも困難だ。おそらく2試合で多くのメンバーチェンジが施されるだろう。
常に選手達は合宿で自分のスタメンポジションを確実にしようと必死になる。そして私も変わらない。 Holger は異なった相手に異なった選手起用をするだろう。 そして Timmy ( Cahill ) やHarry ( Kewell ) が見せた様な事とは全く違った事を私は披露する。“

Bundesliga から J-League に移籍し生き返った Kennedy は

“日本の典型だ。良く組織されよく任務をこなす。そこで起こる事は信じられない事だ。彼らが行って来た事は彼らがベストを尽くした事だ。 父親となり家族を持つ事は物事を前向きにする。”
日本をこの様に評価した。


Soccer: Injuries list snookers Herbert  Jun 4, 2011

All Whites の Ricki Herbert 監督は翌日のSocceroos 戦には殆どオプションが無い事を悟っている。
しかし選手達の怪我を殆ど言い訳にしようとはしない。ワールドカップのパラグアイ戦でベンチにいた8人の選手達を起用する事となるだろう。
Polokwan で行われたパラグアイ戦から11人の選手がこの遠征に参加していなかった。
Mark Paston, Tony Lochhead, Winston Reid, Ryan Nelsen, Simon Elliott, Leo Bertos, Rory Fallon Tommy Smith らは怪我の為 Ivan Vicelich は6月1日のメキシコ戦の後に妹の結婚式の為にAuckland に帰った。起用可能な選手の中でFWはShane Smeltz と Chris Killen の2人のみ。
そして普段はベンチスタートが多かったGlen Moss ( GK ) , Ben Sigmund, David Mulligan, Tim Brown, Michael McGlinchey, Andy Boyens, Chris Wood そして Jeremy Brockie らがオーストラリア戦のスタメンとなるだろう。
Brockie (はChris Killen に替って) そして Wood (は Rory Fallon に替って) パラグアイ戦は後半から出場した。
メキシコ戦で良い動きをしたKosta Barbarouses そして病気で出場出来なかったMarco Rojas らもHerbert 監督の数少ないオプションの1人だ。
Michael Fitzgerald と Michael Boxall は Denver のメキシコ戦では不慣れなウィングバックで起用されたが今度はこれまでとは異なったDFラインを組み4-4-2 のフォーメーションで臨むかもしれない。
しかし経験豊かな左サイドバックTony Lochhead の穴をどうやって埋めるのか。
“誰もがこの様な状況を予想だにしなかっただろう。 若い選手達は皆プレーせねばならなくなった。ある意味これは良い事だ。今手持ちのカードは多くのオプションは無い。 我々は本当に守備の面で苦労せねばならないだろうが、タスマニア海峡を挟んだライバル達は厳しく来るだろう。”



Osieck - All Whites tired? What a load of crap Sunday Jun 5
オーストラリア代表のドイツ人監督Holger Osieck 氏はNew Zealand は疲弊しているのではという問いを一笑に付した。
“ New Zealand やチームに就いて色々聞いたがその種の話は聞くに足りない。”
Osieck は同様に今回選抜した選手達に今回の New Zealand 戦に Socceroos のレギュラーが掛かっていると思わせている。この Adelaide Oval での試合に続く Serbia 戦との2連戦で Osieck 監督は9月から始まるワールドカップ予選でどの選手がレギュラーで起用出来るかを見極めるだろう。
Brisbane Roar の Michael Zullo そしてこれまで代表出場歴が皆無に近かった James Troisi らが起用される見通し。
“Socceroos の中心メンバーになるべく選手を探している。それが選手達に大きな動機づけとなるだろう。私の仕事始めを振り返ると、私の使命の一つは新たな血を注入しチームを若返らせる事であった。 最初の試合から今日までの試合を見ると最初は考えられなかったそして規格外の選手達がレギュラーになっている。彼らは濃縮されチームのレベルを上げた。”
所属先の Reading でプレーオフを終えてチームに合流したGK Adam Federid は Serbia 戦で起用され Nathan Coe か Mitch Langerak がニュージーランド戦はスタメン起用が考えら得ている。
Lucas Neil 主将は鼠蹊部の怪我の為にニュージーランド戦は起用されなずもし Sasa Ognenovski が起用されなければ Matthew Spiranovic とかつて Wellington Phoenix でプレーした Jon McKain が起用され Crett Emerton が主将バンドを巻く事になるだろう。
Rhys Williams, Neil Kilkenny, Alex Brosque そして Dario Vidosic らも起用が予想される。
“1人の選手が90分間2試合をプレーするのは困難だ。選手達全てに彼らのベストを見せて欲しい。その一方で一般の人達には他の選手よりも人気が出る様に頑張って欲しい。だから私はバランス良く選手を起用するつもりだ。”