Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

今日の日韓戦は雨の中で

2010-05-24 | 夏季五輪

ワールドカップ に向けての大事な調整時期に日韓戦が入ったその理由はただ一つ。今の韓国代表の力が日本代表を上回っていると大韓蹴球協会が見積もっている他ならない。そうでなければ韓国側は例え対戦が決まっていてもいかなる理由を探してキャンセルをしてくるはずだ。過去そういう事は数回あった。しかしそれはそんな昔の事でも無かった。
だが実際今の韓国代表メンバーを見てみるとそれは納得させられる。
2月の東アジア選手権で惨敗を喫した日本代表。確かに大会に掛ける準備期間が短く韓国の選手達のコンディションとは明らかに違いがあった。しかしそれを割り引いても。俊輔、長谷部、本田らを加えても今の韓国代表の方が力は少し上だろう。
朴智星 ( Manchester United ) 、朴主永 ( AS Monaco ) 、李青竜 ( Bolton ) 、奇誠庸( Celtic )金南一( トムスク )そして車ドゥリ ( Freiburg ) ら欧州組6人を含む陣容。 昨年日本がアジア予選に阻まれた FIFA U-20 でベスト8メンバーの李昇烈( FC ソウル)、具滋哲(済州)、金甫(大分トリニータ)らが候補に残っている。 ACLではK-League 4チームがベスト8に残り J-League 勢は全滅。  2002年大会のベテラン選手達 李雲在、李栄杓(アル・ヒラル)金南一朴智星そして安貞桓。更に怪我で前回のワールドカップ を棒に振った李東國らが揃い。ベテラン、若手そして攻守に技術。非常にバランスの取れたチームと思われる。 おそらく史上最強の代表チームではないか? 

2002年大会のベスト4とまでは行かなくても1次リーグ突破は可能だと思う。少なくとも韓国、オーストラリアは組み合わせを見ても日本よりその可能性は高いと思う。 
初戦のギリシア戦が何とかなれば、アルゼンチンは無理としてもナイジェリアあたりとは結構やるんじゃないかな? 著名な日本のジャーナリストの数人も
“今回の韓国は面白い”と言っておられる。 

岡田ジャパンはこういう”格上の相手”に結果を見せて、これまでの不安(私はそんなに感じていないけど)を一掃させてほしいものだ。

今回の韓国代表候補26人と今日の試合のスタメン予想は下記の通り。 

GK李雲在(イ・ウンジェ)水原三星、金永光(キム・ヨングァン)蔚山現代、
  鄭成竜(チョン・ソンリョン)城南一和

李雲在は3大会連続の出場を目指す。だが彼を脅かす選手が出てこない事がこのポジションのタレント不足を意味する。5月16日のエクアドル戦では鄭成竜が起用された。第1GKの李雲在が不調なので金永光のスタメンも考えられるが、勝負を重視するなら李雲在だろう。 

DF呉範錫(オ・ボムソク)蔚山現、車ドゥリ(チャ・ドゥリ)フライブルク、
  金東進(キム・ドンジン)蔚山現代、李栄杓(イ・ヨンピョ)アル・ヒラル
  趙容亨(チョ・ヨンヒョン)済州、郭泰輝(クァク・テフィ)京都サンガ、
  李正秀(イ・ジョンス)鹿島アントラーズ、金亨鎰(キム・ヒョンイル)浦項

2月の東アジア選手権の日本戦に出場した姜敏寿 (水原三星 )、朴柱昊(ジュビロ磐田)らがメンバーから外れた。そしてワールドカップ予選にも出場しポスト李栄杓と言われた金致佑(FCソウル ) もそけいヘルニア(脱腸)手術後コンディションが上がっていないという理由で外れた。ワールドカップ 予選でのDFラインは李栄杓、趙容亨、郭泰輝、李正秀だった。しかし東アジア選手権の中国戦では李栄杓以外はベストメンバーで揃ったDF陣が中国の高さと縦への早さに翻弄され3失点で惨敗。続く日本戦は趙容亨、呉範錫、姜敏寿 そして朴柱昊で臨み勝利を収めた。その中から姜敏寿と朴柱昊がメンバーから外れたのでそれだけ日本の攻撃陣は脅威がなかったという事だろう。 
注目は2002年では攻撃的選手だった車ドゥリ。右サイドバックのポジションで生き返った事からそして最終テストを兼ねてのスタメン起用が考えられる。そして見てみたい選手(だけど今日は活躍してほしくない)。 
5月16日のエクアドル戦では趙容亨、郭泰輝、呉範錫、金東進 らがスタメン。日本戦はそれ以外の選手が使われると思う。 
李栄杓が左サイドバック。李正秀、金亨鎰がCB。そして右サイドバックが車ドゥリ。と予想する。個人的には愛する京都サンガの郭泰輝に会いたい、いや見たいんだけど。 

MF 金正友(キム・ジョンウ)光州尚武、辛炯(シンヒョンミン)浦項、
   奇誠庸(キソンヨン)セルティック、金南一(キム・ナミル)トム・トムスク、
   具滋哲(グジャチョル)済州、金在成(キムジェソン)浦項、
   金甫(キム・ボギョン)大分トリニータ、朴智星 マンチェスター・ユナイテッド
   李青竜(イ・チョンヨン)ボルトン 

欧州勢、J-League勢そして ACL でもお馴染みの顔ぶれがならぶ。今日の日本戦では2月の東アジア選手権とは全く異なった陣容となるのではないか?
ボランチには奇誠庸と金正友ではないか? エクアドル戦は奇誠庸、辛炯、金在成、朴智星らがスタメンで起用された。足首を痛めながらエクアドル戦90分フル出場した金在成は日本戦は大事をとって出番はないと思う。そして朴智星は前半のみで退いたので日本戦の出場は予想される。
今回は左に朴智星。右に李青竜の Premiership 組はそのままで、ボランチには具滋哲と金正友ではないか? 勝負にこだわるのであれば奇誠庸、金南一の欧州勢を使ってくるかもしれない。特に奇誠庸は所属先の Celtic ではあまり出番が無いのでコンディショニングの為にスタメンで使われるかもしれない。 
朴智星、李青竜と日本の中盤とのマッチアップも楽しみだ。出来れば愛する京都サンガを卒業した朴智星はフルで使ってほしいなぁ….何しろ彼が代表のレギュラーになって初めての日韓戦だから。( でもあんまり活躍すんなよ ) 
彼の親友、松井がこの試合欠場が決定的だ。これは朴智星も残念だろう。

   

FW 李東国(イ・ドングク)全北現代、李根鎬(イ・グノ)ジュビロ磐田
   安貞桓(アン・ジョンファン)大連実徳、李昇烈(イスンヨル)FCソウル
   朴主永(パクチュウォン)ASモナコ、 廉基勲(ヨム・ギフン)水原三星

26人迄絞り込まれた代表候補はあと3人落とされるのだが既にDF選手4人が落とされているので MF, FW から3人が落とされることは必至。 そしてメンバーを見てみるとFWから2人は落ちそうだ。東アジア選手権では中国戦が李東国と李根鎬、日本戦が李東国と李昇烈の2トップ。 ACLの Adelaide United 戦で延長戦の末決勝ゴールを決めた李東國は当確とみる。他には怪我で日本戦出場が危ぶまれる朴主永、実績のある李根鎬は当選確実。 エクアドル戦は李東國と廉基勲の2トップがスタメンで66分に李東國にかわって李昇烈、が起用された。 廉基勲は81分にMF金甫と替ってベンチに下がった。 こうしてみるとスタメンは李根鎬は確実。そしてもう一人は安貞桓或いは朴主永のいずれか。 特に安貞桓はメンバー入りを掛けての出場機会が与えられると思う。 したがって朴主永先発で安貞桓が後半投入ではないか?
それにしても朴主永の躍進はすごい。北京五輪予選前後から彼のプレーは同世代の日本人選手よりも1枚上手と思っていたけど、ここまでやるとは....
日本も内田、香川あたりは負けていないゾ。 でも香川を何で外した??

     


そして予想スタメンの布陣は下記の通り。 

        李根鎬          朴主永


 朴智星                        李青竜

        具滋哲           金正友


   李栄杓    李正秀    金亨鎰    車ドゥリ

               GK李雲在

キックオフまであと数時間。早く雨がやまないかなぁ……

     


Bundesliga 復興の狼煙となるか....

2010-05-24 | EURO Football

1970年代欧州の著名な footballer はみな Bundesliga を目指していた。
EC 欧州共同体の中でも経済力は図抜けており football のレベルは更に抜きんでていた。1974,78 年と2大会連続でワールドカップ欧州地区予選落ちしていた England のManchester United, Liverpool , Leeds United の中心選手達は Scotland の選手達。 England の英雄 Kevin Keegan は HSV Hamburg に移籍してきた。
スペイン代表は1970,74年大会は欧州予選を突破できないでいた。
イタリア、スペインの選手達は代表クラスの選手達でも自国のリーグに留っていた。クライフ、ニースケンスら欧州で最高のプレーの質を見せていたオランダ人選手達そしてミケルス監督らはスペインでプレーし、ドイツに渡るのを拒絶していた様に見えたのはまだ戦争の影響が残っていたか?

そんな時代日本代表とはいえ、古河電工のサラリーマンであった奥寺が当時欧州でも屈指のverien ,1FC Köln にスカウトされてしかもレギュラーで Budesliga のゲームに出ているのだ。そのシーンをテレビで見た時は本当に映画を見ている様だった.....

1978年ワールドカップアルゼンチン大会が終わって Serie A はようやく再び外国人選手への門戸を開いた。そして1980年代末頃マスメディアの発達によりベルルスコーニ会長の経営手腕から AC Milan が世界で最も実力、人気のあるチームとなり Serie A が選手達にとって最も稼げる“仕事場”となった。そして Premiership も  Manchester United , Liverpool, Chelsea といったクラブを武器に世界市場の“開拓”に成功。東南アジア圏でも最も人気のある欧州のリーグは Premiership。
タイのタクシン元首相が Manchester City を買い取りタイ人選手を“獲得”した事は記憶に新しい。アジア諸国の街中には Manchester United や Liverpool の“ユニフォーム”を着て歩く老若男女が年々増え続ける。
日本でも die Budesliga を語る“専門家”は激減した。 長谷部がプレーしこれから内田、香川が参戦しようと言うのに…..Budesliga の好きなものは“オタク”の部類に編入されるらしい??

4月末日、商用で訪れたオーストラリアの Perthにて仕事を終えて街を歩いていた私に声をかけて来た白人がいた。彼はドイツからの移民で私が来ていた Bayern Muhcnehのポロシャツのエンブレムを指差した。 Champions League 決勝戦に進出した事に話がはずむ。聞けば出身は Munich では無くBremen。それでも欧州 football と言えば Premiership 一辺倒のオーストラリアで Manchester United を破った事で母国の Die Budesliga がその存在感を示してくれた事がとてもうれしかったらしい。 決勝戦の相手はどこだ?楽しみでたまらない。もちろんテレビで観戦する。出来れば Barcelona に勝って Champions League も持ち帰って欲しい。
こんな話をした… でも決勝戦の相手は Barca では無かった。

“Typical Germans “ Sir Alex Ferguson
4月8日。前日 Manchester United が Bayern Munich の前に UEFA Champions League 準決勝への進出を阻まれた試合に就いて Rafael Da Silva の退場劇を “typical Germans“ と厳しく振り返った。 United は3点をリードしながら 50分に Rafael を退場で失ってから2点を失い、大会から退く事となり 7年ぶりにPremiership 勢が UEFA Champions League の準決勝を前に全滅した。
Ferguson はこの試合右足首の負傷から出場の危ぶまれていた Wayne Rooney をスタメンで起用した。Rooney は週末の Blackburn Roovers 戦の出場が危ぶまれている。 Ferguson は Rafael がファールを犯した後バイエルンの選手達がイタリア人のNicola Rizzoli 主審を取り囲みその後主審が Rafael に対してこの日2枚目のイエローカードを提示し、そしてレッドカードを出した事に怒りを隠さなかった。 
しかし Ferguson が指摘するようにこの日のバイエルンのスタメンの中でドイツ人は5人だけだった。
“退場はゲームの流れを変えた。バイエルンはもし我々が11人いたら勝てない事を知っていた。 だから退場を仕立て上げた。典型的なドイツ人だ。 彼らは主審を取りかこみ退場を促した。 彼らは対戦相手を観て、主審に何をさせるべきかと言う点については典型的なプロフェッショナルだ。主審は彼らの促されるままにカードを出さざるを得なかった。しかし我々はそんなチームを観た事がある。”
Fergusonはまた Rooney がラフプレーに恐怖を感じたと述べた。それは 21分 Daniel van Buyten がRooney に対するプレーで痛めていた右足首を悪化させたシーンだ。 Rooney はバイエルンDF陣の標的となったかという問いに対しては
“勿論そうだ。 主審はそれに対応していた。けっして深刻な怪我にはならなかったが不運にも同じ個所を悪化させてしまった。彼は何度か厳しいマークを受けた。そしてそれは防げなかった。しかしそれは予想できたことだった。彼には何度か怪我の状態を試合中に尋ねたが彼は all right と答えた。”

しかし Bayern のLois van Gaal 監督は Ferguson のコメントを一蹴した。
“彼の意見には同意できない。 それは football の試合をコントロールする為のものだ。全ての選手達は知っているはずだ。1回目の警告にはイエローカードが出されて、2回目の警告にはレッドカードが出されて選手は退場となる。 あれはイエローカード級の反則だからそうなったものだと信じている。 我々はけっして11人対11人だったらUnited が勝っていたかどうかはわからない。なぜならもう再試合出来ないからだ。敗戦後とやかく言うのは容易なことだ。 Sir Alex は落胆したのだろうと思う。 England はフェアーに就いて考えていたのではないか?



English supremacy in Champions League is over, says Uli Hoeness

Mitchel Platini UEFA会長は今後3シーズンに亘って financial fair play 規則を導入する計画がある事を表明した。
今後England の Big Four Club はポンドがユーロに対して下落していき、有望選手達が税制のより有利なスペインに渡る事が予想されかつての様に好選手が集まるようにはならないと予想される。
かつてのドイツの名選手 Uli Hoeness は Bayern との試合後
“ England のチームはこれから Champions League をこれまでの様に勝ちぬけなくなると思われる。 それは財政問題が以前の様なチーム経営を続けられないからだ。ポンドは約25%下落し、税率は切り上げられる。 クラブチームと会長は以前と同じ額の予算を使えないだろう。もし England のクラブチームが以前の様な栄光を手にするに値するかと聞かれれば YES と答えられる。ここ3シーズン内に施行されるであろう新しいルールは最も被害を被るのは England のチームだ。もし貴方の成功が多額の負債の上に成り立っているのであればそれでも良い。 Budesliga ではもし League 戦で多額の負債を作ってしまったらたちまちライセンスは剥奪される。 私は別に Manchester United の事を指摘しているのではない。 しかし多くの England のクラブチームが負債を抱えてチームを運営している様だが私から見ればそれは正しいとは思えない。”

1992年に Champions League のフォーマットが変わってからEngland からはのべ3チームのみがタイトルを勝ち取る事が出来た。 ( Manchester United が2回, Liverpool ) そして更に2チームがベスト4以上の成果を挙げている。( Chelsea , Arsenal ) しかしかつてとは比較にならないほどの大金を投じなければChampions League で好成績を収められない時代になっている。
昨シーズンの移籍を観ても Cristianop Ronald, Kaka, Xabi Alonso, Karim Benzema らが Real Madrid に移籍し Zlatan Ibrahimovic が Barcelonaに、Lucio と Wesley Sjeider がInternazionale に Arjen Robben が Bayern に England 勢のピッチ上での優位性がチャレンジである事は大きなサプライズでは無い。
だが最近の Premiership 勢の Champions League での快進撃は大金の上に成り立ってのものである事には間違いがない。


Sir Alex Ferguson defiant over Bayern “ bullies “
Champions League から敗退後、 Sir Alex は自らの “ typical Germans “ 発言についての謝罪を拒否した。そして
“もし彼らが認めないのであればそれに就いて私が何も出来る事は無い。 それは完全にアンフェアーな事で彼らは私の選手を追い出した。 そして彼らは審判を称賛した。私はそういう態度に就いて失望している。 Lois van Gaal がいかに England の football がフェアーであるかを述べていたがそれは正しいと思う。世界のフェアーなものの一つだ。しかし我々は English Fairness に就いて述べたのではない。問題はドイツ人達がどんな態度をとったかだ。彼らは既に私の選手がイエローカードを受けていた事を知っていた。その上で主審を取り囲みその事が起こった。 残念ながら主審はそれに屈しもう一枚イエローカードを出した。 それは欧州でよくみられるシーンだ。 ただ1カ国で観られるものではない。 もし誰かが虚空のカードを見せてもそれは警告を出された事だ、しかしそれでイエローが出されるのなら6人のバイエルンの選手達は警告を受けても良かったはずだ。しかし残念ながらそうはならなかった。“Ferguson の怒りが収まるにはまだ時間を要すると思われた。

Robben gives Bayern slim lead
Bayern Munich は Arjen Robben のゴールで Lyon を 1-0 で退けまず準決勝 1st Leg を終えた。試合は両チーム1名ずつの退場者を出すゲームとなった。 
37分 Frank Ribery が自分が受けたファールに対して 主審がすぐに Free Kick を与えなかった事に腹を立て Lisandro Lopez の足首を踏みつけ、イタリア人の Robert Rosetti 主審は一発レッドを出し先に Bayern が1人少ない人数で戦わねばならなくなった。しかし後半開始早々、今度は Lyon の Jeremy Toulalan が2枚目のイエローカードを受けて10人対10人の試合となった。
試合は立ち上がりお互いの出方を探る展開から12分 Ivica Olic からのクロスを Daniel van Buyten がボレーで合わせたが大きくゴール枠を外した。 Van Buyten はかつて HSV Hamburg 時代には高原と共にプレーをした。その直後のRibery のCK は GK Hugo Lloris がパンチで弾いてクロスバーを越えさせる。その後の Bastine Schweinsteiger の至近距離から放ったヘッドも大きく外れた。
18分、今度は Lyon がチャンスを掴む。 Anthony Reveillere が Ribery をかわして出したスルーパスを受け Cris に繋ぐがそこから20m余りのショットはポストを外れて行った。  Olic が絶好機をミスした後の30分、劣勢であった Lyon はボールを繋いで最後は Ederson がシュートに持ち込むもゴールポストを大きく外した。
37分、 Ribery が一発退場となったが、彼を退場にしたRosetti 主審はドイツではあまり評判が良くないEURO 2008 の決勝戦で笛を吹いた主審。
しかし後半 Toulalan も退場にしてこれで帳消しとしたか? それとも前の Manchester United 戦の主審もイタリア人のNicola Rizzoli 主審。Ribery の時に取り囲んでも良かったか? 
試合は Bayern が押す展開が続く。 Philipp Lahm が落としたところを Thomas Muller が撃つがゴールネットには届かない。 68分 Mario Gomez が Robben のクロスからのシュートをミス。決定的なチャンスだった。しかしそれから1分もしないうちに Robben が自ら25m のミドルを Lyon ゴールを捻じ込み決勝点を挙げた。
85分に Altintop と替ってベンチに下がったが、やや不満げな表情。 Van Gaal 監督が彼をなだめるシーンも。

絶好調の Robben をテレビで観て、“こういう選手をワールドカップで相手にせねばならないのか…”と溜息ばかりが出た…



From Bad to Worse
Frank Ribery にとっては災難な日だった。フランス警察に買春の容疑を掛けられ、そして1発退場。更に結局 Champions League Final もピッチに立つ事は出来なかった。 もっとも買春容疑は Lyon の Sidney Gouvou も同じだが、 Bayern 首脳陣は Ribery をマスコミからまずは遠ざける事に。 それでなくても Ribery は故障の影響でこの試合の出場を危ぶまれていた。
“ベンチから見ている限りは相手の足の上に立っている時間が少し長かったようだ。私は思うにあれは1発レッドの反則では無い。 ピッチ内では起こりうる事で、故意的なものではなかった。それは挑発された事であったが主審から見れば Ribery は Lopez の足首の上に立っていた時間が少し長く見えたのでレッドを出したのだろう。もし近くで観ていたならばあれはレッドでは無くせいぜいイエローカードであったはずだが。彼の為にも Bayern の為にも Ribery の出場停止は1試合のみであるべきだ。” 試合後 van Gaal 監督はこう語った。

試合後 Robben のコメント
まだ、何も決まっていない。我々は少しばかりのアドヴァンテージを得ただけだ。 前半を終えて 0-0 のスコアーはそんなに良いものでは無かったので後半は更に10%か20%ペースを上げるべきと思った。 そして我々はそれが出来た。 後半は我々はより良くプレーをしより良いチ-ムとなった。

試合後のLyon DF Aly Cissokho のコメント
Robbenは予想もつかない選手で高い技術を持った特別な選手だ。Cesar Delgado は彼を追い掛け回したが得点を阻止する事は出来なかった。 2nd Leg に向けて彼は要注意人物だ。

試合後の Lyon Claude Puel 監督のコメント
私は言い訳を探さない。我々はまだチャンスが残されている。たとえ必要なアウェーゴールは奪えなかったが。 立ち上がりは良かったがボールを簡単に失いすぎた。 後半はボールに対して弱すぎた。

試合後の Bayen Loius van Gaal 監督のコメント
大変満足している。 今夜欧州に我々がいかに強いかを示す事が出来た。 我々は10人で11人のチームを支配した。

Lyon look to pull off Bayern upset
“我々はやり方やメンタリティーを改めねばならない。我々は守備的に戦いすぎた。 もっと攻撃的な意識を持たねばならない。もし決勝に進出したいのであれば戦術を変えねばならない。” アルゼンチン人の Lisandro はこう語った。
Lyon は Champions League 1回戦の Real Madrid 戦で 1st Leg を 1-0 で勝利した後に乗り込んだ Bernabeu では1-1 に引分け強豪 Real Madrid を破った。
“我々はもう一度前にやった事を再び出来るのだ。その日我々が成し遂げた事を。  Puel 監督は Lyon は 1st Leg よりかは良いチームになっていると語っていた。 “我々はこういう状況を望む。なぜなら結果を出して次に進む為にはより良いプレーが必要だからだ。しかし試合を前にして DF ラインが案じられている。CB の Chris が臀部と膝の痛みがあり Mathieu Bodmer は怪我で Jeremy Toulalan は出場停止。Jean-Alain Boumsong も怪我で出場が不安視されている。
だが怪我人は Bayern も心配の種。Martin Demichels と Daniel van Buyten は先の Budesliga M’Gladbach 戦で故障。しかし Christian Nerlinger sports director は2人の出場に自信を見せている。そして前の試合累積警告で出場停止中であった主将のオランダ人DF Mark van Bommel が2nd Leg に登場する。
こうして考えるとやはりアウェーとはいえ、 Bayern の優位は変わらなかったのだ。

Olic fires Bayern into Final
Ivica Olic の3ゴールが Bayern を9年振りの Champions League 決勝戦に導いた。 ホームのLyon は 出場停止の Toulalan を含む4人の選手を 1st Leg のスタメンから入れ替え、 Bayen は Ribery を含めて怪我の Demichels を含めた3人の選手を入れ替えて2nd Leg に臨んだ。 Van Buyten はスタメンに名を連ねたが van Bommel の復帰も大きかったようだ。
Ribery の穴はトルコの英雄 Altintop が埋めたが Toulalan の代役は見つからなかった。そして前節 Ribery の退場により交替を余儀なくされたOlic が3ゴールを決めた当たりその総合力の高さも Lyon を圧倒した要因だった。
26分に先制ゴールを Olic が挙げるとLyon はなかなか同点ゴールが奪えない。そして 0-1で迎えた59分に Cris が Olic へのタックルでイエローを出されると審判に抗議をし更にイエローを出されて退場に。ピッチを後にする時、主審に拍手を送る態度を見せるもこれで Lyon の Champions League は事実上終わった。
67分 Altintop の素晴らしいスルーパスがオフサイドトラップの裏を突いた Olic に渡り追加点が決まり、78分には Philipe Lahm のクロスを中央からヘッドで合わせハットトリックを達成。Bayern の9年振り決勝進出が決まった。
Cris の退場は Sidney Gouvou のこの試合初めての枠内シュートが飛んだ直後の出来ごと。確かにイエローカードと云うよりもファールと取られる様なプレーで無かったが、それでなくても枠内シュートがこれ1本では勝利を奪うには不十分過ぎただろう。 
試合後の Bayen Loius van Gaal 監督のコメント
Ivica Olic が3ゴールを決めたが彼はピッチ上でよくプレスを掛けていた。それは我々には重要な事で3ゴールを挙げた彼にまた頼る事が出来る。

試合後の Ivica Olic のコメント
こんな勝ち方が出来ただなんて信じられない。3ゴールも決められるだなんて驚きだ。Manchester United 戦の様に人生を掛けてプレーをした。しかしこの Semi Finalは重要の一言だった。今日の我々は素晴らしかった。チーム全体が非常に優れていたので前線で実に楽に動けた。コンパクトに保ち、DFとMFが非常によく多くのチャンスを創れた。



試合後 FC BAYERN MUHCHEN FINAL MADRID 2010 のTシャツを着てピッチ上で喜びを爆発させる選手達が非常に印象的であった。 あのTシャツ、手に入んないかなぁ……