Mr.コンティのRising JAPAN

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Hyndai A-League Grand Final 後半 Sydney FC 戴冠 !!

2010-03-25 | Aussie & Kiwi
後半にはいり、49分、Hernandez がドリブルで上がったところを Colosimo がファールで止める。これが Sydney 10個目のファール。そして Melbourne はまだ3回しかファールが無かった。  Sydney は今シーズン Fair Play Award を受賞したんだけどなぁ…
Melbourne は後半から Hernandez がやや中盤に下がりゲームメークの役割を。
そして MF の Broxham, Ward らが上がるシーンが目立ちだした。 
48分41秒 Broxham のボールを受けた Hernandez が上げたボールを 184cm のCB Vargas がヘッドで合わせポストを叩いたがその前にオフサイド。50分14秒にはカウンターから Vargas がドリブルで上がったところを Colosimo がファールで止めてイエローが出される。 51分31秒には Broxham のCKから Ward がヘッドでゴールを狙うが GK Bolton がキャッチ。 その直後にも Hernandez から絶妙のスルーパスが Kruse に通るがオフサイド。 61分10秒には Ward に Colosimo が激しくチャージ。しかし Delokovich 主審は笛を吹かずに Muscat が激しく抗議をするとその Muscat にイエローが出された。
劣勢続きの Sydney はDFラインのコントロールで何とか Hernandez からのスルーパスを防ぐべくオフサイドトラップを敷いて決定機を防いでいたが、その Sydney に Dramatic な先制ゴールが生まれる。 61分、 Hernandez の右からのスルーパスを左サイドで受けた Vargas が Sydney ゴールに蹴り込み、先制ゴール !! と誰もが思ったがそれがオフサイド。そして GK Bolton がすぐさまボールをセットし前線に送りだし最後はBrosque が左サイドでボールを受け Vargas を振り切り入れたクロスは Sukha に当たって大きく弾みそこに走り込んだ Bridge が Melbourne ゴールに押し込んだ。Melbourne の選手達は一斉に線審を見るがオフサイドは無く Sydney が先制ゴールを決めた。

 

Victory サポーター達にとってはまさに天国から地獄への展開だった。
先制ゴールを挙げた Sydney はここから一気に攻勢に出る。 65分には Mascut を振り切った Brosque が入れたクロスを受けた Payne がフリーで撃つが外してしまう。その1分後にカウンターからまたも Payne が Melbourne ゴールに迫るがここはCBの二人が戻ってシュートを撃たせない。 36歳の Muscat は振り切られるシーンあ続きだした。  
Melbourne ベンチは71分 Sukha を下げて Evan Berger を投入し3バックにして CB のVargas を中盤に上げる。そして75 分には Sydney がFW Payne を下げて 左サイドバックの Shanon Cole を入れるが、時間はまだ早くは無かったか?
ただ Cole は攻撃力があるので MF の位置に置かれた。 
75分には再び Melbourne ベンチが動く。 MF Ward に替えて 19歳の Aziz Behich を投入する。その直後に Sydney は決定機を作る。 Brosque が Vargas からボールを奪い入れたクロスに Kisel がヘッドを撃つが僅かにクロスバーを越えた。 
これが決まって入れば勝負は90分で決まっていただろうに。
その3分後 右サイドで FK を得た Melbourne は Muscat と Hernandez が蹴る態勢に入り、Muscat がゴール前に放り込むと右サイドバックの Leijer が Ryall と競りながら走り込んで放ったヘッドが Sydney ゴールネットを揺らし同点に追いついた。 



Etihad Stadium の大観衆の待ちに待った同点ゴールが生まれ大歓声が沸き上がった。 Sydney DF 陣は恐らく Hernandez が蹴ると思ったのではないだろうか? 
このゴールは2分前の決定機を Kruse が空振りしたミスを帳消しにした。 
そして選手交替で攻撃力をアップしていた Melbourne が怒涛の攻撃を展開する。 84分には Kruse が Keller を倒してFKを得ると、今度はHernandez がFKを蹴るが壁に当たってCKに。その Broxham が入れたCKに Leija が今度はフリーでヘッドを放つが惜しくもバーを越える。 87 分 Behich がドリブルシュートを放つがDFに当たってCK. そのHernandez が入れたCK を near に走り込んだ Leija が角度を変えて far side に流すとそこに走り込んだ Behich に当たる。ボールがこぼれ誰もがゴールインと思ったがゴールライン僅か手前で Bolton が抑えた。 完全に決まったと思われたシーンだったが、これが結局試合結果を左右する事に。



勝負は90分では決着がつかずに延長戦へ。 延長戦では Brosque が足を痛めてベンチに下がるなど Sydney は劣勢が続いたが MF McFlynn そして GK Bolton がセーブを連発し、勝敗はPK戦に委ねられる事となった。

PK戦はまずSydney 1人目 Colosimo が左下隅決め、Melbourne の Muscat が登場する。アナウンサーが “ 2001年ワールドカップ予選のウルグアイ戦で PK を決めた事を話すが、 Muscat の蹴った弾道は左ポストを直撃してしまった。 Etihad Stadium が静まりかえる。 
しかし続く Sydney 2人目の Cole のPKを今度は Melbourne GK Langrek が右に飛んでファインセーブ。 静まり返った Stadium に大歓声が再び沸き上がった。
続く Melbourne Brebner, Sydney Foxe が連続して決めた後、 Melbourne 3人目の Angulo のPKを Bolton が右に飛んでセーブ。 再び Sydney がリードを奪う。 
そして Sydney 4人目 Foxe が GK Langerek が右に飛ぶのを予測してか真正面に蹴り込み一気に Sydney が優位に立つ。 
後が無くなった Melbourne は4人目 Broxham が GK Bolton が飛んだ反対の右方向に蹴り込み望みをつなぐが、Sydney 5人目韓国人DF 卞 盛煥 がゴロで右に流し込み死闘に終止符が打たれた。 

Sydney の選手達、サポーター達が喜びを爆発させる。決勝戦は Steve Corrica , John Aloisi のベテラン勢を怪我で欠き苦戦が予想されたが Brosque と2トップを組んだ、この大舞台で抜擢された代役の Chris Payne ががんばり、怪我が心配された Mark Bridge が間に合い、 Terry McFlynn が攻守に活躍しベテラン2人の穴を埋めた。そしてGK Clint Bolton がゴールをよく守った。 しかし Sydney はこのベテランGK Bolton とは契約を延長せず、 Bolton は来シーズンから A-League 入りする Melbourne Hearts との契約が噂されている。2007年の ACL ホームでの浦和REDS 戦で痛恨の落球をし永井に同点ゴールを喫した Bolton であるが一時は Schwarzer に次ぐ Socceroos の第二GKの座も射程距離だった。今年のワールドカップは…少し難しいか?そして試合翌日ベテランMF かつてはサンフレッチェ広島でプレーした Steve Corrica の引退が発表された。来年 ACL で彼のプレーを見られるか?と思ったんだけどなぁ…..




敗れた Melbourne はPK戦に持ち込まれた事が敗因だろうが Thompson の負傷退場が全てだった。 結果論だがThompson に替って投入された Angulo がPK戦で失敗してしまった。しかしそれ以上に中盤に下がって Game Make も出来る Thompson がベンチに下がった事が痛かっただろう。 Thompson の怪我は全治10カ月以上と診断されたらしいが、彼に替るFWとして Mark Viduka の Victory 入りが噂されたが後日契約に至らなかったと発表された。 Viduka は同じ Melbourne でも Hearts と契約するかもしれないらしい。
Melbourne は今シーズン Ernie Merrick 監督が Manager of the Year, Hernandez がMVP に当たる Johnny Waren Medal を獲得、Thompson が第16節の Wellington 戦で決めたゴールが Season of the Goal ( シーズンベストゴール ) に選ばれる等表彰ラッシュだったが、Regular Season そして Grand Final の2大タイトルは Sydney FC に譲った。気になるのは Kevin Muscat の去就なんだけど、現役を続けてるくれるのか? この試合の3日後に等々力競技場で行われた ACL の川崎フロンターレ戦では 0-4 と完敗。ちょっとモチベーションが上がらなかったかな? これでACL は3連敗。 今年も決勝トーナメント出場は難しくなった。




そしてこの Grand Final に Surat Skah ( タイ ) 卞 盛煥 ( 韓国 ) の2人のアジア人選手が出場していた。いつの日か日本人選手が Grand Final でプレーするとは…. ちょっと考えられないか? そうすれば日本のマスコミも駆けつけるか?
そしてまた無知のオンパレードだろうなぁ....


しかし、私はまず来年の Grand Final を観戦できないかな? と試合後にそう想った。