Mr.コンティのRising JAPAN

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Pim Verbeek インタビュー 日本は我々よりプレッシャーを感じている

2009-01-19 | 夏季五輪


Q : ワールドカップ最終予選はパーフェクなスタートを切りましたが、もし人々が既に当然我々は予選通過の安全ラインに到達したとみたとすればあなたはそれに憤りを感じますか?

Pim : いやそれは感じない。それは現実的では無い。まだ強豪を相手にせねばならない。私の見る限り、選手達は横浜で日本と戦うのを非常に楽しみにしている様だ。そしてわれわれはウズベキスタンとの大切な試合をシドニーで迎える。その時我々はどこまで来てあとどのくらいやらねばならないかがわかるだろう。

Q : あまりにも最終予選がうまく運び過ぎて驚いてはいませんか?

Pim : これまでのところ、我々が消化したスケジュールは完璧にこなしてきた。なぜなら我々はなるべく早く予選を終わらせたかったからだ。もし我々が日本にもウズベキスタンに対してもそれが出来れば我々は良い結果が得られるだろう。 

Q : 横浜には勝点9をバッグに携えて行く事が出来ますがそれはよりリラックスさせてくれる要素でしょうか?

Pim そうは思えない。日本戦はリラックスなどは出来ない。なぜなら彼らがどれだけいいチームかを我々は熟知しているからだ。 かれらは大変いいチームでコンビネーションフットボールをしており選手個人が高いクオリティーを持っている。しかしそれでも我々は日本相手にいい仕事をできる。

Q : 通常、日本は大変尊敬出来る対戦相手であるが最近ん彼らはオーストラリアに就いて何か言っているようであるが?

Pim 私はいくつかの引用文を読んだ、しかし私が日本や韓国にいた時の経験から時々翻訳が違っている事がある。 だからそんなに気にしていない。私は Okada-san をよく知っている。彼はファンタスティックな人物ですぐれたコーチだ。彼は決して我々を憤慨させる様な事を言う人では無い。彼はただゲームをプレーしているだけだ。 

Q : ワールドカップ以来、日豪の直接対決には特別な感情があるのだろうか?

Pim : それはないと思う。メディアが感じるだけだ。 日本の選手達はただワールドカップに行きたいだけだ。そしてただホームゲームで我々に勝ちたいだけだ。 故に我々よりもプレッシャーが大きいと言う事だ。 OK 我々は勝ちたい。しかし必ず勝つ必要はない。より大きなプレッシャーは日本にある。彼らはホームでのウズベキスタン戦では問題があったがそれはプレッシャーからだ。だからそこに興味がある。 

Q : これまでの予選の試合をみるとカウンターアタックが主体であったが日本戦でも同じなのだろうか?

Pim : カウンターアタックフットボール?おいおい私はオランダから来たのだよ?愚問はやめてくれないかぃ?とは言わないけど…. カウンターアタックフットボールとは何だぃ? Manchester United はカウンターフットボールと言うのかい?1トップしてむだからと言う理由で? ジャーナリストに質問してもいいかな?もし我々がJosh Kennedy, や Mark Bresciano, や Harry Kewell そしてTim Cahill らを起用した時にカウンターアタックフットボールをしているかい?何人で攻撃している?3人?4人?5人? 、少なくとも5人の選手で攻撃をしている。それが最善のバランスと思う。 

Q : あなたは1ストライカー、2ストライカー、異なったシステムを採用する事も….

Pim : それは常に同じ選手を起用できるわけではないからだ。もし Harry Kewell を起用できるなら、Harry Kewell を使えない時とは異なったプレーをする。もし Josh Kennedy や Scott McDonald を起用できるから2トップを起用し、Scott が使えないなら1トップに1センターストライカーを起用するだろう。 

Q : Mark Viduka に就いてはどうでしょう?日本戦には間に合いますか?

Pim : Viduka はそこにはいないだろう。 もし彼が万が一フィットしてプレッシャー無しに日本戦に起用できるのならばそれは大きな大きな驚きだ。 我々は Viduka にUzbekistan 戦 ( 4月 1日 ) に完璧にしてくれればと思う。そして Josh Kennedy を起用できそうなことは Happy なことだ。そして Tim Cahill , Scott McDonald も 。もし彼らのうちの一人でもベンチに置いておければ、 Viduka の心配をする必要はないだろう。 もちろん Mark Viduka が完璧にフィットする事は常にチームにとって何か特別な事だ。

Q : 上位2チームが ワールドカップ の出場権を得られるがオーストラリアはどのポジションで終わるのでしょう?

Pim : 君達は常に No.1 を望むが優先すべきは予選を通る事だ。予選通過が最も重要で多くの人達はそれを忘れている。 

Q 2強争いでしょうか?

Pim : 我々は常にウズべキスタンが危険なチームと考えて来た。そして彼らはまだレースに残っている。忘れてはいけない。私はウズベキスタンとアウェーで戦うより日本とアウェーで戦う事を好む。そして既にウズベキスタンとのアウェー戦は既に終えて勝ち点3を得ている。 日本はまだウズベキスタンとのアウェー戦を残している。だからまだウズベキスタンは全てが可能だ。 私は同様にバーレーンにも印象付けられた、彼らが日本との初戦で 0-3 から 2-3 にまで追い上げた。それは彼らがいかにメンタル的に強いかと言う事だ。 彼らも同様に驚かせる事が出来る。まぁ待ってみよう。このあと2試合が大変重要だ。

Q 日本戦の前にアジアカップ予選がインドネシアで行われますがそれは妨げにはなりませんか?

Pim : もちろんタイミング的には良くない。インドネシア戦はA-League の最終節が終わった直後に行われる。それは1つのチームがチャンピオンになり祝杯をあげるだろうからだ。そして必ずそのチャンピオンクラブから2~3人の選手がインドネシア戦に選ばれるだろう。それは彼らにとってはビッグチャレンジだ。なぜならインドネシア戦は偉大なゲームだからだ。韓国代表と共にジャカルタに行った事があるがそこにはファンタスティックなスタジアムが有り、ファンタスティックんばファン達がいた。その様なところでゲームをすると言う事は選手達にとってボーナスだ。 

Q : ジャカルタでの試合は3試合出場停止の1試合目となります。あなたのキャリアーの中でスタンドで観戦せねばならないと言う事は初めてでしょうか?

Pim : そうだと思う。 しかし私にはファンタスティックなスタッフ達がいる。だから完全に Arnie ( Graham Arnold コーチ ) とHenk ( Henk Duut コーチ )に任せられる。 そんなにそばにいねばならない訳では無い。 ロッカールームに居られないがしかしそれはOKだ。 これまで全ての試合でおおくの信用を得て来た。何故なら我々は勝ち続けているからだ。 しかし我々は常にすべてのスタッフとそれをやり遂げて来た。だからその時も私は階段を上がってArnie と Henk の決定に任せる事が出来る。 

Q : あなたはAsian Cup 予選は A-League の選手達に任せると言っていました。しかしその前に数人の候補選手、たとえば Jade North と Sasa Ognenovski が韓国のクラブに移籍する事になりましたが、それはあなたの準備そして彼らの選択決定にいい影響を与えますかそれとも悪い影響でしょうか?

Pim : 私は K-League をよく知っている。それはまた異なったプレースタイルだ。その boys にはそこでやっていくには楽なことでは無い。 なぜなら言葉やフットボールへのアプローチの違いそして特にトレーニングの違いがあるからだ。しかし K-League は断固として A-League よい良い訳では無い。 サラリーはいいだろう。ただそれだけだ。私は選手達には欧州でプレーしてもらいたい。少なくとも言葉の面ではまだ楽だ。 しかし私はアジアに行く選手達をまだ見続けるだろう。 それが彼らを選ばないと言う理由にはならない。 

Q : クラブを替ると言う事に就いて言えば Jason Culina の A-League 入り( Gold Coast united 入り ) に多くの議論がありますが、このニュースに対してあなたの最初のリアクションは何でしょう? 

Pim : 私の最初のリアクションは “ Don’t do it, それをするな、1年待て、彼にはまだ PSV でプレーして欲しい。より高いレベルでプレーし、より高いレベルでトレーニングを続けて欲しい。その一方で選手達が可能な限りプレー出来る事が選手達の幸福であるべきだ。  Jason から聞いた話では、彼は PSV での状況は不幸であり、何か全体的に新しい試みが彼の夫人に、家族にそして彼自信に必要であった。そして Gold Coast は彼に大変良いオファーを提出した,これまでのところ A-Leagueにとって彼のカムバックはファンタスティックだろう。

しかし代表チームにとってはそうでは無いでしょう?

Pim : 代表チームにとっては、我々は待たねばならない。 私から見れば、彼は1年待てただろう、そして彼は私がそう考えている事を知っている。 しかしもし彼が幸福ならば、彼は良いパファーマンスでチームにとってファンタスティックであるだろう。 正直に言って私の第一印象は否定的であったがその後 “ 私は Jason はとても良いと知っている。“、そして彼は準備が出来ているだろう、という考えだ。 

Q もし彼の移籍がまだ高いレベルのリーグでプレー出来る他の何人かのキープレーヤーにオーストラリアに帰ってくることへの奨励の一つとなった時にどう思いますか?
Pim : 選手達には世界のベストリーグでプレーしていて欲しい。特にワールドカップの為には。 A-League から高いレベルにステップアップするのであればそれは大きな前進だ。それは選手達による。 たとえもし Jason がそこし下がっても替えはまだ偉大な選手だ。

Q 最後に、あなたはこれまで自分の時間を楽みましたか? 一般大衆からそしてメディアから何かサポートは得られましたか?

Pim : もしあなたが勝てば多くの友人を得られる。 最初から我々は予選を通ってほしいと願う人々の偉大なサポートを得ている。そして彼らは私といて happy だ。 メディアに就いては私のきいたり確認した限りでは私達はカウンターアタックサッカーを遂行している事になっている。 私は時々失望する。  私はまだ今だ考えている、ホームでのカタール戦でどれだけカウンターアタックサッカーを展開したか? ウズベキスタンとのアウェーゲームでは試合のほとんどをコントロールしていた、 オランダ戦、南アフリカ戦の最初の75分間…. しかしそれはファンタスティックな挑戦だ。自分の決定した事に1秒たりとも後悔した事はない。 選手達と仕事をする事は良い事で、A-League の興隆を見ることはここにいる事をファンタスティックにする。 私の得たい事の全てはワールドカップで、そこでは可能な限りのベストパフォーマンスをもたらす事が出来る。 

  


約3週間後に迫ったワールドカップの大一番である日豪戦。 
今だに2006年ワールドカップでの痛恨の逆転負けの印象がまだまだ強く残る。翌年の Asian Cup では勝ったがそれはPK勝ち。オーストラリアでは中継されなかったせいか、日本がハノイでオーストラリアを破ったことを知る人は意外に少なかった.......

代表監督としてはやはり主力選手が欧州に点在して事が選手選考、そして掌握に難をきたすところだろう。それでも Kewell, Kennedy, McDonald, Bresciano, Cahill.....
彼らがどこまでコンディションを上げてくるか..... そして Neil や Culina, GK Scwarzer... 
彼らの状態もどうなって来るだろう......

ワールドカップ最終予選はオーストラリアが首位で日本が勝点2差で2位につけている。共にホームゲームが1試合でアウェーが2試合を消化したが、日本はさいたまスタジアムでウズベキスタンと引き分け、その分勝ち点で差が付いている。

2月のオーストラリア戦は日本が勝たねばならない試合。オーストラリアは引き分けで万々歳といったところか?なかなか本心を語っていると思う。
Asian Cup では高温多湿の状況下であった。このときの Socceroos はこの気候に苦しみとても前年世界でベスト16に、そして優勝したイタリアを苦しめたチームとは思えないまったく別のチームであった。 
2月の横浜では本来の動きができるであろう。しかも欧州はシーン中だ。 そして J-League はシーズンオフ中........

Verbeek 監督は Asian Cup では韓国代表を率いて日本をPK戦で破った。最も彼は最後までベンチにいなかったけど........ 1次予選ではインドネシアで戦うなど、次回のアジアカップに向けてでもその経験は大いに生かされそうだ。 
それにしてもかつて指揮を執った韓国の国内リーグのことをここまでよく言うなぁ.....
この発言は韓国でどの様に報道されるのだろう? まぁだから彼はあっさりと韓国を後にしたのだけれど。  Jade North, Sasa Ognenovski ..... いつでも J-League に来ると良い。今オーストラリアドルはこの4ヶ月で日本円に対して約40%暴落している。いま日本円を稼いだらお得だぞ.....

カウンターフットボールといわれるのを随分と嫌っているようだが、これまでの戦績を見ると3次予選と最終戦のカタール戦を除けば快勝とは言えない試合内容。 FW 陣がそろって万全の状態で臨んだことが皆無に近く少なくとも”1トップ”に頼るといった試合は続いた。 もちろんそれはカウンターフットボールではないのだが。  日本戦では選手がどれだけ揃ってくるだろうか......

あと3週間、日に日に不安と期待が高まるのは日豪のサポーター達に共通したことだろう。