Mr.コンティのRising JAPAN

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英国紙が報道した FIFA Club World Cup Vol. 5

2009-01-13 | EURO Football

12月22日 Wayne Rooney Strikes gives Manchester United world domination

日曜日の朝の様に穏やかに昨日 ( 12月21日 ) 横浜で世界王者の戴冠を受けた。ほぼ後半突入後すぐから CB の Nemanja Vidic が退場となり10人でのプレーを強いられたが初めてエクアドルのチームとして Copa Libertadores で優勝を果たした Liga de Quito にリードを許す事無く Wayne Rooney の一撃で勝利を得た。
この大会はそれは彼がたとえ自分のスピード狂には似合わない車を副賞とした大会のベストプレーヤーに与えられる Gold Ball を受け取った時に Rooney の為の大会となった事が確認された。とにかく Rooney が必要なのはもっとモダンな輸送車であるが彼のベストワークは相変わらずでいかなるリムジンよりも素早く走り抜けた 
それはまたもゴールを挙げ今大会108分の出場時間で3得点を決めた事になった事や相変わらず傲慢なるまいではなく、彼のプレーが United を2008年に世界征服を達成させたと言う事だった。

   

一度だけUnited は左サイドバックの Patrice Evra が置いて行かれた事があったがそれをカバーしたのは誰だったのか? Rooney であった。Vidic が退場になった後にCBの Jonny Evans を投入するためにベンチに下げられたCarlos Tevez は気の毒であったが現実的には Manchester United の監督である Sir Alex Ferguson はFWを外してこのフォーメーションにする他はなかった。決して Englishman にはなろうとしなかった。 Cristiano Ronaldo はまだトリックを使って日本の観衆に嘆息をつかせていたあたかも花火を見せているように。しかし73分にまさにワールドクラスの技術でゴールを決め今季の Manchester United のスターの座を射止めたのは Rooney であった。

Michael Carrick が Ronaldo にボールを回しそこから Rooney に送られたパスを彼は完璧な低い弾道のショットがGK Jose Cevallos を破りゴールに隅に突き刺さった。

  

メンタル的に Ferguson はそれまでPKの準備をしていた。なぜならもし United が11人の Liga de Quito を破れないなら10人では充分に対抗しきれないと思ったからだ。 Rooney がその状況を変えた、素晴らしい選手がそうした様に。 “我々は耐えなければならなかった。そして Wayne か Christiano が何か特別な事をする事を願った。” Ferguson はそう語った。時にはもっともシンプルな事が最善だ。

エクアドル側に就いては失望をしたと言わねばならないだろう。 Boxing Day にはもっと野心を兼ね備えた Stoke City と対戦すると多くの傍観者に思わせた。これは少し不公平だ。 Liga de Quito は自分達が不利であると言う事を受け入れゲームプランを練った。彼らは守備に専念し Alejandro Manso と Claudio Bieler こそたまに United に危機を与えたが中盤はそれにリンクせず専守を貫いた。
“かれらは本当にプレーをしたくなかったんだ。攻撃に転じても4人しかそれにからまず、ついに殻に閉じこもり続けた。” Manchester United の GK Edwin van der Sar はこう漏らした。

“我々はもっとすぐれた南米のチームと対戦した事がある。彼らは Gamba Osaka のゲームメーカー Yasuhito Endo 程の選手がいなかった。” Ferguson は語った。
そうだ、いなかった。 Endo こそここで United が相対したベストプレーヤーだった。

しかし Liga de Quito が攻撃にイマジネーションを欠いたが 89分の Manso のロングシュートは試合を決める為には Van der Sar の素晴らしいセーブを必要とした。 “我々はここのはるばる勝つ為にやって来たそしてそれは我々に踏み切り台になるだろう。 チームのスピリットが今日の試合を勝たせた。敗戦を喫した選手達と帰国の途に就くのは厳しい、しかし勝利を手にした。勝つべくしてかったのだ。そしてクラブも我々もそこに行きつく。はじめから言っていた通り人々はこのトロフィーに刻まれた名前をみてもらいたい。そして今後30年間にも。 私はまだそこを見てないが明日ゆっくりと誇りを持ってみる事だろう。” 

主導権を握っていたのは United であったが彼らを窮地に立たせたのは自身であった。48分に Vidic が Bieler と交錯して倒れた時にアルゼンチン人の顔を押さえつけて立ち上がったのが Vidic であった。それは残忍と言うよりもむしろ不機嫌であったがいったん Bieler が自分の任務を終えるとウクライナ人の Ravshan Irmatov 主審は予想通りにレッドカードを取り出した。そして United に狂乱じみた調整を残した。 それは後半の間ずっと静寂をもたらした。 United はそのときありふれたチャンスをものに出来ないという呪いが United や Rooney, Tevez そして朴智星を普段以上に打ちのめすと思われた。 思い通りにならないことに、決定機は先に Liga de Quito に訪れた、そしてフルバックの Jairo Campos は恐らくまだなぜあのようなフリーで至近距離からの絶好機をミスしてしまったのだろうと後悔しているだろう。 しかし彼のしたことは United にとっては幸運であった。 エクアドルのチームは一旦リードを奪うと最後までそれを守る術を知っていそうであったからだ。

    

しかし彼らに無かったのは Rooney の様な選手だった。個人で1分で試合を決めるそして次に最も規律を重んじる選手を。 2004年の欧州選手権以来彼が活躍したのは2度目だ。そして代表監督の Fabio Cappello にとって Rooney は欠かすことの出来ない選手である。 Rooney は大舞台の選手であり Ronaldo は大会の2番目に良かった選手に与えられる Silver Ball を手にカメラの前で満喫していた。彼は自分がこの大会では輝いていないことを解っていた。

    

“シャワー室から出て来たときに携帯電話を見ると友人達の ” Congratulation !! 君は世界王者だ“ と打ってきたメールがあった。それらは私を感激させた。” Rooney は言った。 “ 我々は勝つためにここに来た。そしてそれが出来た。 彼はそれを簡単にやって遂げたように見えた、恐らくそうであったとおりに。 

Liga de Quito (4-4-1-1): J Cevallos 6 J Campos 6 R Calle 6 N Araujo 6
D Calderón 6 N Reasco 5 W Araujo 5 P Urrutia 5 L Bolaños 5 A Manso 6
C Bieler 7

Substitutes: P Ambrosi (for Calle, 76min), P Larrea (for Reasco, 82), R Navia (for Bolaños, 87).
Not used: A DomÍnguez, D Viteri, A Obregón, A Delgado, E Vaca, D Vaca, I Chango.

Manchester United (4-2-4): E van der Sar 8 Rafael Da Silva 6 R Ferdinand 6
N Vidic 5 P Evra 7 Anderson 6 M Carrick 7 Park Ji Sung 6 W Rooney 8 C Tévez 6 C Ronaldo 7 Substitutes: J Evans 6 (for Tévez, 51min), G Neville (for Rafael, 84),
D Fletcher (for Anderson, 87).

Not used: T Kuszczak, D Berbatov, R Giggs, Nani, P Scholes, D Welbeck, J O’Shea, D Gibson, B Amos. Next: Stoke City (a).

DF のNemanja Vidic が Claudio Bieler を肘打ちして退場になったのは 1968年 Club World Cup の全身の Estudiantes との Intercontinental Cup を思い出させた。 アルゼンチンでの第1戦は Nobby Stiles が退場となりEstdiantes が 1-0 で勝利を収めた、 Old Trafford で行われた第2戦は George Best と Jose Hugo Medina が終了間際に退場となり試合は 1-1 で引き分け Estdiantes がトロフィーを勝ち取った。


“We have played against better South American teams,” Ferguson said. “They had nobody even as good as Yasuhito Endo, the playmaker from Gamba Osaka.” And, no, they did not. Endo was the best footballer United faced here…….

上記の文が遠藤を称賛していた文章の原文だ。
1995年、日本代表がウェンブリーで England 代表と試合を行った。結果は 1-2 で惜敗したが、取引際にイギリス人に日本代表の健闘を称える電話をもらった。多くの日本人が聖地ウェンブリーで声援を送っていたことも教えてくれた。自分の父親くらいの年齢の人で一度 World Cup England 大会の話をして貰った事もあった。 この時は海外に駐在をしていてだいぶ後になってビデオで試合を観たが、試合翌日には Guarian を買ってこの試合の報道記事をしっかりと読んだ。そして試合前には KAZU のアップ写真入りで” 日出国のストライカー”と紹介された記事があった。 その時、70年代からの日本サッカー界の長足の進歩を確認できたが、この記事を読んでさらに大きく前進したように思えた。

決勝戦の Manchester United は選手を何人か入れ替えてきた。4日間で2試合というスケジュールを考えれば、アジアと南米のチームを相手することを考えれば妥当なスタメンの割り振りかもしれない。
かつて愛する京都サンガに所属した朴智星がスタメン出場したことはうれしかった。でも日本人選手が欧州のビッグクラブでレギュラーでプレーする日はいつ来るのだろうか??
前年の KAKA そして今大会の Rooney と一人で何かをできる選手がいることは本当に大きい。
世界各地で繰り広げられているワールドカップ予選。 England はこれまで4戦全勝。その原動力はすべての試合にスタメン出場を果たし5ゴールを挙げている Rooney だ。
対戦した相手はアンドラ、クロアチア、カザフスタン、ベラルーシ。あとウクライナとはまだ対戦をしていない。4月1日、ホームでのウクライナ戦で勝利をあげられれば本戦出場に大きく前進できる。
ただ参加国拡大に伴い、かつての様にポーランドやイタリアと一騎打ちの地区予選というようなことはないのでまず本戦出場は堅いと思う。  それでも昨年のEURO2008は予選でおちたいてなぁ.....

釜本邦茂選手以来日本にはそういうストライカーが..... と言われてもうどれだけの月日が経つのであろうか....... いっそ鹿児島城西高校の大迫君に期待する方が早いかもしれない。

今年はこの大会はテレビで見られるのだろうか? そのためにはJ-League のチームにアジアを勝ち抜いて貰いたい。