Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

Asian Cup 優勝候補の国から Young Socceroo 達

2007-06-16 | Asian Cup
寒い。とにかく寒過ぎる。前回オーストラリア・シドニー入りした時は異常渇水が始まりつつあり、許可なく自家用車をホースを使って洗車したのを見つかった日にゃぁ罰金を果たされるほどの日照り続き。そしてつい3週間前まで日本でもオーストラリア、特に New South Wales 州は水飢饉が深刻であった。ところが2週間ほど前から大雨が続き今度は洪水が深刻な地域も。今回最初にオーストラリア入りした6月11日、Brisbane でもニュースは連日この洪水の様子を伝え続けた。しかし、シドニーの街中は大丈夫とたかをくくっていた。7年前に一度6月のシドニーは経験済みだけど、今回の寒い事寒い事。その原因は雨、大雨、そして氷雨。大失敗したのは長袖はカッターシャツを1枚しか持って来ていない事。気温の高い Brisbane, Gold Coast 地区に再び舞い戻るまでのあと二日間を我慢するか?それとも長袖のトレーナーでも1着買おうか?….. でも物価高と対豪ドルには円安のダブルパンチやしなぁぁぁ

先週発表された Asian Cup に臨む Socceroos 23名の Squad のサプライズは浦和REDSと Asia Champions League でも対戦した Sydney FC 所属の David Carney が選ばれたことらしい。

David Carney

Archie Thompson (Melbourne Victory, Australia) そして同僚の Mark Milligan は昨年のワールトカップにも抜擢された。出番はなかったけど。今回オーストラリア国内 A-League からはNewcastle Jets のFW選手 Nick Carle を含めて4名が選出されているがRyan Griffiths , Matthew Spiranovic そして Scot MaCdonald が候補に挙がっていたが. David Carney が選出された。特に当初は来シーズンから Glasgow Celtic でプレーする Scot MaCdonald が攻撃的選手として選ばれると思われていた。実際 MaCdonald は6月2日の Uruguay 戦では90分プレー。しかし、それが最終試験だったのかも知れない。そしてその結果がこれだったのだろう。しかし MacDonald は来シーズンから中村俊輔の Celtic と契約。今後も飛躍に期待したい。 そして David Carney 。A-League 発足の2005年から Sydney FC の左ハーフのポジションを勝ち取り、ウィングプレーもまた直接ゴールを奪う活躍も見せている。シドニーで行われたACL の浦和戦でも Mark Milligan のスルーパスを受けて開始早々に先制点を決めている。そして2005年12月に日本で開催された FIFA Club World Cup 戦でにも出場し Al Ahlyn 戦でゴールを決めている。17歳の時に England に渡り Liverpool 等の入団テストを受け Everton とユース契約に至る事に。その時の同僚があの Wayne Rooney 。2002年度のFA Youth Cup ではRooney と共にチームを決勝戦まで引っ張った。しかし Rooney はその後 England 代表入りしたり Manchester United に移籍しチームにも代表にも欠かせない選手となり欧州選手権、ワールトカップに出場なるなどキャリアアップして行った一方で Carney はOldham Athletic そして Halifax Townと渡り歩き、 Scotland の Hamilton Academy を経て母国に帰還する事となった。 Rooney の代表デビュー戦はオーストラリア戦だった。その試合はオーストラリアが勝利を収めたが Carney はどういう心境でそのゲームを観たのだろう? “木曜日(発表の二日前)にチームマネージャーの Gary Moretti とアーノルド代表監督から内示を受けたよ。本当に飛び上るほどうれしくって、タイ料理を注文したよ。店中の人にキスをして回りたい気分だったよ。この機会はただただ嬉しい。チャンスがあれば私に果たせられる任務を遂行したいね。” アーノルド監督の思惑は Scott Chipperfield が務める左サイドバックの控えだ。しかし Carney はどちらかと言えばハーフ。それも前目のハーフで攻撃力が持ち味。確かに Chipperfield もそのサイド攻撃は定評があるが、サイドバックの任務となると同じ所属クラブの Basel では中田浩二の方が適切で Chipperfield 自身もハーフのポジションで使われた方が結果を出していたのでは…. しかし Carney のサイド攻撃の威力は先の ACL での浦和戦で印象に残った人も多いだろう。また Schwarzer, Brad Jones に続く第三GKには トルコリーグSivasspor, でプレーする Michael Petokovich が選ばれた。五輪代表候補のDanny Vukovic (Central Coast Mariners, A-League).そして Adam Federici (Reading, England),らが選出されなかったのは8月22日から始まる北京五輪予選に集中させる為か?Newcastle Jets の長身GK 193cm の Ante Covic も選ばれず。ワールトカップでは第三GKで Asian Cup 予選のバーレーン戦には出場したのだけど..

そして Asian Cup メンバー発表があった翌週、NEWCASTLE Jets の攻撃的MFでAsian Cup にも選出された Nick Carle がトルコリーグの Fenerbahce との契約が決まった。
Nick Carle Vs Uruguay

シドニー五輪にも出場し翌年 2001-02 のシーズにはフランスの Troyes でもプレーをした。昨年の Newcastle Jets が Final Series に進出したその立役者の一人だった。来シーズンの Fenerbahce の補強ぶりはすごい。Roberto Carlos をReal Madridから獲得し Chelsea そして PSV Eindhoven でプレーしたMateja Kezman そしてガーナ代表のStephen Appiah さらにウルグアイ代表の主将Diego Lugano.ご存じの通りこのチームの監督は ZICO 。結局昨シーズンチームを17回目のリーグ優勝に導いた。(それともそれだけチームが強かった??) Carle は昨シーズンの A-League の最優秀選手賞に輝いているがそれだけの選手を手放すのは球団としても痛いところだろう。 George Liolio Cheaf Exective も留意はしたのだがと残念そうな様子だけど移籍金 AS$600,000 ( 約6,000万円 ) はフロントを預かるスタッフとしては慰めにもなるだろうが、現場を預かる van Egmond 監督は“ Carle はよくやってくれた。そして Asian Cup メンバー入りと海外進出の両方を手に入れた。”と賛辞を送るが心中はどうなのだろう…. チームは既に契約している元 Argentina U-20 代表の Livio Prieto に続いて Argentina の FW Jorge Drovandi そして惜しくも Asian Cup メンバー入りを逃した Adam Grifithsとの契約を締結。そしてブラジル人FW Flavio Barros との契約もまとまりシーズン開始時にはオーストラリア入りする見込みとか。アルゼンチン選手と喧嘩しなけりゃいいけど….. この抜擢された Young Socceroo は Asian Cup での出番は巡って来るだろうか?でも彼らが台頭しないとオーストラリア代表もいつまでもドイツ大会組に依存できないぞぉ….

それにしても寒いなぁぁ なんとかしてぇぇ