Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

ワールドカップサッカー・アジア予選①

2005-01-25 | Football Asia
Rising JAPANのブログへようこそ。

Mr.ヒロです。私は、このブログの編集者的な役割をおこなっています。実は、やたらにサッカー界やスポーツ界に詳しい友人(Mr.コンティ)がおりまして「ぜひ記事を書きたい!」と言われ、そのうちHPを作ろうと思っていたのですが、時間も無く、それならばまずはブログを! と、デビューすることとなりました。サッカーを中心に、スポーツの世界の雑学・裏話をちりばめながら、雑誌や新聞のマスコミでは書かないような記事を掲載していきたいと思います。という訳で、メイン筆者はあくまでもMr.コンティです。
それでは、まずは旬の話題。「Mr.コンティが斬る!ワールドカップサッカー・アジア予選」からスタートです。

●感動のFIFA WORLD CUP 日韓大会からはや3年近くが過ぎ2月9日からアジア各都市でFIFA WORLD CUP ドイツ大会、アジア地区最終予選が始まる。前大会はホスト国なので予選は免除。
1997年以来7年振りの地区予選から本大会出場を狙う。
2次予選B組に振り分けられたのは日本、イラン、バーレーンそして北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の4カ国。 はっきり言ってワールド杯の予選ほど厳しい国際Aマッチは無い。FIFA ランキングがどうであれ、例え日本が先のアジアカップで2連覇を果たしても4カ国に均等に50%ずつ予選通過の可能性はあると言えるだろう。
初戦の始まるまでの約3週間。日本の前に立ちはだかる対戦相手3カ国の分析をして行きたい。

I朝鮮民主主義人民共和国
昨年12月9日、クアラルンプールで行われた最終予選の組み合わせ抽選会。私がもっとも興味を持ったのは北朝鮮がどちらの組に入るかということであった。日韓両国がシードされたのでいやでもこの両国のどちらかと戦うことになる。韓国と同組になればその対戦はどこで行われるのか、ソウルで平壌で双方、対戦相手国を受け入れられるのか?日本と同じ組になった時、果たして朝鮮入りした選手団や報道陣はどのように扱われるのか?16年前と異なり日本人の一般サポーターの入国は許されるのか?
国交の無いこのミステリアスな国にはサッカー以外の点で非常に興味のある対戦相手だ。

北朝鮮のサッカー史とは??
この国のサッカーを語るに、絶対に避けられない歴史事象は万人が知っているであろう1966年イングランド大会でのベスト8進出だ。今から40年近く前のこの成績は当時の世界のサッカー勢力図でアジアの置かれていた位置を考えれば、前回の韓国のベスト4と同等と言える。
当時、本大会出場16カ国の中でアジア、アフリカで1カ国のみ出場枠が与えられた。これに抗議してアフリカ諸国は全て予選をボイコット。アジアでは2年後のメキシコ五輪出場を目標にしていた日本はワールド杯の出場がアマチュア規定に抵触し、翌年の五輪予選に出場出来ないことに危惧して、韓国も議論を重ねた末に棄権をし、この地域では15カ国がボイコットをした。韓国の棄権は当時の北朝鮮には勝算が全く見込めない為の決定であり、FIFAはこの韓国の決定にUS$5,000 の罰金を果たしている。
これでアジア、アフリカ 予選に参加したのはオーストラリアと北朝鮮の2カ国だけとなった。
この予選を当時のオーストラリア代表選手であった Johnny Warren は著書に以下の様に記している。
“政治的、経済的な理由から強豪国が相次いで棄権し、我々と北朝鮮だけがこの予選に参加する事になった。その予選はカンボジアのプノンペンで2試合行われることになり、我々は北朝鮮を倒しさえすれば世界の強豪とイングランドで戦えると夢見ていた。
だがカンボジアに到着した我々に当地の町並みや様子が、あたかも別の惑星に来たかの様な印象をもたらした。だが更に衝撃的だったのは対戦相手の北朝鮮の強さであった。
 <つづく>